あらゆる特殊詐欺に注意 被害額減も油断大敵
保土ケ谷警察署によると、今年1月から8月末までに発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺の認知件数は32件、被害額は3805万円(暫定値)。昨年同時期から被害額は7778万円減少したが、認知件数は5件増えており、予断を許さない状況が続く。
預貯金詐欺が最多
今年一番多い手口は、警察官や金融機関の職員などを装ってキャッシュカードを騙し取る「預貯金詐欺」で、32件の被害のうち19件となっている。そのほかオレオレ詐欺、有料サイトなどの未払いの料金を理由にした「架空料金請求詐欺」なども増えている。
同署は「特殊詐欺の認知件数は昨年同時期よりも増えているので油断は禁物。電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、すぐに電話を切って警察に相談してほしい」と呼び掛けるほか、警告音声が流れる迷惑電話防止機能付き機器の購入を推奨している。
SNS使った詐欺も
昨今、全国各地でSNS型投資詐欺による被害が目立つ。SNS型投資詐欺は、スマートフォンなどを使ったSNS上のやり取りを繰り返して被害者を信用させて、投資資金や投資の利益の出金手数料などの名目でお金を騙し取る手口。犯人が著名人や投資家などを騙り、儲け話を持ちかけてくるのが特徴だ。
保土ケ谷署によると、そのほか、被害者の恋愛感情や親切心に付け込む「ロマンス詐欺」や、パソコンがウイルス感染したと思わせて復旧費用を騙し取る「サポート詐欺」などにも注意が必要だという。