麺酒 一照庵 天満屋倉敷店 〜 親鶏のうまみがあふれるこだわりのラーメン。地域に根ざした「岡山に灯す一杯」を目指す
岡山市に本店があり、ミシュランガイドやおかやまラーメン博グランプリなどで高い評価を得ているラーメン店「麺酒 一照庵(めんさけ いっしょうあん)」。
その一照庵が2024年に、JR倉敷駅前にある倉敷天満屋へ「麺酒 一照庵 天満屋倉敷店」を出店しました。
厳選した素材を使ったスープ、こだわりの麺、美しく盛りつけられた具材。
オシャレでおいしそうなビジュアルのラーメンに、引きつけられてしまいます。
また酒類やおつまみ、サイドメニューなども魅力的です。
麺酒 一照庵 天満屋倉敷店のこだわりや特徴について、深掘りしていきましょう。
麺酒 一照庵は岡山市中山下で創業した、ラーメンと酒が楽しめる店
麺酒 一照庵(以下、「一照庵」と記載)は、岡山市に本店を構えるラーメン店です。
岡山中心市街地の中山下一丁目に一号店を出店、さらに中仙道(岡山市北区)に笠岡ラーメンを主体とした「麺酒 一照庵 晴天櫓(せいてんやぐら)」を展開しています。
一号店となった岡山本店は、2018年(平成30年)にオープンしました。
一照庵ではラーメンを「鶏中華そば」と呼んでおり、親鳥のうまみを感じるスープをベースに、特注の麺を使用していることなどが特徴です。
『ミシュランガイド京都・大阪+岡山 2021年』では「ミシュランプレート」を獲得したほか、『おかやまラーメン博グランプリ』では2021年に1位、2022年では備前エリア3位という好成績を残しました。
天満屋倉敷店は2024年(令和6年)にオープン。
天満屋の倉敷店6階の飲食店が集まるフロアーの一角にあります。
店内は広々としており、カウンター席とテーブル席があります。
席数が多く、家族連れやグループでも利用しやすいのはうれしいポイントです。
麺酒 一照庵 天満屋倉敷店のメニュー
2025年(令和7年)7月時点の情報。価格は消費税込
麺酒 一照庵 天満屋倉敷店のラーメンは、大きく4種類あります。
・鶏中華そば クラム
・鶏中華そば 生醤油
・鶏中華そば 塩
・鶏中華そば 生醤油 旨辛仕立て
いずれもこだわりの素材を使ったラーメンで、盛りつけにもこだわっており美しいビジュアルも特徴です。
サイドメニューやお得なセットメニューも充実しています。「お子さまメニュー」もあるので、子連れでも安心です。
昼にはお得なランチセットも。
また「麺酒」と店名に冠しているとおり、一照庵ではラーメンだけでなくおいしいおつまみや、こだわりの酒類もそろっています。
日本酒や酎ハイも力を入れているのも特徴です。日本酒には「本日のおすすめ日本酒」もあり、来店時の楽しみになります。日本酒の「飲み比べ3種」もおすすめ。
さらに、ほかの一照庵の店舗にはない、倉敷店ならではのメニューとして飲み放題メニューがあります。
チョイ飲み処としても楽しめるのも、一照庵の魅力でしょう。
学生向けに「学割」サービスもあります。
一照庵では、ほかにもたくさんのメニューをラインナップしています。詳細は公式サイトを見てください。
人気・おすすめのメニュー紹介
一照庵 天満屋倉敷店の人気のメニューや、店のおすすめメニューを紹介しましょう。
鶏中華そば 生醤油
「鶏中華そば 生醤油(きじょうゆ)」は創業当時からある人気メニューで、二番人気のメニューです。
茶色いスープの上には、鶏油(チーユ)のきれいな輪が浮いています。スープに使っている動物系のダシは、親鶏のみだそう。
具材としてミツバ・ネギ・極太メンマ・半熟塩玉子・低温調理された豚と鶏のチャーシューが載っており、ネギは円筒状のブツ切りです。
麺は「切刃22番」を使った細めの低加水で、製麺所に特注したもの。歯切れの良さが自慢です。
スープは醤油のやや甘めの甘辛い味わいが広がり、奥深い鶏ガラダシの風味も感じました。
細めの麺は歯切れ良く、麺の食感とスープの味わいの組み合わせも良いです。
さらに豚と鶏の2種類のチャーシューが入っているのもうれしいところ。2種の味わいの違いを楽しめます。
