コゴミはもっとも食べやすいシダ類の山菜!三日月形の葉柄で判別しよう【野草・山菜・きのこ図鑑】
コゴミコウヤワラビ科
もっとも食べやすいシダ類山菜
標準和名はクサソテツで、株立する様子がソテツの木に似ているためにこう名付けられたが、一般的にはコゴミと呼ばれることが多い。新芽はきれいなゼンマイ状で、伸展すると1mほどになるものもある。新芽が食用になるが、根際は硬く食用には向かない。指でポキンと折り取れるところから上側が可食部となる。1株から2本程度の採取に留めるのがマナー。シダの仲間ではもっともアクが少なく、簡単な加熱調理で食べられる。サクサクとした食感が身上。展開した葉がきれいなため、庭などに植えられることがあり、採取時に必ず野生個体であることを確認する。
● 採れる場所:里山
縁取りがあり断面が三日月形の葉柄の形状で判別する
似ているシダ植物は多いが、株立すること、新芽に毛、綿毛がつかずツルッとしていること、葉柄に縁取りがあり断面が三日月形をしていることで判別可能。生育環境によってサイズが大きく変わり、谷川の河原に生える株に大きくて上質なものが多い。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