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常葉中 「武力ではなく対話で」 被爆体験の伝承講話

タウンニュース

「武力ではなく対話で」

原爆は人の身体と心を苦しめた―。かつて広島と長崎に投下された原子爆弾がもたらした被害や悲惨さを学ぶことを目的に、常葉中は講師を招いた特別授業を6月13日、3年生を対象に実施した。

被爆者の体験や平和への想いを伝える語り部として広島市が養成した「被爆体験伝承者」の一人である石綿浩一さん=写真=が講演。「街が破壊され、家族や友人を失った悲しみのほか、外傷や原爆症による周囲からの差別にも当事者は長い間苦しめられた」と被爆者への取材に基づく被爆の実相を写真などを用いながら説明した。

講演後、生徒からは「核兵器と人類はどのように関わればよいのか」という質問が飛び出し、石綿さんは「絶対に保有してはならない。武力ではなく対話での解決を目指すべき」と核抑止論に反対の意見を示した。

学年主任の工藤圭介教諭は「教科書では伝えきれない当時の惨状を知ることで、社会科で学ぶ近現代史をより深く理解してもらえたら」と学習の意図を話した。

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