しかも低温調理なので、独特のモチモチとした食感も楽しいです。
おいしいので夢中で食べ、アッという間に平らげてしまいました。
鶏中華そば 生醤油は、名前のとおり醤油の味わいを満喫できる、醤油好きにはたまらないラーメンでしょう。
一般的な醤油ラーメンとは、一味違う印象です。
鶏中華そば 塩
「鶏中華そば 塩」は、生醤油と同じく創業時からあるメニュー。
具材はミツバ・ネギ・極太メンマ・半熟塩玉子・低温調理の豚と鶏のチャーシューが入り、ネギは白髪ネギです。
塩の特徴的なものが、色とりどりのアラレ。見た目が華やかで上品さが感じられます。
透明感のある琥珀(コハク)色のスープが美しいです。
麺は生醤油と同じく、細めの低加水のもの。
スープを飲むと、鶏のダシの味わいを感じながら、複雑で奥深い風味も広がります。
また鶏油の風味も感じられ、ほど良い塩気とともにうまみもしっかりと楽しめました。
歯切れの良い細めの麺とスープも合います。
一般的な塩ラーメンのイメージはアッサリ味で、インパクトは薄い印象を持っていました。一照庵の塩はアッサリとしながらも、うまみが味わえて満足できる味わいだと思います。
塩は一定の人気があり、固定のファンがいるメニューだそうです。
鶏中華そば クラム
「鶏中華そば クラム」は一照庵の一番人気のメニューで、同店を代表するラーメンです。
各鶏中華そば共通の具材である、ミツバ・ネギ・極太メンマ・半熟塩玉子・低温調理された豚と鶏のチャーシューが入っています。ネギは白髪ネギです。
これに加えて、刻み生赤タマネギ・刻み海苔が載っています。
スープは、透明感のある薄ベージュ色です。飲むと鶏のうまみと貝の風味が絡み合った、奥深い味わいが広がります。何度もすすってしまうほど、クセになる味です。
麺は中太麺を使用。「12番丸刃」を使って製麺された特注の中太麺で、クラムだけに使われています。
モチモチとした麺の食感は、スープとの相性が抜群です。
スープと海苔、タマネギと一緒に食すことによって、違った味わいを楽しめます。
また海苔の上には貝むき身のガーリックペーストが載り、鶏チャーシューの上にはホタテの干し貝柱を粉末状にしたものが載っていました。
これらをスープに少しずつ溶かしていくと、スープの味わいがさらに変化していくのです。最後までラーメンを楽しめる工夫していると感じます。
鶏中華そば クラムは、満足度の高いラーメンだと思いました。
炙りマヨ親鶏めし
「炙りマヨ親鶏めし」は、ごはんもののなかで人気のメニューです。
醬油ダレに漬けこんだ親鶏チャーシューを、甘辛いタレを絡めたうえで香ばしく炙り、ごはんの上に載せています。さらに上からマヨネーズと刻みネギも。
甘辛いタレの味わいと、炙った香ばしい風味、コリコリとした食感の親鶏チャーシューの組み合わせが最高です。
噛むほどに鶏のうまみが感じられ、ごはんがドンドン進みます。
炙り〆鯖めし
「炙り〆鯖(シメサバ)めし」も人気のごはんものの一つ。
酢飯の上に炙ったシメサバが載り、その上に刻み青シソがかかっています。
サッパリとした味わいでありながら、炙られた香ばしさも感じます。丁度良い加減。シソの風味とも合い、おいしいです。酢飯の酸味は控えめ。
ワサビを少し載せると、ピリッとしてアクセントになります。
炙り〆鯖めしはサッパリしているので、ラーメンとともに食べると相性が良いです。
親鶏のうまみがふんだんに詰まった、こだわりのスタイリッシュなラーメンが楽しめる、麺酒 一照庵 天満屋倉敷店。
運営する株式会社 いちてらす代表の大野浩史(おおの ひろし)さんにインタビューしました。
いちてらす 代表・大野 浩史さんにインタビュー
親鶏のうまみがふんだんに詰まった、こだわりのスタイリッシュなラーメンが楽しめる、麺酒 一照庵(めんさけ いっしょうあん)天満屋倉敷店。
運営する株式会社 いちてらす代表の大野浩史(おおの ひろし)さんにインタビューをしました。
日本一周の旅をしながら各地の食文化に触れる
──一照庵はどのような経緯で開業した?
