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パリ2024オリンピック開催直前!競技会場になるパリの名所をガイド

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パリ2024オリンピック開催直前!競技会場になるパリの名所をガイド

2021年の東京オリンピックから聖火を引き継ぎ、ついにパリで、7月26日にオリンピックが、8月26日からパラリンピックが開催されます。 「スポーツを街の中に」をテーマに掲げ、世界に誇る歴史的建造物や有名なモニュメントが点在するパリならではの、特別なロケーションを生かした特設会場が大きな見どころ! なかでも注目したい競技会場とその周辺のおすすめスポットを、トリコロル・パリのお2人に紹介してもらいました。 現地に行かれる方はもちろん、中継で応援する方も、競技を見ながらパリの名所も楽しめるので、開幕前にチェックしておきましょう!

トリコロル・パリフランス在住の荻野雅代さんと桜井道子さんによるユニット。2010年にパリとフランスの情報サイトを立ち上げ、独自の目線でおすすめの観光情報、フランスの素顔をお届けしている。最新パリガイドブック『ぎゅっと旅するパリ 暮らすように過ごすパリ』発売中。7月初めには新刊『明日、パリを歩くなら―何度でも迷い込みたい小道のお話』を発売予定。 HP:https://tricolorparis.com/Instagram:@tricolorparis

オリンピックの目玉競技、マラソンはパリ市庁舎前からスタート

14世紀の昔からずっと同じ場所にあり続けるパリ市庁舎。 何度か建て替えられ、現在は19世紀後半に再建されたネオルネッサンス様式の美しい建物です。 今年の初めからは五輪のビジュアルデザインをまとっていて、「いよいよオリンピックが始まる!」という雰囲気。 開幕直前の7月20日からパラリンピックが閉幕する9月8日まで、この市庁舎前の広場には2つの巨大スクリーンや、さまざまな競技を体験できるスペースなどが設置されて、大会の盛り上がりを体感できる特設会場になります。 また、オリンピックの目玉競技の1つであるマラソンはこの市庁舎がスタート地点。 ここからオペラ・ガルニエを通ってコンコルド広場からグラン・パレ、トロカデロなどを横目にセーヌ川沿いを通ってパリの南西へ、更にヴェルサイユ宮殿近くで折り返し、エッフェル塔の前を通ってアンヴァリッド公園がゴールです。■開催競技・男子マラソン(8月10日)・女子マラソン(8月11日)※日付は現地時間

その市庁舎前広場の南側にあるアルコル橋を渡れば、すぐシテ島に到着。そのまままっすぐ進むと、今年末に再開予定のノートル・ダム大聖堂が見えてきます。 大火災の後、修復工事が懸命に続けられていて、焼け落ちてしまった尖塔の再建も、つい先日終わりました。 前の広場には、現在階段状の観覧席があるので、ゆっくり座って美しいファサードを眺めることもできますよ。 市庁舎から少し北に行けば、ポンピドゥー・センターがあります。 図書館やホールもある複合文化施設ですが、20世紀以降の傑作が集まる国立近代美術館は必見です!

話題のアーバンスポーツはコンコルド広場で開催

エジプトから贈られたオベリスクが中央にそびえるコンコルド広場は、アーバンスポーツ競技の会場になります。 前回の東京大会で正式種目となったスケートボード、BMXフリースタイル、3x3 バスケットボールに加え、今回は新たにブレイキンが登場。 18世紀からパリを見守ってきたこの歴史ある広場にDJによる音楽が鳴り響き、それに合わせてストリートな若者たちが即興のダンスバトルを繰り広げるという、前代未聞のシチュエーションに今からワクワクします!■開催競技・スケートボード(7月27〜28日、8月6〜7日)・BMXフリースタイル(7月30〜31日)・3x3バスケットボール(7月30日〜8月5日)・ブレイキン(8月9〜10日)※日付は現地時間

コンコルド広場に面したオテル・ドゥ・ラ・マリーヌは期間中も通常どおり開館。 ここはフランス革命後から約200年間海軍や海洋省が使用した「海軍の館」で、2021年に美術館としてオープンしました。 革命前は王室調度品保管所だったため、18世紀当時の美しい調度品で飾られたオフィスやアパルトマンも見どころです。 広場のすぐお隣にはチュイルリー公園があります。木々や芝生、池や彫像が散りばめられた、広々とした美しい公園です。 ただしオリンピック期間中はコンコルド広場とつながる門からはアクセスできないのでご注意を。 この公園内のオランジュリー美術館も、一部の日(7/20、25、26、8/28)を除いては開館します。 モネの睡蓮があまりにも有名ですが、ルノワール、マティス、セザンヌ、ピカソなどの名作がずらりと揃う常設展示も必見です。

