プロが教える「身近なものでできるラッピング術」 プチギフトもおまかせ!
家にあるものでラッピングしよう!
包装紙やリボンなど、ラッピング用のアイテムを購入しなくても、身近なものを使って、ラッピングを楽しめます。例えば、もらったプレゼントに使われていた包装紙やきれいな紙を使えば、ギフトのラッピングに活用できるもの。
今回は、益田さんに包装紙をおしゃれに折る方法と、ドライオレンジと水引で飾るアイデアを教えてもらいました。
3つの折り方をマスターしよう
まずは3つの折り方についてご紹介しましょう。中に包むギフトの大きさにあわせて、どんなサイズでも応用できます。
折り方1 プリーツラッピング
できあがりの状態。縦に入ったプリーツがおしゃれ。
STEP1
包むギフトの大きさに合わせて、紙の大きさを調整します。
<紙の大きさの目安>
横:(プリーツの幅×プリーツの数)+ギフトを包めるサイズ
縦:ギフトを十分に包めるサイズ(STEP9参照)
※少し余裕がある方がおすすめ
STEP2
縦の辺を手前にして、つくりたいプリーツの幅に折ります(紙に裏表がある場合は、裏側を上向きにして紙を置く)。
STEP3
STEP2と同じ幅でさらに5回(合計6回)折ります。
STEP4
紙をひっくり返して、1つ目のプリーツは折ったままで、それ以外をすべて開きます。
STEP5
2つ目と3つ目のプリーツを、手前に向けてプリーツの幅の半分まで折ります。
STEP6
4つ目、5つ目、6つ目のプリーツは、反対側に向けて幅の半分まで折ります。これで左右対称のデザインができあがります。
STEP7
ひっくり返して、マスキングテープなどでプリーツの裏側を留めます。上の写真の状態(プリーツの裏側が右にある状態)で、中央に中に包むギフトを置きます。
STEP8
プリーツデザインがギフトの中心にくるように、左右の紙を被せて包みます。
STEP9
ギフトの上下の紙を後ろ側に折り、上側を下側に入れるようにして閉じます。
完成
できあがり。
プロのワンポイントアドバイス
「プリーツの幅は、ギフトの大きさに合わせて調節するといいでしょう。あらかじめ、厚紙などをプリーツの幅にカットしておき、型紙として使うと折るのが簡単です。プリーツの数を2、4、6と偶数で変えて、できあがるデザインの変化を楽しんでみてくださいね」(益田さん)
折り方2 ポケット型のデザイン
できあがりの状態。中のギフトを見せるタイプのデザインです。
STEP1
紙を横向きに置いて(紙に裏表がある場合は、裏側を上向きにして紙を置く)、手前からプリーツを折ります。
<紙の大きさの目安>
横:ギフトの横幅×3倍
縦:(プリーツの幅×プリーツの数)+ギフトの縦幅
※少し余裕がある方がおすすめ
STEP2
同じ幅で3回折ります(合計4回)。
STEP3
紙をひっくり返して、1つ目のラインは折ったままで、それ以外をすべて開きます。
STEP4
2つ目のプリーツを手前側に、3つ目のプリーツは反対側に向かって、それぞれ半分の幅まで折ります。
STEP5
ひっくり返して、マスキングテープなどでプリーツの裏側を留めます。
STEP6
写真のように、ギフトの幅に合わせて折り、ポケットを作ります。
STEP7
同じ大きさでもう一度折り、パネルが3つできるようにします(あまった分はカットするか、中に折り込みます)。
STEP8
3つあるパネルの右側のポケット部分に、端(一番左のパネル)を入れ込んで閉じます。
完成
ひっくり返して、できたポケット部分にギフトを入れたら、できあがり。
プロのワンポイントアドバイス
「ギフトの一部をあえて見せるラッピング方法です。少し見えるとかわいいギフトにピッタリ。これも、プリーツの幅をギフトの大きさにあわせて変えると、違う表情の仕上がりになりますよ」(益田さん)
