大人も子どもも夢中になれる「みんなのパン屋」【RITOPAN(リトパン)】(埼玉県・深谷市)
木の温もりある高い天井。白い壁。光が差し込み鎮座しているパンが美しく映える店内。
「いらっしゃいませ」と絶え間なく来店するお客様一人ひとりに伸びやかな声が響く。埼玉県北部深谷市に2024年8月にオープンした「RITOPAN(リトパン)」。オーナーの鈴木隆士シェフは、大学卒業後ホテルマン、ウェディングプランナーを経て、群馬県太田市のWANDERLUST(ヴァンダラスト)を含むベーカリーでの修業を積み、独立開業。サービス業に従事した経験からの細やかな心配りが居心地の良い空間に活かされている。30坪と広々とした店内に入ると、目の前に買物カートが配置。右手には「子ども部屋」=キッズスペースがある。小さな階段を昇りアーチ型の入口をくぐると、小さなテーブルと丸椅子。本棚にはずらりと並んだ絵本。まるで秘密基地のようだ。子どもが遊びに集中している間、おとなはゆっくりとパンを選ぶことを楽しめる。子育て世代からシニア層まで、誰もがパンを楽しむことができるパン屋さん。イートインスペースもあり、ゆったりと寛げる。
RITOPANでは、埼玉県坂戸市産のハナマンテン、春よ恋、ゆめちから、小田象製粉のKISA、リスドール等を使用。バラエティに富んだ約70-80種のパンは、バケット等のリーンなパンから、クロワッサン、デニッシュ、ブリオッシュ等のリッチなパン、惣菜パンまで、豊富なラインナップ。
■ハナマンテンバケットオートリーズ製法で水分をたっぷりと吸収。長時間熟成のバケットは、ハナマンテンの美味しさを絶妙に表現している。断面の美しさにも眼福。噛み締める程に小麦の香り、旨味を感じる。
■ハナマンテン食パン小麦粉・酵母・塩・水だけを使用したハードトースト。ハナマンテンは香りの良い小麦。噛み締めると豊かな旨味が口いっぱいに広がる。トーストすると最高だ。
■ハナマンテン塩PANフランスパン生地の塩パンはバターしみしみ。カリッ。モチッ。見た目の愛らしい三日月型に、ハナマンテンの小麦の持つ力強さを感じる。
■アンチョビオリーブとチーズのフーガスしっかり嚙み応えのある生地は部位によって、異なる食感が楽しい。アンチョビオリーブの旨味、チーズのこく、塩みはお酒のあてに最高。
■ほうじ茶といちじくとホワイトチョコ和のハードパン。ほうじ茶の香りがぶわぁんと広がる。いちじくのほのかな甘味とホワイトチョコ。滋味深い生地が複雑な味を作る。
■クロワッサンbebeこく豊かなバターの香り。外はサクサク中はモチッとしたクロワッサンはミキシングから焼成の工程に3日を要する。リスドール使用。人気No.1。
■よもぎあんパンバター香るクロワッサン生地に包まれたお餅と、よもぎを練り込んだあんこ。黒蜜ときなこのトッピング。サクッモチッの和洋折衷ハイブリットパン。
■ブリオッシュクリームパンRITOPANのクリームパンはブリオッシュ生地。バターよりも卵が優るしっとりほわほわの生地。
口の中でほどけていく。卵が優しく香るブリオッシュ生地に鍋炊きのパティシエール。アクセントにはクラッシュアーモンド。
■ねぎクロックミルキーな食パンに挟まれたロースハム。優しいベシャメルソースがたっぷり。地元深谷ねぎを盛り沢山にトッピング。ねぎの甘味とホワイトソースが絶妙。
深谷市は鈴木シェフが育った馴染みの街。子どもの頃の思い出が詰まった地元への恩返しとして、都内まで足を運ばなくても本格的なパンを、店の臨場感を楽しんで欲しいという思いが込められている。「RITOPAN」の屋号は、鈴木シェフのお子さんの名前を一字ずつとって名付けられている。パンを子どもに接するように育み、慈しむ。「自らの戒めとして、子ども達に恥じないような仕事、パン作りに向き合っていこうと思う」と鈴木シェフ。
RITOPANのロゴは、パンを頬張る女の子と男の子が描かれている。キッズスペースは小さなお客様からのお手紙で埋め尽くされている。
幸福感に包まれながら、極上パンを選ぶ喜び。休日の朝は少し早起きをして、あのパンを買いに出掛けよう。
扉を開けると、そこは、小麦の香りと優しい空間が迎えてくれる。RITOPANはそんな気持ちにさせてくれるパン屋さんだ。
SHOP INFORMATION
【店名】RITOPAN(リトパン)
【住所】埼玉県深谷市上柴町東3-21-29
【電話番号】048-511-3671
【営業時間】8:00~16:00
【定休日】月・火
※写真の商品の種類、価格は、2025年6月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。