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飼い主が無意識にやりがちな『親バカ行為』5つ ついつい愛情が過剰になっていませんか?

わんちゃんホンポ

愛犬は家族の一員

一昔前まで、日本の家庭犬の多くには、「番犬」という役割が与えられていました。そして、不審者が敷地内や屋内に侵入するのを防ぐため、玄関先や庭などに犬小屋が設置され、屋外で暮らすことが当たり前でした。

しかし番犬という役割から解放された現代の犬たちは、室内で、多くの時間を飼い主さんと共に、家族として過ごすようになりました。そして飼い主さん側も、ペットや番犬から伴侶動物や家族へと、愛犬への意識が変わったのです。

犬の研究が進み、過去の「力によるしつけ」が否定され「良い点を褒めて伸ばすしつけ」の大切さが言われ始めたこともあり、いまや飼い主さんへの愛犬への愛情や接し方は、ご両親が自分の子どもに向けるものと、同じようなものになってきています。

飼い主が無意識にやりがちな親バカ行為

愛犬を我が子のように思いながら暮らしている飼い主さんたちの、愛すべき親バカ行為について見てみましょう。

1.うちの子が一番!

多くの飼い主さんが、「我が子が世界で一番だ」と思っています。世界で一番の後に続くのは、「かわいい」「賢い」「機敏」などさまざまです。よその犬の飼い主さんに「かわいいですね!」と挨拶をしても、心の中では「うちの子が一番」だと思っているのです。

しかし、あまりにもその思いが強過ぎてしまうとどうでしょう。無意識に他の犬や飼い主さんに失礼な言動をしたり、知人との話題がいつも愛犬の自慢話になったりすると、微笑ましいのを通り過ぎて、敬遠されるようになる恐れもあります。

2.ストレスのない暮らしをさせたい!

現代の犬たちは、快適な環境で暮らせるようになりました。しかし、もっとストレスの少ない暮らしをさせてあげたいと思う飼い主さんも多いです。犬の習性や愛犬の個性を理解し、常に環境の整備や改善に努めている、愛情深い”親バカ”な飼い主さんは多いです。

しかしいき過ぎて、食べたいだけ食べさせ、どんな要求も叶え、歩きたくなければ抱っこをしていたらどうなるでしょう。愛犬は飼い主さん以外とは暮らせなくなり、避難生活や飼い主さんの長期入院などの際に、不幸に陥るかもしれません。

3.常に一緒にいたい!

できるだけ一緒にいられる時間を作ろうと、仕事からまっすぐ帰宅し、休日はいつも愛犬と一緒に過ごすという飼い主さんは、愛犬との間に深い絆を築けるに違いありません。

しかしこの場合も、いき過ぎは禁物です。人混みが多かったり大きな音がしたりなどで、強いストレスになる場所にも連れて行ってはいませんか。また常に一緒にいることで飼い主さんへの依存心を強めてしまい、飼い主さんが見えないと不安になってしまう精神状態にしてしまっているかもしれません。

4.カメラロールは愛犬でいっぱい!

成長記録として、また思い出を形に残したいからという理由で、愛犬の写真をたくさん撮る飼い主さんも大勢いらっしゃいます。スマホのカメラロールはほとんどが愛犬の写真だというのは、代表的な微笑ましい飼い主さんの『親バカ』行為の一つです。

しかしこれも、度が過ぎるのは考えものです。不自然な格好やポーズをさせたり、疲れているのにも気付かずに長時間の撮影を行ったりしてはいないでしょうか。もしかしたら、周囲に迷惑をかけながら撮影をしていることもあるかもしれません。

5.この子には「いいもの」を!

愛犬には、美味しいごはんや良いおもちゃ、安全で質の良い日用品を与えたいと考えるのも、微笑ましい『親バカ』の一つです。しかしこれも、「良い」の基準が偏っていたり、度がいき過ぎたりすると、微笑ましい親バカ行為を逸脱してしまうかもしれません。

見た目や宣伝文句だけで良いものを見極めるのは難しいです。派手な宣伝やブランド、金額だけで「良い」と思い込まずに、しっかり下調べをしたり、直接目で確かめたりした上で、本当に安心して与えられるものを選びましょう。

しつけ教室も同様です。事前に教育方針を確認し、実際に見学した上で、頼れる教室を選びましょう。

『親バカ』にはなっても『バカ親』にはならないで!

『親バカ』とは、愛犬に対する愛情深い飼い主さんの、微笑ましい行動を表す言葉です。

しかし『バカ親』は違います。深い愛情を抱いていてもどこか基準がずれていたり、愛情の度がいき過ぎることで周囲に迷惑をかけたり、場合によっては愛犬を不幸にしかねない飼い主さんがバカ親です。

まとめ

よく目にする『親バカ』な飼い主さんの多くは、下記のように考える傾向が見られます。

✔うちの子が一番だ
✔ストレスのない暮らしをさせたい
✔常に一緒にいたい
✔どんな瞬間でも愛犬の姿を残したい
✔「いいもの」を与えたい

これらは、親心として多くの方が共感できる、微笑ましい気持ちです。しかし度が行き過ぎたり、基準が偏ったりすると、愛犬を不幸にする行為となる可能性も秘めています。犬との暮らしは、その場だけの気持ちよさを与える甘やかし方をするとうまくいきません。

最新の動物行動学を学んだ犬のプロの力も借りながら、科学的なしつけ方を学び、愛犬を人間社会の中で暮らしていけるように導ける、胸を張れる『親バカ』を目指しましょう。

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