マーベル映画リセット「今後2年で完結」、ファンタスティック・フォーは残留か ─ ケヴィン・ファイギが示唆
(MCU)が、2027年の『/シークレット・ウォーズ(原題)』をもって“リセット”される── マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギによる発言は、ファンの間で衝撃をもたらした。
この発言が飛び出した本国メディア向け記者会見でファイギは、「リセット、単一のタイムライン」とこぼしており、その解釈には幅があった。ファイギは本件を追う重要な追加ヒントを米に示唆。2025年7月25日公開の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』にも絡む、興味深い情報が語られている。
『アベンジャーズ』シリーズをはじめとするこれまでMCUの主な世界は「アース616」と呼ばれるユニバースが舞台。一方、今度の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は別世界である「アース828」が舞台。ファイギは、世界観を分けたことについて「とても自由が得られますし、本作の初期からのアイデアでした」とコメント。続けて、「現在のサーガは今後2年のうちに完結しますが、本作は別のユニバースで展開しており、その利点を活かすことができました」と加え、現行の本家シリーズが2027年にリセットとなることを改めて示唆した。
その直前となる『ファンタスティック4』であえて世界観を分けたことに意味がありそうだ。ファイギの次の言葉には、多くのヒントが隠されている。
「かなり多くのことに適合しています。アース828のことというより、ジョニーとベン、スーとリード、そしてフランクリンが来たる世界、来たるストーリーラインにうまく適合することを考えています。いつでも、どんなことでも、出発点とみなされるものは良いもの。コミックはそうして85年間も歩んできました。
本作は我々の37本目の映画で、これからも歩み続けます。追いかけてくれている人にとっては、フェーズ6のキックオフ作で、これは『シークレット・ウォーズ』で幕を閉じます。そして、間違いなく最も焦点を絞ったフェーズです。つまり、すでに全てはあり、全てが準備中なのです。」
おそらく『シークレット・ウォーズ』で描かれる出来事を経て、アース616の物語や設定は完結することになる。ファイギの発言を受ければ、アース828出身のファンタスティック4メンバーは残留し、新シリーズに“適合”していく可能性がある。つまり、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は実は新シリーズの“出発点”になっているのかもしれない。だからこそ、わざわざ副題にて『ファースト・ステップ』と仄めかせているのではないか?
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続けてファイギは、度々指摘されている『エンドゲーム』以降の拡大戦略への反省を絡める形で、再びヒントを投下しているる。
「『エンドゲーム』は真の終わりではなかったのに、“これからどうする?このレベルの成功とこのレベルの完結性をどう扱うのか?”と考えました。それを実験に使い、進化させ、そして拡大し過ぎてしまった。
『シークレット・ウォーズ』はコミックと同様、特定のストーリーラインを完結させ、新しいものを立ち上げます。すでに次なるサーガの準備に入っているところですので、すごく楽しみです。」
コミック『シークレット・ウォーズ』2015年版では、マルチバースの各ユニバースが次々と崩壊する“インカージョン”の最終局面が描かれ、壮大な戦いの後に世界観が再構築される。ジョー・ルッソ監督も、このコミックを「ゆるやかな着想元として扱う」と過去に。
MCUでは現在、ドクター・ストレンジがクレアと共にインカージョンの対処にあたっていると見られる。おそらく『シークレット・ウォーズ』では、リセット後の新世界に残るものと、そうでないものの運命が描かれることになりそうだ。少なくともファイギは、X-MENに関しては新キャストに刷新することを先行して明かしている。
とにかくこれを観なきゃ始まらない。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日より日米同時公開。彼らの“ファースト・ステップ”をリアルタイムで目撃せよ。
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