専修大学陸上競技部 2年ぶり 箱根路に挑む 目標は「シード権獲得」
1月2日(木)・3日(金)に開催される「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」(関東学生陸上競技連盟主催)に出場する専修大学が12月12日、多摩区の生田キャンパスで記者会見を行った。陸上競技部の長谷川淳監督、駅伝主将の藁(わら)科(しな)健斗選手(3年)ほか出場エントリーメンバー15人が出席。チームとして2年ぶりに踏む箱根路に向けて抱負を語った。
今年は創部100周年
専大は前回出場した第99回大会(2023年)で総合20位と振るわず、その年の秋に行われた予選会では本大会出場を4年ぶりに逃した。創部100周年の節目を迎えた今年は、捲土重来を期して10月の予選会に参戦。個人で3位に入ったダンカン・マイナ選手(1年)をはじめ、チーム内で唯一、前回の箱根駅伝を走っている新井友裕選手(3年)や、上山詩樹選手(2年)といった主軸が好走を見せるなど、総合2位と躍進し、2年ぶり72回目となる本選出場を決めた。
往路で勢いに
記者会見に臨んだ長谷川監督は、「記録会などでも自己新記録達成者が多く出ており、勢いに乗っている」とチーム状態を説明し、本大会の目標としてシード権獲得を掲げた。レース運びに関しては「往路の勢いが非常に重要」とし、主軸3人を中心に前半で勝負をかけてシード権の獲得圏内を維持し、単独で長い距離を走るケースが多い復路を手堅く進めたいという考えを明かした。その戦略を支えるチームの強みとしては、「しっかりと集中して走れる選手が多い。長い距離になると力を発揮する」と自信を見せた。
駅伝主将の藁科選手は「予選会敗退という昨年の悔しさが今年の結果につながった。チーム一丸となって戦う」と意気込み、99回大会で4区を走り19位に終わった新井選手は「悔しさは忘れていない」と雪辱を誓った。
「声援に応える」
多摩区役所では例年、官学連携の取り組みの一環として、箱根駅伝に出場する地元大学への応援メッセージの募集や懸垂幕の掲示などを実施している。今年も応援活動が行われ、地域の期待が高まっていることを受けて長谷川監督は「出場する時にいつも熱いメッセージをいただいている。地元のチームとして、地域の皆さんに応援していただけるチームになっていかないといけない」と思いを述べた。藁科選手は「日頃、多摩川河川敷や街なかを走っていて、すれ違う時などに温かい声をいただく。声援に応える走りを見せたい」と意気込みを語った。
本大会は1月2日、午前8時に往路の号砲が鳴らされる。