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直売和菓子&併設カフェ<菓匠きくたろう>本店の魅力に迫ってみた【北九州市小倉南区】

北九州ノコト

(アイキャッチ画像:「菓匠きくたろう」おまかせサラダプレート)

北九州市小倉南区の曽根新田が広がる県道25号線沿いに、和菓子ブランド「菓匠きくたろう 本店」(以下、本店)はあります。

菓匠きくたろうは「アミュプラザ小倉店」なども出店していますが、今回は不動の人気を誇る本店にスポットを当て、その魅力に迫ってみました。

本店は開店8年目 現在4カ所で展開

2016年、上曽根エリアの緑ゆたかな田んぼと、ディスカウントドラッグコスモスなどがある生活エリアの中に「菓匠きくたろう」は誕生しました。

きくたろうのロゴのオーナメントがユニークなゲート。なんだかテーマパークに入るようなエントランス

緑豊かな周囲の景観に溶け込むような配慮を感じさせながら、洗練された外観は美しく落ち着いた見た目で、日常の忙しさから解き放たれるような特別感が漂っています。

入り口には、メニュー横に顔ハメパネル

小倉北区や市外にも出店

同じ年の12月、「菓匠きくたろう」は本店に続いて、小倉北区へ出店。JR小倉駅・アミュプラザ小倉店(1F)がオープンしました。人気の「つくりたてきびだんごのコーナー」はライブ感があり、ひと味ちがう交流の楽しさがあります。

さらに、2018年9月には「アミュプラザ おおいた店」(1F)が、昨年12月には福岡市博多区にある「都ホテル」の1Fにカフェ併設の和菓子専門店としてそれぞれ出店。連日にぎわう人気ぶりだそうです。

「かりんとう作り」が出発点 店名は創業者の名「菊太郎」さんから

実は、本店の誕生の原点はもっともっと前なのだそう。

1950年に創業者・越野菊太郎氏が戦後復興のため、当時の戸畑市(現・北九州市戸畑区)で菓子卸のかたわら「かりんとう」の生産をしたのがはじまりです。その4年後に株式会社を設立して、本格的にかりんとうの製造卸をするようになったそうです。しかし、時代とともに嗜好が変わり、かりんとう製造は2007年に54年の歴史に幕を下ろしました。

それでもなお、2015年にあられ・かりんとうの詰め合わせセットを発売したのを機にかりんとうラインが復活。翌年の本店誕生へとつながるのです。

かりんとうの復活に、菊太郎さんも喜んでいることでしょう。

バリアフリーのやさしい空間&オリジナリティーあふれる品々

本店の店内は落ち着いた照明で、床はバリアフリー、人が行き来しやすいように通路は広めに設計されています。

壁面に掲げられている金色の「き」のデザインロゴが素敵/ケースには芸術的な和菓子が並ぶ

圧巻のボリュームの「どら焼き」や名物の「かりんとう」は、多くの味がそろっていてどれを買うのか迷います。同じオリジナル商品でも「北九菓(きくか)」は品名に「北九」が入っていて、郷土愛を感じ嬉しくなりました。

売り場を回っていると、まるでアートな展示品を眺めているような癒しや心地よさを感じます。ずっと見ていても飽きないくらいのワクワク、楽しい空間になっています。

一升餅もありました!見ているだけでおめでたい気持ちになります。

かりんとうの味は15種類 黒糖から明太子まで

かりんとうは味の種類がなんと15種類! すべて試したくなりますね。黒糖、ミルク、ごま、抹茶、紫芋、ピーナッツ。そして続くはビックリ…わさび、明太子まであります…!

そんな中で筆者が気になったのは「小柳」。ラインナップを「味」で見ていたので、ん?小柳とは…何味?

