炎上記事を2000円で書くバイトもいた カンニング竹山がネット炎上の仕組みを解説!
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 8月19日の放送では月曜レギュラーのカンニング竹山が、ネットの炎上について自身の経験を交えながら解説した。
邦丸「今日取り上げるテーマは“炎上”…」
竹山「あの~私、炎上にはすごく慣れてる芸人でして」
邦丸(笑)
竹山「もう数々の炎上をしてきた男なんですよ。なぜかっていうと、ワイドショーとかラジオかもそうですけど、そういうところに出て、「この物事をどう思いますか」って聞かれて答えることが多いから、だから炎上しやすいんですよ。じゃあ、炎上とはどうやって起こるのかを、今日は邦丸さんに聞いてもらおうというわけです」
邦丸「炎上の仕組みね」
竹山「ネットにおける炎上の仕組み。テレビやラジオで言った事を、視聴者が見て、リスナーが聞いて、それで「こいつけしからん」と、皆さんが自分の意見を言って、そこから炎上するということは、まずありません!」
邦丸「えっ? 意外」
竹山「ほぼないです。例えば『くにまる食堂』でいろいろ言ったことは国民全員が聞いてるわけじゃないですよね。炎上するときは、これを聞いていた、スポーツ紙や週刊誌などのいわゆる『こたつ記者』と言われる人がいます。そこにはプロもバイトもいると思います。実際に取材したら「1回3000円で書いてます」とか「2000円で書いてます」というバイトの子もいました。そういう人たちがネットニュースを作ります。僕なんかは、そういうのが多い方だから、見張られています。それで、危ないこと言いそうな人とか話題の人のニュースを作って、ネットに出して、そこでまず様子を見ます」
邦丸「様子を見る?」
竹山「で、それを読んだ人から炎上が始まります。だからその時点で、「コイツはけしからん!」「コイツは馬鹿野郎だ!」「コイツいいね!」「最高だぜ!」とか、いろいろ言う人は、元の『くにまる食堂』を聞いてない人が多いんです。そのニュースを見て、「コイツこんなことを言ってんだ、けしからん!」ということで、自分の意見をSNSに発信していく。その記事を書いたのをA社だとして、記事のPV数の伸び率があるわけですよ。その記事がそうとう見られているとなったら、数時間後にB社が参入してきて同じようなニュースを出します」
邦丸「はあ~」
竹山「ところが、A社もB社も記事では『くにまる食堂』を一応文字起こしするんだけど、100%はやらない。その分野のテクニックがあって、例えば前段を全然削ったり、目立つワードを活かした文章にしたりして、読んだ人がカーッと感情を揺り動かされるような、『切り取り』と言われる記事を出す。そしてA社の記事のPV数がある程度上がると、次にB社も同じような記事を上げる。そしたらA社のは見てないけど、B社のだけ見た人がでてくる。すると次にC社が記事を上げる」
邦丸「Cが出てくる!」
竹山「もうこうなってくると炎上。じゃあ、なんでネット記事を書くのかと言うと、我々が記事を見るだけでは書いてる人は儲かりません。ところが、記事が載っているサイトを開くと、他のニュースとか宣伝とかがあって、ポチッとするとPV数による利益が生まれます。それを押して欲しいから、もっと先を見て欲しいから、興味が湧く記事を作っていくんです。一番得してるのはだれかっていうと、炎上すればするほど、ネットニュースを書いた人たちが一人勝ちしているんです。過去に僕が炎上した時に、とある新聞社がネットニュースをずっと書いていて、そこを取材したことがあるんですよ。そしたら僕のニュースだけで結構儲かっていました」