儒教の教えを広げた名品を紹介 ― サントリー美術館「儒教のかたち こころの鑑」
サントリー美術館「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」会場
紀元前6世紀の中国で孔子を祖として成立した「儒教」をテーマに、日本美術の名品を紹介する展覧会が東京ではじまる。
孔子は五常(仁・義・礼・智・信)による道徳観を唱え、その思想は仏教よりも早く4世紀には日本へ伝来。古代の宮廷で、為政者のあるべき姿を学ぶための学問として享受された。
また、南宋の朱熹が確立させた新しい儒教思想である朱子学が中世に日本に伝わると、禅宗寺院にも儒教は波及。
文治政治を旨とする江戸幕府も儒教を積極的に奨励し、身分を問わず教育に採用されて広まっていった。
展覧会では「君主の学問」「禅僧と儒教」「江戸幕府の思想」「儒学の浸透」の4章構成で、障壁画、彫刻、浮世絵など約100件(会期中通じて)の名品を紹介する。
「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」はサントリー美術館で、2024年11月27日(水)~2025年1月26日(日)に開催。
入館料は一般が当日 1,700円など。作品保護のため、会期中に展示替がある。
サントリー美術館「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」会場
サントリー美術館「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」会場
サントリー美術館「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」会場