ということで、実際に買ってみました。実は、「小柳かりんとう」は菊太郎さんが当時売っていたかりんとうの商品名。名前の由来は、通常のものよりも「細く、長く、柳の枝」のような、といった意味だそう。

「小柳」と名付ける粋なネーミングセンスに脱帽です。黒ゴマが練り込まれ、素朴な甘さの味わい。細いのでカリポリ止められない美味しさでした。

本店ならでは!できたてホヤホヤの団子たち

かりんとうは、本社工場の大きな窯で製造されていますが、どら焼きやきび団子・わらび餅などは本店の暖簾の奥で作られ、できたらすぐに販売されています。

そしてカフェコーナーでいただくこともできます。筆者は隣のカフェスペースへ移動して出来立ての「黒蜜きなこ団子」をいただくことに。

まずはたっぷりのきな粉に圧倒されます。ちなみに持ち帰りの場合もきな粉の量は同じ。筆者のおすすめは、団子を食べた後の余ったきな粉をさらに「きな粉牛乳」にして楽しむことです(※イートインの場合は、衛生上の観点から余ったきな粉を持ち帰ることはできません)。

また、別のメニューで、七輪で団子をセルフで焼いて楽しむメニューもありますよ。

人気のカフェは「午前11時半のみ」予約可

カフェのオープンは午前11時半。このスタートの時間帯のみ予約できます。

席は1階・2階、それとテラス席があります。QRコードでオーダーします。

筆者がまず感激したのは、カトラリーと一緒にあった「ふき取り用化粧水」。こちらは、肉厚の触れ心地の優しいペーパーで、ベルガモットの香りに癒されました。

カスタマイズできるサラダプレートが特に人気です。グリーンベースに選べるドレッシング&デリの組み合わせによるセットにドリンク付き。追加でスープやパン、玄米ご飯などを組み合わせて自分用オリジナルプレートができます。

ホタルイカのオムレツ、豆腐と五穀米のラザニアなどの定番などデリが20種類ほど並ぶ

きくたろうカフェでは、国産の旬の野菜や果物、玄米、お豆腐、豆類、調味料、ハーブ、スパイスなど身体が喜びそうな多彩な食材を使っています。スタッフがキッチンで一から丁寧に調理しているとのことです。

デリはもちろん、スープやドレッシングまで全て自家製にこだわって、目でも味でも楽しめるように、そして毎日食べても飽きない安全で美味しいを届けたい!との提供にかける想いを知りました。

陳列されているデリやドレッシングの一品一品を、筆者は飽きずに見つめ続け魅了されたのですが、その源には“スピリット”があるのではないかと感じました。“想い”がフードから溢れているのかもしれません。

筆者は「おまかせサラダプレート」を選んでスープとパンを追加しました。スタッフの人が選んでくれるので、アレルギー&好き嫌いが無く、何でもオッケーという人には最適です。

わらびもちドリンクも不動の人気

きくたろうの代名詞ともいえる人気のドリンクに「わらびもちドリンク」があります。トゥルン♪とストローから吸いあがってくる、小さな小さなわらび餅が楽しい1杯です。

筆者は抹茶ミルクにしました。はじめはかき混ぜず2層の味で楽しみ、その後ミックスして楽しみました。

席から望む緑の景色に癒され、食事とともに開放感を味わえる本店。きくたろうのルーツを感じることができます。

レトロでノスタルジックな雰囲気をまといながら、洗練された上品さが感じられて、店のイメージにとてもマッチしています。

さて、店を後にしてもやっぱり気になる、駐車場の入口に建つ看板。

「菓匠きくたろう」や「KIKUTARO Café」は屋号ですが、「KITAKYUSHU SWEETS VILLAGE(北九州スイーツヴィレッジ)」という名称が冠にあって、なんだか壮大なイメージを感じさせます。

ちなみに、姉妹店の洋菓子ブランド「FAVORI PLUS」も、この本店から徒歩1分と近いところにあります。まるで「スイーツの村」という感じがしますね。

詳細は菓匠きくたろう公式ホームページから確認できます。

<菓匠きくたろう>
■所在地/【本店】北九州市小倉南区上曽根新町11-11
■営業時間/ 10:00〜19:00
■電話番号/093-474-6006

※2024年7月15日現在の情報です

(ライター・しまだじゅんこ)

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