【リアル給与明細】30歳、通信業。同業者と比べて給料が少ない……。節約や節税のコツは?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30歳 システム開発責任者】
【リアル給与明細】30歳、システム開発責任者の場合
プロフィール
30歳、男性
システム開発のプロジェクトマネージャー
▼現状
ボーナスは年間200万円。
残業は月30時間程度。
【相談内容】同業他社と比べて給料が少ない、また業務量や難易度に釣り合っておらず不満があります。今の環境で貯蓄額を増やしたいため、節約や節税のポイントを教えてください。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
会社員ができる節税は?
所得税と住民税は毎月お給料から差し引かれるものですが、会社員でも節税できます。
主な制度は6つです。
1. 扶養控除
2. 医療費控除
3. 保険料控除
4. 住宅ローン控除
5. iDeCo
6. ふるさと納税
特に、誰でも使いやすいのはiDeCo。
個人でかける年金制度で、老後資金の準備が可能です。
掛け金が全額所得控除になるので、節税効果が高いですよ。
また、運用で出た利益も非課税になります。
その反面、原則60歳まで出金ができない点や、受け取り時に課税されるケースがある点には注意が必要です。
ふるさと納税は、翌年の住民税の前払いではありますが、各自治体から返礼品がもらえるのでお得といえます。
普段使っている日用品やお米などを選べば、生活費の節約効果も期待できますね。
無理なく節約する方法は?
節約といえば「食費を切り詰める」イメージが強いかもしれませんが、実際にはストレスの原因になったり長続きしなかったりするためおすすめしません。
まずは、固定費の見直しをしてみてください。
一度見直せば効果がずっと続くので、楽に節約できますよ。
例えば、携帯電話料金は格安SIMに乗り換えすることで月数千円安くなったり、保険の見直しで年間数十万円浮いたりする場合もよくあります。
使わないサブスクの解約し忘れも要注意です。
月1万円の固定費削減に成功すれば、手取りが1万円増えたのと同じ効果が得られます。
すぐにでも取り組んでくださいね。
質問者さんの年収は平均より高い水準
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」よると、30〜34歳男性の平均年収は485万円です。
それに対して、質問者さんの年収は約811万円と平均を大きく上回っています。
現在お勤めの会社は基本給が高い傾向にあるようですよ。
*……参考https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
まとめ
・iDeCoは全額所得控除で節税効果が大きい。
・ふるさと納税の活用で、生活費の節約に。
・固定費の見直しで無理のない節約ができる。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。