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「米人気ラッパーが銀座のクラブで乱闘」「店内を破壊するも逮捕者なし」は誤報か?本人も笑顔でSNS更新

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「米人気ラッパーが銀座のクラブで乱闘」「店内を破壊するも逮捕者なし」は誤報か?本人も笑顔でSNS更新

「米人気ラッパーが銀座のクラブで乱闘」のニュースは本当か?

今月6日、ある驚きのニュースが報じられるやSNS上で大拡散され、議論や憶測が飛び交う大騒ぎに発展した。そのニュースの中心にいたのは米NYブロンクス出身の人気ラッパー、A Boogie wit da Hoodie(29)だ。

最初にこの事件を報じたのは米TMZと思われるが、その他ヒップホップ系の大手メディア等によると、10月3日に東京で開催された大規模フェスのアフターパーティー会場(銀座の某クラブ)にて、A Boogie Wit da Hoodieとそのチームが乱闘騒ぎを起こしたという。

A Boogieはこの乱闘の現場にいたとされており、オーディエンスが撮影したであろう映像にもイエローのスニーカーを履いた彼の姿が映し出されている。その映像ではクラブ内のカウンターに乗ったり、何かを激しく踏みつけるような行動も確認できる。

この乱闘の原因として、同じフェスに出演していた超有名ラッパー・Futureのクルーと揉めたのではないかという憶測も流れたが、のちにFuture側が関与を否定。A Boogieとそのクルーが何者かと争い、店内を破壊し尽くしたという報道が独り歩きする状況となっている。

とはいえ、映像を見るかぎり被害者らしき人物も映っておらず、今のところ逮捕者が出たという続報もない。この件は米大手ニュースメディアでも一切取り上げられていないため、ますます詳細は不明だ。なお、A Boogie本人は報道後に笑顔で楽しそうに踊る様子をSNSにアップしていて、報道されてから現在まで店側も通常営業中。このニュース自体が“よくあるいざこざ”か、あるいは誤報が含まれる可能性も出てきた。

A Boogie wit da Hoodieの順風満帆キャリア

1995年生まれのラッパー/シンガーA Boogie wit da Hoodie(本名:Artist Julius Dubose)はブロンクスのHighbridge地区で育ち、12歳からラップを始める。高校時代に法的トラブルを抱え、フロリダに送られた後、音楽制作に本格的に取り組むようになった。2015年にニューヨークへ戻り、Don Qらと共にレーベル<Highbridge the Label>を設立。SoundCloudでの楽曲発表を経て、2016年にリリースしたミックステープ『Artist』で注目を集め、以降Billboardチャート上位を連発する人気アーティストとして活躍している。

2017年には<Atlantic Records>と契約し、デビューアルバム『The Bigger Artist』を発表。Kodak Blackを迎えた「Drowning」がヒットし、Billboard 200で4位を記録。2018年の2ndアルバム『Hoodie SZN』はBillboard 200で1位を獲得し、17週連続でトップ10入りするなど大成功を収めた。

その後も順調にアルバムリリースを重ね、多くの人気アーティストとコラボ。2023年には『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックにも参加している。代表曲の一つである「My Shit」はApple Musicの<The Best Songs of 2016>に選出、ダブルプラチナ認定された。

私生活では2児の父であり、2023年にはブロンクスの通りが「Artist “A Boogie” Dubose Drive」と命名されるなど、地元への貢献も評価されている。

厳選! 配信で観られるヒップホップ映画&ドラマ

『8 Mile』(2002年)

ヒップホップ界のスーパースター・エミネムが、彼自身の半自伝ともいえるドラマで映画初主演。音楽に乗せた言葉によって相手を打ち負かすラップバトルシーンは圧巻。

『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015年)

アイス・キューブ、ドクター・ドレー、イージー・Eらによって結成された伝説的ヒップホップ・グループ“N.W.A.”の誕生から崩壊までの知られざる真実の物語を完全映画化した音楽伝記ドラマ。

『ウータン・クラン:アメリカン・サーガ』(2019年)

クラックやコカインが蔓延していた90年代初頭のニューヨークを舞台に、RZAことボビー・ディグスの構想のもと、音楽と犯罪の間で引き裂かれる12人の若い黒人をまとめ上げ、アメリカでも例を見ないサクセスストーリーになるまでを負った、ウータン・クラン結成までの過程を描くドラマシリーズ。

『オール・アイズ・オン・ミー』(2017年)

2PACについての膨大なデータを収集し、彼のリアルな実像に迫る。ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、ノトーリアスB.I.G.ら人気アーティストも多数登場。

『ノトーリアス・B.I.G.』(2009年)

わずか数年で、ブルックリンのストリートからヒップホップの伝説にまで上り詰めた「ザ・ノトーリアスB.I.G.」ことクリスの、類まれな人生を描く。

『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』(2005年)

銃で撃たれ命を落としかけたマーカス(”50セント”)。もうろうとする意識の中、これまでの人生が頭の中で繰り返される。母を亡くした一人の少年が麻薬取引で名を上げ、ブロンクスのストリートを生き抜いた少年時代から、刑務所で知り合った相棒と組んで、ラップ・アーティストとして成功を手に入れようとするまでの人生が描かれる。

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