【2025年】ゲーミングマイクのおすすめランキング。実況やボイスチャットに適した人気商品を徹底比較
ゲーム内での通話やゲーム実況・配信などで活躍するゲーミングマイク。専用のマイクを使うことで、雑音を抑えたクリアな音声を届けることができます。とはいえ、口コミだけではどれを購入すればいいか迷いませんか? そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部がロジクールやシュアといった人気ブランドの高性能ゲーミングマイクを集めて比較。おすすめを紹介します。
ゲーミングマイクで実況もボイスチャットも声質アップ!
仲間内での音声チャットや実況配信に欠かせないのがマイクです。
イヤホンやヘッドセットのマイクを使っている人が多いと思いますが、専用のスタンドマイクで収録した声は、聞こえ方に明らかに違いが出ます。マイクを替えれば驚くほど美声高音質に! ゲームの実況やボイスチャット(ボイチャ)の声質アップに効果があります。
そこで今回は、少し奮発して買いたい2万円台(検証時)の人気マイクから4製品をピックアップし、実力をチェックします。
ゲーミングマイクの選び方は?
ゲーミングマイクの基本構造は雑音を抑えてクリアに音声を収録できるPC用のマイクと同じ。ゲーミング向けとして振動対応などが強化されているのが特徴です。
選び方1:マイクの方式
マイクは主に「ダイナミックマイク」「コンデンサーマイク」「リボンマイク」の3方式あり、種類ごとにそれぞれ特徴が異なります。
コンデンサー型(コンデンサーマイク)の特徴
滑らかで解像度の高い音を収録できる一方、環境変化に弱く、スタジオなどでの使用に向きます。
ゲーム配信や宅録などでクリアに集音できますが、周囲の雑音が気になることも。
ダイナミック型(ダイナミックマイク)の特徴
コンデンサー型ほど感度が高くなく、マイクの近くやマイクの目の前といった特定の範囲のみの音を収録できます。
シンプルな構造で頑丈なため幅広い用途で使用されるマイクの方式です。
リボン型(リボンマイク)の特徴
音が当った振動を電気信号に変換。柔らかく温かみのある音が特徴です。
選び方2:音の指向性
マイクがどの方向の音を拾いやすいかという特性のこと。
マイクの種類によって、正面の音だけを拾う「単一指向性」(配信、ボーカル向き)、全方向の音を拾う「無指向性」(会議や複数人でのチャット向き)、正面と背面の音を拾う「双指向性」(インタビューなど向き)といったさまざまな指向性があり、状況に応じて切り替えられる製品もあります。
単一指向性
「単一指向性」は、正面の音を拾います。
ポップフィルター
ポップフィルターは、ハ行やパ行の破裂音を発声するときに出るノイズ(ポップノイズまたはリップノイズ)を抑えるためにマイクへ装着するフィルターのこと。
マイクに息が直接当たることを防ぐ以外に、マイクへの唾液付着の抑制や距離感の目安としての役割もあります。マイク付属の専用品以外に汎用品も豊富です。
▼ポップフィルターの一例
オーディオテクニカ(Audio Technica)
AT8175
ゲーミングマイクのテスト方法は?
今回は、雑誌『家電批評』編集部がプロと共にゲームユーザーに人気のゲーミングマイク4製品を比べました!
検証方法
マイクをパソコンに接続して、音声をWindowsの標準録音ソフトで記録。録音データをヘッドホンで試聴し、音質、環境音(ノイズの少なさ)、操作性(本体とアプリ)をAV評論家の野村ケンジ氏と評価しました。
ゲーミングマイクのおすすめは?
