小田原・箱根の職人がエントリー「木工1‐GP」入選作品決まる テーマは「こころおどる」
小田原・箱根地域で活動する木工職人の技と発想力を競う「2024木工1-グランプリ」の審査会が7月23日、県工芸技術所(小田原市久野)で行われ、グランプリをはじめとする入選作品が決まった。主催は小田原・箱根「木・技・匠」の祭典実行委員会(太田憲実行委員長)。
今回は「こころおどる」をテーマに121作品が寄せられた。審査基準は「創造性・新規性」「技術と精度」「商品性があり、適正価格であること」など5項目。
グランプリに輝いたのは岩宮千尋さんの「drifter寄木」。巨大な飛行船をイメージした作品で、長さ9cmほどの船体部分は寄木の配色、窓の大きさにもこだわったという。
審査員長の中島岳彦さん(県立産業技術総合研究所グループリーダー(木工技術))は、「今回は若手の作品が多くバリエーションも増した。もっと若い人にも木製品に興味を持ってもらいたい」と話した。
その他の主な入選作品・作家名は次の通り(敬称略)。準グランプリ「持ち心地皿黒縁重ね」薗部玄士朗、U-35賞「銀河のまち夜と彩りかぶせ箱」小島裕平、インバウンド賞「遊山箱(茜×白鼠)」小林純生、新時代賞「くつろぎシリーズ」原田陽輔。
入選作品は「木技匠の祭典」のインスタグラムで順次公開する。また11月16日(土)・17日(日)に小田原三の丸ホールで開催する作品展で展示される。