大野(敬称略)──
私は、もともと「一風堂」の岡山市の店舗で働いていました。一風堂は福岡市発祥で、豚骨ラーメンがメインの全国チェーン店です。
20代前半で働き始め、30歳手前くらいで一度退社して、日本全国をバイクで巡る旅に出たのです。
一風堂で働いているとき、常連さんで福岡から単身赴任で岡山に来ているかたがいました。
そのかたが「地元の味である博多ラーメンが単身赴任先でも食べられてうれしい。ホッとする」と話していたんです。
この話を聞いて、私は「岡山の地元の味ってどんなものだろう?」と考えるようになりました。
岡山には老舗のラーメン店がいくつかあり、どれも地元に根付いた味です。
一方で、博多ラーメンのように「豚骨スープで、細麺で、替玉があって……」のように、パッと思い浮かぶ特徴が岡山にはないなと。
岡山では、それぞれ味に特徴や個性はありますが、統一したイメージが少ない。
そう考えているうち、日本各地のさまざまな郷土料理や、その土地ならではの食文化に関心が出てきました。それで国内のいろいろな場所を巡ってみたいと思い、旅に出ることにしたのです。
旅しながら各地の料理や食文化に触れてみて、将来は自分で飲食店をやりたいと思う気持ちが強くなりました。
実はもともと飲食業界に入ったのも、店をやりたいなと思っていたからです。とはいえ、このころは強い思いはありませんでした。何となく「将来は飲食店をやれたら良いな」程度です。
旅を通じ、漠然としたものがハッキリとした「目標」に変わった感じですかね。
最初はパン屋も良いかなと思っていたのです。
しかしずっとラーメン店で勤務し技術面を習得していたことに加え、一風堂の創業者の理念や思いに共感する部分が非常に大きく、自分の体になじんでいたことに気付いたことです。
そこで、将来はラーメン店を目指そうと決めました。今思えば、ラーメン店を目指すのは自然の流れだったといえるでしょう。
日本一周を達成したあと、働きながら、開業について勉強したり準備したりしていたのです。
岡山の人に愛され、岡山ならではの味に育てたい
──現在のラーメンのスタイルになった理由は?
大野──
ラーメン店をやるなら「岡山ならではの味」に育てたいという思いがありました。「岡山に灯す一杯」をコンセプトにしていて、岡山の人たちに愛されるラーメンを目指したかったのです。
それで岡山市で長く愛されている老舗ラーメン店の味を考えてみると、スープのダシが鶏メインか豚メインかのどちらかだなと。
岡山市のラーメン文化は、その2系統で語られることが多いんです。私が幼いころ好きだった店が、鶏ガラメインの醤油ラーメンでした。であればダシが鶏ガラメインのラーメンだろうと。
鶏ガラベースのラーメンを、今風にブラッシュアップしたものという具体的な目標ができました。それからは働きながら、家で何度もラーメンづくりを研究する毎日。
およそ2年くらい、試行錯誤しました。
こうして2018年(平成30年)に、「麺酒 一照庵」を岡山市中心部の中山下にオープンするに至ります。
──「一照庵」という店名の由来は?
大野──
一照庵という店名は、「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉に由来しています。天台宗(てんだいしゅう)開祖の最澄(さいちょう)の言葉で「人それぞれが、各々の場所でしっかりと輝くことが大切」という意味です。
一隅とは片隅のこと。光があたりにくくて目立たない隅っこでも、そこに着目し光をあてて、しっかりと取り組んでいる人がいるのです。
「一隅を照らす」は一風堂創業者の教訓の一つで、私は影響を受け、座右の銘になっています。
そこで「一隅を照らす」から一と照の字を取り、「一照庵」と店名を決めました。ちなみに法人名の「いちてらす」も「一隅を照らす」に由来しています。
──倉敷天満屋に出店したきっかけは?
