【富士宮】大きさもおいしさも倍 「ジャンボ落花生」の簡単レシピ 濃厚ピーナツバターを自宅で!
静岡・富士宮市で収穫される、一般的な落花生の2倍以上もあるジャンボ落花生。そんな特大落花生の魅力と、自宅で簡単にできる落花生レシピをご紹介します!
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ江戸時代から続く「石川農園」へ
お邪魔したのは、江戸時代に創業し富士宮で100年以上続く「石川農園」。
こちらで魅惑のジャンボ落花生について調査していきます。
案内してくれるのは石川農園6代目・石川雄紀さんです。
石川農園6代目・石川雄紀さん:
8月中旬のお盆ぐらいから、長い人で10月末までが収穫時期です
落花生は夏の終わりから秋が旬なのです。
畑でどんな姿? ジャンボ落花生とご対面
石川さんの案内で、早速、落花生畑へ向かいます。
畑の一面にぎっしりと落花生が葉を広げて茂っていました。
にむらあつとリポーター:
こんな青々としている、これが落花生なんですね。実はどこにあるんですか?
あの見慣れた落花生の実は見当たりません。
石川農園・石川雄紀さん:
実は土の中に実はなります。黄色い花が咲いていますが、これが実になります。花が咲いたあとに花のつけ根が伸びて、地中に実をつけます
花の根元が伸び、土の中で実をつける落花生。落ちた花が実になることから、この名がついたんです。
収穫時期を迎えた落花生を引き抜くと、1株の大きさにびっくり。
意外と簡単に抜け、多くの葉とともにたくさんの実を収穫できました。
石川農園で栽培している「おおまさり」という品種の特徴はなんといっても、そのサイズ。
大きさは、一般的な落花生「さとのか」と比べると約2倍。長さは、6cmにもなるジャンボサイズです。
にむらリポーター:
確かに僕が普段食べる落花生の2~3倍はありますね。落花生と富士宮の土壌は相性がいいんですか?
石川農園・石川さん:
火山灰が多く含まれているので、相性はいいですね
火山灰を含む水はけのよい土壌が栽培に適しているといいます。
石川さんは、2025年の出来栄えは「完璧」だと自信たっぷりに言い切ります。
通が求める落花生「しなす」とは
収穫した落花生は、ひとつひとつ手で摘み取ります。なかなか地道な作業ですが、にむらリポーターも体験させてもらいました。
次は専用の機械で土を落とすため、水洗い。落花生はブラシで豪快に洗われます。
きれいになったら、選別の作業です。
落花生は株ごと収穫するため、中には、大きくなっていない実も。
石川農園・石川さん:
中には模様がなくて小さい「しなす」と呼んでいる落花生もあります
「しなす」と呼ばれる未成熟の落花生は、成熟したものより実は小さいものの、その味は格別。
「しなす」だけを買い求めに来る人もいるほど、ファンが多いのだそう。
一方、成熟したジャンボ落花生は、その食べ応えだけでなく、柔らかな食感と濃厚な甘みが特徴です。
富士宮流の「塩ゆで」で味わう
まずは採れたての落花生を、「富士宮流の食べ方」で食べてみましょう。
教えてくれたのは、石川さんの母・成美さんです。
大きな釜のふたを開けると現れたのは、塩ゆで落花生!
落花生を塩ゆでにして食べるのは、富士宮ならではの食べ方です。
石川農園・石川成美さん:
新鮮ゆえの食べ方ですね
アツアツの落花生を半分に割ると、実がぎっしり! 濃厚な香りと味が広がります。
選別で学んだ「しなす」の塩ゆでも食べてみました。皮が柔らかく、塩味が強いため酒のつまみにもよく合うんだとか。
にむらリポーター:
未熟ゆえに、ジャンボ落花生よりも柔らかいですね。小粒だけど、そこに味わいがつまっていて、おいしいです
うま味をぎゅっと閉じ込めたピーナツバター
続いて妻の石川琴香さんが登場。
次は旬のジャンボ落花生を使った簡単レシピ、ピーナツバターを作ります!
使うのは、炒って殻をむいたジャンボ落花生です。
ミキサーに投入し、回転しやすいよう、少量のサラダ油と砂糖を鍋であたためて溶かしてから一緒に投入します。
30秒ほどミキサーにかけたら、サラダ油と砂糖をさらに投入します。
そして、3分ほどミキサーにかけペースト状になったら、できあがりです。
できたてのピーナツバターを、パンにたっぷりつけました。
にむらリポーター:
いい香りがしています。うまい! 濃厚なピーナツの風味がしっかりと感じられます
ジャンボ落花生は、農園のほか、地元のファーマーズマーケットでも販売しています。旬の食材をぜひ味わってみてください。
■店名 石川農園
■住所 静岡県富士宮市外神1802-34
■営業時間 10:00~15:00
■定休 火
■問合せ 0544-58-0297