ドーナツを通した社内コミュニケーション活性化支援 心理的安全性を築き、デジタル変革した事例も
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン(東京都渋谷区)は10月19日まで、最大60個のドーナツが無料でもらえるイベントへの参加企業を募集している。
同社はドーナツを通して社内のコミュニケーション活性化をはかる「ドーナツ トランスフォーメーション(DX)」を実施中。応募企業の中から抽選で100社に「オリジナル・グレーズド® ダズン」を最大5箱まで提供。コロナ禍を経て多様な働き方が浸透する中、社内交流や出社促進のきっかけづくりをサポートする。
自主的な出社や社員間の会話を促進 新入社員とのアイスブレイクにも効果
専用フォームから応募し、11月4から7日までの店舗営業時間中に、指定した店舗で受け取る。当選は1企業・団体につき1回で、職場単位で応募し、個人応募は対象外となる。当選後アンケートへの回答が応募条件。
募集開始前に複数企業でトライアルを実施し、出社や交流に関する課題と効果を検証。DXが自主的な出社や仲間同士の集まりを生み出し、社員間の会話を促進したことがわかった。部署を超えた交流が増加しただけでなく、相談しやすい雰囲気ができたり、新入社員とアイスブレイクのきっかけになったりといった効果も確認している。
トライアル企業はDXを実施する前、次のような課題を抱えていたという。
・コロナ禍と比較して出社回数は増えたものの、コミュニケーションに課題を感じている。
・コロナ以降に入社した社員の顔と名前が一致しにくい。
・他部署とのかかわりが薄く、ふとしたときの話題に困る。
リアル交流で心理的安全性を築くことで、デジタル変革が花開く
同社は2022年にもDXを実施して、企業へドーナツを無料提供。参加企業からは「チームの絆(きずな)が深まった」といった声が寄せられた。当時はコロナ禍による行動制限が緩和される中、多くの企業でデジタル化の進展とともにリモートワークの定着が進んでいた。
フローレンス(東京都千代田区)は、DXについて「『同じ釜の飯を食う』の現代版」と表現。デジタルとリアルは補完関係にあると考えたDX推進チームが応募し、開催した。「リアルコミュニケーションで心理的安全性を築くからこそ、その土台の上で本来のDXが花開く」という仮説は当たったとコメントしている。
真面目一辺倒ではない、楽しく参加できる社内活性化の企画を検討する
東レ(東京都中央区)は、総務・コミュニケーション部門が応募した。社内告知時から想像以上の反響があり、普段はリモート業務が中心だったが、開催日は出社率がアップ。「今までの、真面目一辺倒な社内活性化施策ではなく、楽しくみんなが参加できる企画を検討していきたい」というモチベーションも生まれた。
部署ごとに曜日別で在宅ワークと出社を組み合わせる、分散出社の勤務体系を取っていたマクアケ(東京都目黒区)は、事前に全社告知して出社の楽しみを創出。開催日は、ドーナツが食べたくて出社した在宅ワークスタッフもおり、ドーナツを頬張りながらのミーティングで新しいアイデアが生まれたチームもあったという。
同社のDX(ドーナツ トランスフォーメーション)の詳細は同社ウェブサイトにて確認でき、応募もできる。