【1位】「」
Yeti BM400 イメージ
ロジクール
Yeti BM400
実勢価格: 22,500円〜
総合評価: 3.50
音質: 3.00
環境音: 2.50
操作性: 5.00
マイク本体の操作性に優れ充実のアプリ機能も使いやすい
ゲーミングマイクのおすすめランキング第1位でベストバイは、A評価のロジクール(Logicool)「Yeti BM400」です。
ロジクール傘下のブランド「Blueマイクロフォンズ」の定番マイク「Yeti」が、アプリの高機能さから「操作性」項目で高得点を獲得しました。
「音質」評価は4製品中2番手だったものの悪いわけではなく、合格ラインの聞き取りやすさです。
PCの専用ソフトを使うと音声フィルターやノイズ除去が行え、使用環境に合わせた録音が可能です。
指向性を単一指向、無指向、双指向、ステレオの4パターンから切り替えられるため、配信以外のマイク録音にも役立ちます。
おすすめポイントアプリの設定項目が充実しているがっかりポイント音質は悪くないものの今一歩
幅: 120mm(スタンド装着時)
奥行: 125mm(スタンド装着時)
高さ: 295mm(スタンド装着時)
重量: 880g(マイク)、500g(スタンド)
方式: コンデンサー
型番: BM400BK
本体ダイヤルとソフトで設定
多機能なソフト「Blue VO!CE」で声の加工も可能。好みのプリセットで録音できます。
本体前面、後面のダイヤルでマイクのゲインや指向性が切り替えられます。
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「声の調子がよくわかる、表現力のあるサウンドです。高域が抑えられていて帯域は広くないものの、聞き取りやすい声となっています。環境音はやや目立つものの、専用アプリの調節でカバーできます。多機能さが魅力です。」
【2位】「」
MV6 イメージ
シュア
MV6
実勢価格: 16,390円〜
総合評価: 3.42
音質: 4.00
環境音: 2.50
操作性: 3.75
音質はさすがの実力。使い方は玄人向け
ゲーミングマイクのおすすめランキング第2位は、B評価のシュア(SHURE)「MV6」です。
実体感のある通りのよい音声が録れ、音質では今回の4製品の中でトップ評価を獲得しました。
パワフルな音質は、ダイナミックマイクならではの魅力がしっかりと感じられます。
プロユースのようなしっかりした作りも特長ですが、本体にあるのはミュートボタンのみ。専用アプリ「MOTIV Mix」との併用が前提となるため、やや玄人向けといえるかもしれません。
幅: 127mm(本体+スタンド+ベース)
奥行: 169mm(本体+スタンド+ベース)
高さ: 295mm(本体+スタンド+ベース)
重量: 1287g(本体+スタンド+ベース)
方式: ダイナミック
型番: MV6
マイクとの距離感が大事
重量のある頑丈なマイクスタンドはやや低いため、口元とマイクが離れすぎない位置で使いましょう。マイクの近くがベストポジションです。
【3位】「ROG Carnyx」
ROG Carnyx イメージ
ASUS
ROG Carnyx
実勢価格: 28,282円〜
総合評価: 3.00
音質: 3.00
環境音: 3.00
操作性: 3.00
バランスのいい性能で光の演出も楽しめる
ゲーミングマイクのおすすめランキング第3位は、B評価のASUS(エイスース)「ROG Carnyx」です。
ゲーミングらしいRGBライティングと、吸振ケーブルによるマウント構造が特徴の単一指向性USBマイクです。
フォーカスの合った聞き取りやすい音声が録音でき、空間的な広がりも感じられます。
本体のノブで音量調整やフィルターのオン・オフが可能なうえ、専用アプリを使えば、さらに細かな設定も行えます。
重量: 634g
方式: コンデンサー
型番: ROG CARNYX ホワイト
専用アプリでカスタマイズ
専用アプリ「Armoury Crate」では、RGBライティングの色調整やEQプロファイルの設定などが可能です。好みに合わせてライティングや音質を自由にカスタマイズできます。
【4位】「」
AT2020USB-X イメージ
オーディオテクニカ
AT2020USB-X
実勢価格: 15,895円〜
総合評価: 2.67
音質: 2.00
環境音: 4.00
操作性: 2.00
クセのある圧縮音質だが高域のノイズは消える
ゲーミングマイクのおすすめランキング第4位は、C評価のオーディオテクニカ(Audio Technica)「AT2020USB-X」です。
多くの配信者が使用している、オーディオテクニカ製のコンデンサー型USBマイクです。
ノイズリダクション機能は搭載されていませんが、高域の音が抑えられており、キーボードのタイピング音がほとんど入らない点は高評価でした。
ただし、音声がやや圧縮されたようなクセのある音質になるため、リアルな声をそのまま録りたい人には不向きかもしれません。
また、マイク音量の感度が高いため、PC側とあわせて慎重に調整する必要があります。
幅: 52mm
奥行: 52mm
高さ: 142mm
重量: 373g(約、本体)
方式: コンデンサー
型番: AT2020USB-X
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「中域重視の音声は聞き取りやすいですが、声のリアルさに欠ける傾向が感じられます。」
おまけ:安いゲーミングマイクのおすすめは?
ここからは以前、雑誌『家電批評』編集部が行った1万円以下(検証時)で買える安いゲーミングマイクのランキングを紹介します。
【1位】JBL「JBL Quantum Stream Talk」
JBL Quantum Stream Talk イメージ
JBL
JBL Quantum Stream Talk
実勢価格: 4,980円〜
総合評価: 3.50
音質: 3.00
環境音(騒音): 4.00
操作性: 3.50
スリムな本体でデスクの上をスッキリ使える!
