Yahoo! JAPAN

新スーパーマンが赤パンツを履いてる理由が明らかに ─ 「だからこそ、彼はプロレスラーのような格好をする」

THE

DCユニバースで新たに製作される映画『スーパーマン(原題)』でファンが注目している一つに、コスチュームのデザインがある。コミック史上1938年に初登場を果たしたスーパーマンのコスチュームは、“アメコミヒーロー”のデザイン方針を永遠に決定づけたと言っても過言ではなく、その意匠は時代によって様々に解釈された。『マン・オブ・スティール』(2013)以降のザック・スナイダー監督版でヘンリー・カヴィルが着用したコスチュームはやや彩度を落としたデザインで、これは現代的・都会的な仕上がりとなっていた。

ところが、ジェームズ・ガンが手がける『スーパーマン』で、新たなスーパーマン役デヴィッド・コレンスウェットが着用するコスチュームはよりカラフルで、往年のコミック版を踏襲したようなデザインに見える。中でも意見が分かれているのは、赤いパンツ部分の表現。これはオリジナル版を再現したものであるのだが、一方で現代的な審美感からすると否定的な見られ方もしている状況だ。

この投稿をInstagramで見る

しかしジェームズ・ガンによれば、この赤パンツには重要な意味合いが込められている。コスチュームについて「様々なデザインを試していた」というガンによれば、テスト試写では「パンツあり版と、パンツなし版で」上映して印象を確かめるなど試行錯誤を続けていた模様。最終的に赤パンツのデザインを採用したのには、次のような理由があったという。米に明かしている。

「(スーパーマン役の)デヴィッドに言われたことがあるんです。それは、スーパーマンは、子どもたちに怖がってほしくないということ。彼はエイリアンだし、凄まじい力を持っている。目からビームを撃つこともできる。信じられないほど力強い。ややもすれば恐ろしいと言われるかもしれないような個性があって、それでも人々に好かれたいと思っている。希望やポジティブさの象徴になりたいと願っているんです。だからプロレスラーのような格好をするんですよ、と。彼は人々を恐れさせないような格好をして、それこそが希望や、ポジティブさを示すんです、とね。そう言われて私は納得したんです。」

スーパーマンが原理的に持つ親しみやすさや、極端に言えば滑稽さを、ガンは無視しないことに決めたのだ。「スーパーマンのコスチュームの根底にくだらなさがないように装って、シリアスな見た目にしようとするのは、馬鹿馬鹿しいことだと思います」とガンは続ける。「なぜなら、彼はスーパーヒーローだから。色鮮やかな最初の存在なのであり、それが彼なのだから」。

新DCユニバース初の劇場映画となる本作『スーパーマン』は、スーパーマン/クラーク・ケントのオリジンストーリ-ではなく、彼がクリプトン人としてのレガシーと、カンザス州スモールヴィルで育った人間としてのアイデンティティの間で葛藤するストーリーになるといわれている。親しみやすさを重視したコスチュームデザインからは、より温かく快活なヒーロー映画になることが予想できそうだ。

映画『スーパーマン(原題)』は2025年7月11日に米国公開予定。

Source:

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. マナーが悪いと自分も同類に思われる?同じ推しを応援する「同担」は歓迎?距離を置きたい?

    マイナビ学生の窓口
  2. い菜やカフェで「めぐるマルシェ」 グルメやワークショップが楽しめる?【北九州市小倉南区】

    北九州ノコト
  3. 【千葉ロッテ】「今後も微力ながら何かの力になれたら」中村奨吾内野手が12月16日に今江敏晃氏と千葉県こども病院を訪問。

    ラブすぽ
  4. いい女感、ダダ漏れ!大人女子に似合うショートヘア〜2024年冬〜

    4MEEE
  5. NokiaとMotorola Solutions、産業向けドローン技術統合を発表。公共安全と産業運用の効率や安全性を向上へ

    DRONE
  6. 【12/20~22】アーバンビューグランドタワーで「ひろしまドイツクリスマスマーケット2024」開催!

    ひろしまリード
  7. 西武ライオンズ 滝澤夏央選手 幼年野球チーム「三郷タイフーン」の子どもたちと交流

    上越妙高タウン情報
  8. 新井南小6年生 台湾での宿泊体験学習を城戸市長に報告

    上越妙高タウン情報
  9. トキ鉄写真コンテスト 上越総合技術高校1年 堀川昇太郎さん最優秀賞!

    上越妙高タウン情報
  10. あの味がスキー場でも楽しめます!「食堂ミサ 妙高杉ノ原店」21日(土)オープン

    上越妙高タウン情報