折り方3 着物型デザイン
できあがりの状態。ポケット型のデザインと同じように、中のギフトを見せるタイプのデザイン。
STEP1
紙を横向きに置き(紙に裏表がある場合は、裏側を上向きにして紙を置く)、手前の横の辺を折ります。
<紙の大きさの目安>
横:ギフトの横幅×3倍
縦:ギフトの縦幅 +ギフトの縦幅の2/3
STEP2
ギフトを中央に置き、ギフトが半分隠れるまで下側の紙を折ります。
STEP3
ギフトの横幅に合わせ(少し余裕があるくらい)3つパネルができるように折ります。
STEP4
左右の角を、中央のパネルの左右のラインに沿ってトライアングルができるように折ります。中央のポケット部分にギフトを入れます。
STEP5
左右のパネルを閉じて、マスキングテープで留めます。
完成
できあがり。
プロのワンポイントアドバイス
「ポケット型デザインと同じように、ギフトの一部を見せるデザインです。ギフトの見た目が華やかだったり、かわいかったりするものにピッタリです」(益田さん)
ドライオレンジ&水引きで飾りをつけよう
身近なものでラッピングの飾りになるのが、ドライオレンジ。ここでは、ドライオレンジと水引を使ったアイデアを紹介しましょう。
ドライオレンジを飾る
STEP1
ドライオレンジの中央に綿糸や麻紐を通します。穴がない場合は、先の尖ったもので少し穴を開けてから通しましょう。
STEP2
そのまま2回、パッケージに糸を巻きます(糸や紐の太さによって巻く回数を変えてください)。
STEP3
ドライオレンジの中央で蝶結びをつくったら、できあがり。
プロのワンポイントアドバイス
「ドライオレンジは、スライスしてオーブンで焼くだけで簡単につくれます。春ならドライオレンジにグリーンを、冬ならシナモンスティックを添えてもいいですね。糸や紐の色・太さを変えると、ギフトの表情も変わってきますよ」(益田さん)
ドライオレンジのつくり方
1. オーブンを80℃に温める
2. オレンジを厚さ1cmにスライスする
3. ペーパータオルで表面の水分をとる
4. オーブンの天板の上にワイヤーラックをのせ、オレンジを重ならないように並べる
5. 5〜6時間ほど焼く(途中で2〜3度ひっくり返す)
水引を飾る
STEP1
水引の中央に紐を通します。
STEP2
パッケージに紐を巻いて、中央に水引のオーナメントがくるように結びます。
STEP3
余分な紐をカットして、結び目が隠れるように水引をスライドさせて、できあがり。
プロのワンポイントアドバイス
「水引は、日本で昔から贈り物に使われてきた飾り。和紙などが使われ、繰り返し使うこともできます。水引と紐を同じ色に統一すると、一体感がでてきれいに見えますよ。水引の位置を変えて、いろいろなデザインの変化も楽しんでくださいね」(益田さん)
ドライオレンジ&水引は再利用しよう
ドライオレンジや水引は、ラッピングに使った後でも別の使い方を楽しめます。
ドライオレンジ&水引の再利用アイデア
・オーナメントとしてインテリアデザイン
ドライオレンジは隅に小さな穴を開けてリボンを通して飾るといいでしょう。
ドライオレンジの再利用アイデア
・お風呂に入れて香りを楽しむ
・バスソルトのジャーに入れてソルトに香りを移す
オレンジの爽やかな香りがストレスを緩和してくれそう。
水引の再利用アイデア
・ブックマークとして使う
その他のラッピングアイデア
ごみを出さずにラッピングを楽しむアイデアは、まだまだたくさんあります。これらの記事もぜひ参考に見てみてください。
益田志穂/ギフトラッピングアーティスト。NY、ハワイをはじめ、世界各地で活躍する。オンラインで開講しているラッピング教室には世界中から生徒が参加している。@shihomasuda_giftwrapping