安いゲーミングマイクのおすすめランキング1位は、A評価のJBL「JBL Quantum Stream Talk」。
音質はそこそこですが、人の声が明瞭に聞こえます。狭い範囲の音しか拾わず、指向性が高いため騒音はほとんどありません。
操作はシンプルで分かりやすいですが、調整できることは少ないです。
おすすめポイント人の声がはっきり聞こえる音を拾う範囲が狭いため騒音を拾わない操作がシンプルがっかりポイント調整できることが少ない
幅: 100mm
奥行: 105mm
高さ: 185mm
重量: 146g
方式: コンデンサー
指向性: 超単一指向性
接続端子: USB-C
型番: JBLSTRMTALKBLK
【音質】話している人の声に集中できる
音質はそこそこだけど声はハッキリと明瞭。指向性が高く、話している人の声に集中できる構造です。人の声がはっきり明瞭に聞こえます。
専用ソフト「QuantumENGINE」
専用ソフトを使えば、イコライザなどで調整もできました。
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「音質は正直それほど良くありませんが、ゲーム中で誰が何を言っているのかまで聞き取れます。」
【環境音】使う場所を選ばない
ピンポイントで音を拾うので騒音がないです。指向性が高いため騒音がほとんど入らないので、場所を選ばずに使えます。
【操作性】操作は超シンプル
つまみを回せばマイクやヘッドホンの音量調節、押せばミュートと、操作が直感的でわかりやすいのが特長です。
本体で行える操作はこの音量つまみのみで、あとはマイクの角度調整ができる程度となっています。
台座背面に電源用のUSB-C端子と、モニタリング用のヘッドホン端子を装備。
台座には音量つまみが1つあるだけで、操作は超シンプル。
【2位】ロジクール「YETI ORB」
YETI ORB イメージ
ロジクール
YETI ORB
実勢価格: 7,900円〜
総合評価: 3.42
音質: 2.75
環境音(騒音): 4.00
操作性: 3.50
フォーカスがしっかりしていてやはり騒音に強い!
安いゲーミングマイクのおすすめランキング第2位は、ロジクール「YETI ORB」です。
音質は可もなく不可もなくといった印象ですが、声はそこそこ明瞭に聞こえます。
騒音はほとんど感じられないものの、マイクとの距離には注意が必要です。
シンプルな本体設計で、操作に迷うことなく使えるのも魅力です。
おすすめポイント騒音はほとんど感じない迷うことなく操作できるがっかりポイントマイクから離れると声がどんどん小さくなる
幅: 115mm
奥行: 115mm
高さ: 196mm
重量: 230g
方式: コンデンサー
指向性: 単一指向性
接続端子: USB-C
型番: G-YETI-ORB-BK
形状の印象と違って騒音に強い
音質は可もなく不可もなくですが、声はそこそこ明瞭に聞こえます。
丸い形状のため周囲の音を拾いそうな印象を受けますが、実際はフォーカスがしっかりしており、騒音はほとんど気になりません。
専用ソフト「BlueVO!CE」では、音質の調整だけでなく、音声にエフェクトを加えることも可能です。
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「フォーカスはしっかりしていますが、マイクから離れると声がどんどん小さくなるため、距離に注意が必要です。」
【3位】Razer「Seiren V3 Mini」
Seiren V3 Mini イメージ
Razer
Seiren V3 Mini
実勢価格: 8,380円〜
総合評価: 3.33
音質: 3.50
環境音(騒音): 3.50
操作性: 3.00
純粋な音質は3製品中ではこれが一番!
安いゲーミングマイクのおすすめランキング第3位は、Razer「Seiren V3 Mini」です。
やや鼻にかかったような声になりますが、明瞭で滑舌よく聞こえます。騒音は小さな音で拾いますが、気になるほどではありません。
操作性は非常にシンプルで、操作できる項目は限られていますが、価格に見合った機能性といえるでしょう。
おすすめポイント音質は3製品中トップがっかりポイント操作できることがほぼない
幅: 91mm
奥行: 91mm
高さ: 211mm
重量: 474g
方式: コンデンサー
指向性: 超単一指向性
接続端子: USB-C
型番: SEIREN V3 MINI QUARTZピンク
タップでミュートできる
操作は超シンプル。というより、操作できることがほとんどないので、操作性に限っては良いも悪いもありません。
なお、上面タップでミュートにできます。
音声コントロールは「RAZER SYNAPSE」で可能。マウスやヘッドセットなど、Razerのゲーミングデバイス全般を一括管理できます。
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「やや鼻にかかった声ですが、滑舌よく明瞭に聞こえます。距離や位置で声が変化しすぎず、言葉が伝わりやすいです。」
まとめ:ベストバイは多機能さが魅力のロジクール!
以上、ゲーミングマイクのおすすめランキングでした。
今回はちょっと贅沢な2万円台(検証時)のゲーミングマイク4製品を比較しました。
ベストバイに輝いたロジクール「Yeti BM400」は、音質評価は4製品中2番手ですが、本体の操作性に優れ、アプリ機能も豊富で使い勝手のよいモデルです。
音質でトップ評価を獲得したのは第2位のシュア「MV6」。音質はさすがの実力ですが、使い方は玄人向けかもしれません。
記事を参考に自分にぴったりのお気に入りのゲーミングマイクを見つけてください。
ゲーミングマイクのおすすめ
ロジクール
Yeti BM400
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