大野──
もともと倉敷市内への出店は考えていたんです。中山下の岡山本店まで、倉敷から足繁く通ってきているお客様が何人もおられまして、倉敷出店を期待する声もありました。
その声に応えたい思いがずっとあったのですが、なかなかタイミングや条件が合わない状況だったのです。
それである日、天満屋さんから倉敷に出店しないかとお声がけいただきました。本当にありがたいことで、これをきっかけに倉敷天満屋へ出店したのです。
弊社と天満屋さん、相乗効果があると考えました。
ラーメンと酒という二つの強みを生かして個性を打ち出す
──倉敷天満屋店オリジナルのメニューはある?
大野──
飲み放題のメニューは、今のところ(2025年7月)倉敷天満屋店だけです。
倉敷天満屋店をオープンしてみて、酒類を飲まれるお客様が予想以上に多いことが分かりました。倉敷駅前というか、ほぼ倉敷駅直結という場所なのが理由なのかもしれません。
飲み需要が多いことが分かったので、飲み放題も需要が見込めると踏んで、新たに導入をしたのです。
今後はコース料理のメニューの導入も検討しており、宴会需要も取り込んでいきたいと考えています。
なお、「お子さまメニュー」は本店にはなく、中仙道店と倉敷天満屋店にあります。倉敷天満屋店は百貨店という場所柄、お子さま連れで来店するかたが多いため、対応しました。
──なぜラーメンだけでなく酒類やおつまみにも力を入れているのか。
大野──
鶏のラーメンだけを突き詰めてやっていくだけでは、ちょっと弱いかなと思いました。何か尖った要素を入れる必要があるなと。
実は、かつて私は居酒屋もやってみたいと考えていた時期があります。だから「居酒屋要素を入れてみてはどうだろうか」と考えました。
ラーメンと酒という強みが二つあれば、かなり個性として打ち出せると思ったのです。
また一風堂がプロデュースしている店で「ラーメンダイニング 五行」という店があります。この店はラーメンと酒を楽しむオシャレな店でした。
五行も参考にし、オリジナルのオシャレなラーメン居酒屋の要素を入れることを思いついたのです。店名も、一照庵の前に「麺酒」を入れてみました。
日本酒と酎ハイに特に力を入れており、日本酒は酒屋さんと相談して、おすすめの日本酒を入荷。地元・岡山県と他県の酒がバランスが良くなるよう考えています。
──おつまみ、一品料理では何が人気がある?
大野──
「麺屋のポテサラ〜いぶりがっこ入り〜」と「イチ手羽」が人気ですね。
ポテサラは、圧倒的に人気があります。イチ手羽は甘辛味と塩レモン味があり、甘辛味が人気です。イチ手羽は、1か月で1,000本以上売れることもありました。
おつまみや一品料理は、家ではつくれない料理、つくりにくい料理を出したいと思っています。また定番の料理も、一照庵流に少しアレンジするようにしていますね。
試行錯誤を重ねて生まれた4種のラーメン
──メインとなる4種のラーメンができた経緯を知りたい。
大野──
当店のメイン4種のラーメンは、すべてダシのベースは鶏ガラメインです。そのため「鶏中華そば」と名乗っています。
4種のラーメンいずれもベースになっているのは、親鳥のうまみに和風ダシを加えてつくる鶏スープです。
岡山本店の開業当初は、「鶏中華そば 生醤油」と「鶏中華そば 塩」の2種でした。
もともと鶏ベースの醤油ラーメンをやりたくて、最初に開発したのが生醤油。醤油をしっかりと味わえるラーメンに仕上げています。
実際に開業するとき、醤油一本だと少し寂しいなと思って開発したのが塩です。鶏の味わいをストレートに楽しめるのが特徴。実はけっこう鶏油(チーユ)が入っていて、うまみもしっかりと感じられます。
「鶏中華そば クラム」は、岡山本店が開業した1年目に発表をしました。クラム(Clam)は二枚貝のことです。
実は創業前から、いつか貝をダシに使ったラーメンをつくりたいと考えていました。醤油や塩のラーメンって、味の創造ができますよね。
