ソース不要!! 最初に“左から3番目”を食べるべし! こだわりの飛騨豚とんかつーー富山市【とんかつや33】
全国有数のブランド肉・飛騨牛と並ぶプレミアムな肉、飛騨豚って知ってますか? 専用の飼料を使って育て、脂身が少ないさっぱりした上品な甘みが特徴の豚肉です。
そんな飛騨豚にこだわったとんかつ店が富山市にあります。
飛騨高山地域と富山とを結ぶ国道41号線を新庄方面に北上し、向新庄口交差点を舟橋方面に右折してすぐのところに店を構える「とんかつや33(スリースリー)」。
飛騨豚の味わいも気になりますが、「33」という変わった名前も気になりますよね?
33がターニングポイント!?
とんかつを追求し続ける人生を体現した店
「人生のターニングポイントは33歳だと聞いたことがあるんです。実際、私がとんかつを揚げ始めたのが33歳だったので」と話すのは、店主の力示潤さん。
とんかつの専門店で働きながらそのおいしさを追求し続け、2021年に独立したという力示さん、その中で出会い、惚れ込んだのが飛騨豚でした。
「しっかりとした味を楽しめる赤身と上品な脂身で、さっぱりとしながらも旨味を感じられる豚です」(力示さん)
しっかりした味わいの赤身と上品な脂身
それほどおいしい飛騨豚ですが、もちろん部位によっては食感や旨味が異なり、店では特ロースやヒレなど4種の部位から選ぶことができます。
肩ロースに近いリブロースで、肉質がやわらかく味がより濃厚な「特ロース」に、やわらかく甘みがありながらもさっぱりとした「ロース」……
メニューには部位ごとの特徴が書かれていて、どれにしようか迷いますが、今回は、特ロースとロースのいいとこどりな「上ロース」を注文してみました。
一番おいしいのは“左から3番目”!?
目の前に運ばれてきた飛騨豚のトンカツ。
ソースをたっぷりかけて…といきたいところですが「まずは何もつけずにどうぞ」と力示さん。
さらに…「左から3番目から食べるのがオススメです。脂身と赤身のバランスが一番いいので」なんだとか。
ということで、左から3番目のトンカツを、まずはそのままいただきます。
肉のおいしさを際立たせるために苦労したという「衣」は薄め。ですが、サクッ!カリッ!という音と軽い食感がたまりません。
厚みはあるのに、すっと噛み切れるやわらかさ。そして、あとからに追いかけてくるジューシーな旨み。くどさのない脂身のおいしさと赤身の配分も力示さんの言葉通り、確かに最高です。
「やわらかな食感とおいしさを楽しんでもらうために、揚げる温度、時間、パン粉のつけ方など、苦労しました。今度は、わさび醤油をつけて食べてみてください」(力示さん)
オススメに従って、刻みわさびに醤油を少し垂らして食べてみました。
脂身のおいしさがさらに際立ち、さっぱりした味わいです!
「追いわさび」をする客も多いそうですが、実は、火入れをしていないソースを使うなどソースにもかなりのこだわりが。そのほか、塩やスパイスなども揃っているので、1枚のトンカツでいろいろ味変を楽しめます。
卵でとじない新食感のかつ丼も
「とんかつや33」では、こだわりのとんかつを使ったかつ丼やかつサンドなどのメニューも揃っています。
かつ丼は、花が咲いたようにとんかつが盛り付けられ、中央には卵の黄身が落としてあります。一般的な卵とじのかつ丼とはまったく異なる見た目が特徴です。
ついついすぐに黄身を崩したくなりますが、ちょっとお待ちを。
カラッと揚がったサクサクの食感と、だしやあんの旨みをたっぷり吸いこんでふわっと膨らんだ衣、両方のおいしさを楽しめるように、とんかつの半分にだけあんがかかるようにわざとこのような盛り付けに工夫しているのです。
というわけで、まずは、とんかつだけで食べてみてください。
卵でとじていないので、衣のサクサクした食感を楽しむことができます。
サクサクを楽しんだら、黄身を崩してとんかつにまとわせながら食べましょう。
とろりとまろやかな黄身、さっぱり味のあん、とんかつからあふれ出る肉汁…今まで食べたことのない新食感のかつ丼です。
和牛トモサンカクやテイクアウト限定かつサンドも!
ほかにも、和牛の希少な部位「友三角」に衣をつけて揚げた「和牛トモサンカク」や、特製ソースとパンとの相性にこだわったテイクアウト限定「かつサンド」なども人気。
おいしいとんかつを追い求める力示さんの日々は今も続いています。
そのため、客に提供するとんかつは常に「今日が最高」だという「とんかつや33」。
訪れる度に新たな発見がありそうですね。
【店舗情報】
【とんかつや33】
住 所 富山県富山市向新庄町1-5-3
営 業 11:00~14:30 17:30~21:00
電 話 076-464-6253
定休日 月曜
駐車場 あり
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2023年1月30日放送
記事編集:nan-nan編集部