グラン・パレの美しいガラスの屋根の下で行われるフェンシング

1900年のパリ万博のために建設されたグラン・パレは、当時最先端の技術を駆使して鉄とガラスで造られた屋根が目印の大きな建物。シャンゼリゼ大通りとセーヌ川の間に位置します。 今も昔も、展覧会や見本市などさまざまなイベントの会場として大活躍なのですが、2021年から大規模なリニューアルのため休館しており、すべての工事が完了するのは2025年春の予定。 ガラス屋根の下の「身廊」と呼ばれる部分はひと足先に修復が終わり、フェンシングとテコンドー、車いすフェンシングとパラテコンドーの会場として使われます。 高さ35〜45mものガラス天井の下に広がるアール・デコ様式の空間で行われるフェンシングとテコンドー、いかにも絵になりそうですよね。■開催競技・フェンシング(7月27日〜8月4日)・テコンドー(8月7〜10日)・パラテコンドー(8月29〜31日)・車いすフェンシング(9月3〜7日)※日付は現地時間

グラン・パレのすぐ向かい側には、同時期に建てられたプチ・パレがあります。 この中には、モネの「ラヴァクールの日没」を始め、ピサロ、ゴーギャン、ルノワールといった巨匠の作品を無料で堪能できるパリ市立美術館があります。 左に向かえばシャンゼリゼ大通りとの交差点、ここから西に向かえば凱旋門、東に向かえばコンコルド広場にたどり着きます。 正にパリを代表するアドレスですね。

黄金のドームの前で繰り広げられるアーチェリー

17世紀にルイ14世の命により、退役軍人のための療養所として建てられたアンヴァリッド。 かのナポレオン1世の墓があることでも知られ、現在は軍事博物館として見学ができます。 正面入口とセーヌ川を結ぶように一直線にのびる「エスプラナード・デ・アンヴァリッド」は、舗道を縁取るように並ぶ昔ながらの街灯や、両側に広がる芝生のスペースがとても美しく、誰もがくつろげるスポットとして愛されています。 今回の大会では、ここに芝を敷いた特設会場を設け、アーチェリーの試合が行われます。 黄金のドーム屋根が輝くアンヴァリッドの前で、背筋をピンと伸ばして弓を弾く選手たちの凛とした姿が目に浮かびます。■開催競技・アーチェリー(7月25日〜8月4日)・パラアーチェリー(8月29日〜9月5日)※日付は現地時間

エスプラナードから見えるエッフェル塔の方向へ歩いていくと、おいしいパン屋さんやレストランが並ぶグルメなサン・ドミニック通りがあります。 また、アンヴァリッドの東南の位置にあるロダン美術館へは徒歩7分ほど。 セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋は、フランスとロシアの友好の象徴として1900年パリ万博に合わせて建設されました。 アール・ヌーヴォーの街灯や天使の彫刻など、数あるパリの橋の中でも最も豪奢な装飾が施されていて、フォトスポットとしても人気。 橋を渡った先には、グラン・パレがあります。

エッフェル塔を背景に、ビーチバレーと5人制サッカーを!

パリを象徴するモニュメント、エッフェル塔に見守られながら行われる競技は、ビーチバレーとブラインドサッカー。 「エッフェル塔スタジアム」と名付けられた競技場が特設されるのは、エッフェル塔のふもとにある「シャン・ド・マルス公園」です。 1770年に作られた、24.3ヘクタールもの広さを持つ公園。フランス革命記念日のコンサートなど、お祝い事やイベントがあるごとに、パリ市民が喜びを分かち合う大切な場所として親しまれています。 柔道やレスリングの試合が開催される「シャン・ド・マルス・アリーナ」もすぐそば。 エッフェル塔を愛でながら、スポーツも楽しめるなんて、パリならではの最高のロケーションです。■開催競技・男子ビーチバレー(7月27日〜8月10日)・女子ビーチバレー(7月27日〜8月9日)・ブラインドサッカー(9月1日〜3日、5日、7日)※日付は現地時間

シャン・ド・マルスから徒歩3分、ラップ大通り29番地にある「ラヴィロットの集合住宅」は、1900〜1901年にかけて建設された知る人ぞ知るアール・ヌーヴォー建築。 植物や動物、昆虫などのモチーフをあしらった正面ドアや陶製タイルは当時のまま、100年以上経った今も圧倒的な美しさです。 エッフェル塔の脚の下をくぐり、イエナ橋を渡るとトロカデロ庭園に辿り着きます。 園内にある水族館や、シャイヨ宮にある建築遺産博物館もおすすめです。

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お茶の間でも、パリ観光した気分を味わいながら観戦できるパリオリンピック。 そして日本のアペロタイムはパリの午前中。 おいしいワイン片手に、パリの美しい景色の中でのスポーツの祭典を楽しみましょう! ■書籍情報

「明日、パリを歩くなら―何度でも迷い込みたい小道のお話(自由国民社)」著者:トリコロル・パリ(荻野雅代・桜井道子) 価格:1980円(税込)

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