お客様が「聞いたことがないな」「どんな味なのだろう」と思うような、岡山では目新しい、新感覚のラーメンを出したいというのが、クラム開発の理由です。
大都市などには貝ダシのラーメンはチラホラあるのですが、地方ではラーメン通以外にはほとんど知られていません。
なおクラムは貝ダシですが、鶏中華そばですからメインのダシは鶏ガラです。そこにハマグリ・アサリ・シジミのダシを合わせています。
その後、生醤油・塩・クラムときれい系のラーメンがそろっているので、インパクトのある味が欲しいと思い、辛いラーメンをつくろうと思いました。それが「鶏中華そば 旨辛仕立て」です。
辛いものが好きな層が一定数おり、旨辛は安定した人気がありますね。
岡山本店の開業当初は、生醤油が一番人気でした。クラム登場後、ジワジワとクラムの人気が上昇していき、やがて一番人気に踊り出ました。
いまや一照庵=クラムというイメージの人もいるほどで、当店の看板メニューといえる存在になっています。
しかしクラムに追い越されたとはいえ、醤油は定番の味なので、人気はかなり高いです。
倉敷天満屋店でもクラムが一番人気。それに次いで、生醤油が人気ですね。
1杯でコース料理を味わうようなラーメンに
──4種のラーメンに共通する特徴はある?
大野──
スープは、鶏ガラがメインであることが一番の共通点です。
ほかに共通の具材があります。味玉、極太のメンマ、低温調理した豚と鶏のチャーシュー、ネギ、ミツバが4種とも入っています。
特にミツバを載せるのは岡山では少なく、お客様は当店の特徴の一つに感じているようです。
ミツバを使ったきっかけは、パッとラーメンを見て、一照庵のラーメンだと分かるような「顔」となるものが欲しいと思ったこと。試しにミツバを入れてみたら、けっこう良くて。
ミツバは和食のイメージが強くて、これが入るだけで一気にオシャレな印象に様変わりし、ワンランク上の料理のイメージになると思ったのです。
またミツバを食べれば、ミツバの香りで口のなかが一度リセットされて、また一からラーメンの味が楽しめます。
あと豚と鶏の両方のチャーシューが楽しめるのもポイントかな。
さらに玉子が入っているのも、こだわりですね。私にとって玉子はデザート感覚なんです。ラーメン食べて、最後に玉子で締めてもらいたかったんです。
当店のラーメンは、1杯で一つのコース料理を楽しめるようなイメージでしょうか。
──店づくりでこだわった点は?
大野──
今までのラーメン店では、入りにくいと感じていた客層でも、気楽に入りやすくする雰囲気づくりにこだわりました。
おかげさまで、当店では女性やご年配のかたなど、ラーメン店では取り込みにくいといわれている層も来られます。一人で来られるかたもいますね。
岡山本店に関しては近年、海外からのお客様も目立つようになりました。
老若男女が気軽に立ち寄りやすい店を目指しています。
特化型のラーメン店への挑戦も視野に
──今後の意気込み、やってみたいことがあれば教えてほしい。
大野──
味噌ラーメンがメインの店や、つけ麺がメインの店など、別種類のラーメンに特化した店に挑戦してみたいと思っています。
実は現在、奉還町(岡山市)で間借りという形で味噌ラーメン店をやっているんです。不定期営業にもかかわらず、予想以上に好評でして。
まずは、味噌ラーメンでの独立店舗出店が目標です。
あとは、当初の目標である「岡山に新たなラーメンを灯す」を実現することですね。おかげさまで多くのお客様に愛されています。より地元に根ざしていきたいですね。
岡山での基盤ができたら、中国・四国など周辺県にも出店できたら良いなと思います。
こだわりのラーメンと酒・おつまみが楽しめる麺酒 一照庵
駅前にある百貨店のなかという利用しやすい場所にある麺酒 一照庵 天満屋倉敷店。
こだわりのラーメンはもちろん、サイドメニューや酒・おつまみも魅力的です。
高い評価を得ている麺酒 一照庵で、おいしいラーメンなどを味わってみてください。