【まちなか】ランチスポット最新事情
ITALIAN BAL NO NAME
昨年11月、「旭川はれて」に新加入したNO NAME。
当初の営業はディナータイムのみとしていたが、この2月上旬(2/6)からランチの提供を始めた。
上が店の内外で掲示しているランチ情報。
これには記されていないが、ランチの営業日は現在のところ、毎週木・金・土曜のみとなっているのでご注意を。
メニューは御覧の2種類。これにドリンクがセットとなっている。聞けば、これは日替わりではなく、かといって月替わりでもなく、メニューは不定期で変更される模様。
※ なので、これが掲載となる頃は違う献立になっている可能性あり
まずはとにかく、以下でそのクオリティーお伝えしましょう。
さっそく頂いたのが『カボチャニョッキ』。
ちょっと珍しいかなと、こちらを選択。
ニョッキといえばジャガイモが定番と思いきや、カボチャと来ましたか(筆者はお初)。
もちもち食感の中から、ふわりと香る素朴なカボチャの香味。きゅっと味濃いめなソースのおかげで、ニョッキの素材味が豊かに膨らんでいる。
これがお昼ゴハンになるの?とお思いのご同輩(概ねオジサン)。心配はご無用に(笑)。
ニョッキはパスタのひとつ。軽めなゴハンには好適なメニューかも。
その日一緒のお方が食べていたのが、エビとホウレン草のパスタ。
どうにも心残りで、週明けに再び訪ねましたよ。ところがお店は休み(泣)。前述したとおりランチは木・金・土のみと、話をきちんと聞いていない筆者であった(笑)。
で、数日待ちに待って、上のパスタと晴れてご対面と相成った次第。
名前の通り海老が入っている、のは当たり前だが、これが大きい!! という潔さはあっぱれ。
からんだトマトソースがこれを引き立て、大味になりそうなところをほうれん草の滋味がホールドしてくれている。
この手のスパゲッティは、飽きの来ないタイプと思うし、仕事の合間にこうしたものを口にできると身体が癒されるので歓迎したい。
食後はコーヒーと、別途、メニューにあった『自家製ガトーショコラ』を。
元来デザートも推しの同店。チョコの濃厚な風味が口にとろける同店のガトーショコラは、なかなかの逸品とお見受けする。
お店情報
店名:ITALIAN BAL NO NAME
住所:旭川市5条通8丁目旭川はれて
電話番号:080-9619-2834
営業時間:11:00~15:00(木金土) / 17:30~23:00
定休日:水曜
駐車場:なし
ハルニレカフェ
七条緑道に店を構え、今年で10周年を迎えるという同店。
コロナ禍を機に現在は、開業の頃より営業時間を幾分短くしているが、お料理、店のムードとも変わらぬコンセプトを堅持している。
ここに度々お邪魔している筆者。スパイスカレーが気に入っている。
上が現在の食事メニュー。
昨今の諸事情から、僅かな価格改定はあったものの、内容は開業当初から大きな変化はないようだ。
上はチキンにしようかカボチャにしようか、迷った挙句に決めた『チキンカレー』と『かぼちゃのココナッツカレー』2種合いがけだ。
ふたつのカレーをひと皿で楽しめるアイディアメニュー。人気No1とあるように、みんな悩むんでコレにするんだな(笑)
御覧の通り、微妙な色と質感の違いがお分かりになるだろうか。
向こうが舌触り、香味ともに濃厚まろやかな「かばちゃ」。手前側がほんのりスパイシーな「チキン」。
どちらか一つずつ味わえば、その違いは明確。合いがけの真ん中あたり、つまり2種が交じり合うところを食べてみれば、ミビョーな深みある、これまた面白い味わいになる。
食べ進むと、次第にほんのりと身体が温まる思いがする。
口当たりがまろやかだからあまり気づかなかったが、けっこうスパイスが効いている。
目に楽し、お腹に楽しいカレーのよう。
上は『ルーロー飯風のっけごはん』。
この料理をはじめ、毎度感心させられるのが、同店料理の色合いの美しさ。
それは生野菜や数種のピクルスで描かれているのだが、目に鮮やかなだけでなく、口にしてもどれもが美味。かつ、主役の味わいを引き立ている。
ルーロー飯。つまり台湾料理で「魯肉飯」と書くコレのことだろうが、これをルーロー飯「風」としているあたり、肩の力が抜けていて好ましい。
本気の魯肉飯を日本人にも食べやすくアレンジ、といったところか。それでもほんのりとスパイス漂う味と香りがクセになりそうなゴハンだ。
玄米を使っていることもあり、じっくり味わうほどに滋味深くもあり、いろんな意味で食べ応え豊か。
お店情報
店名:ハルニレカフェ
住所:旭川市7条通8丁目
電話:080-8294-7670
営業時間:11:30〜15:00
定休日:火曜日、水曜日
駐車場:なし
北の酔り処
‘23年1月、既存の居酒屋がランチを始めたと、筆者がasatanで紹介した店。
それから2年、何かと厳しいと言われる状況下、その後、健闘しておられるだろうか。
というわけで訪ねてみた折の、最新事情をお知らせします。
同店ランチ、着目すべきは、定食には主菜のほかに「刺身」が添えられること。いかにも居酒屋らしくて良い。また、コーヒーなどのドリンクもセットだ。
たまたま訪ねたその日、ランチメニューは『サーモンフライ』or『塩豚サガリ』の二択。
これまた、たまたまどちらも好物。魚か肉かの究極の選択を迫られる(笑)
苦悩の末、胃袋がふたつあればいいのにと、一つ選んだのは『豚サガリ』の定食。
前述のとおり刺身もついていて、それ一品あるだけで「おもてなし」感がぐっとアップして見えるものだ。
ちなみに、ライスはけっこう量多し。主菜の盛りが良いのでわかりにくいだけ(笑)
さらには、キャベツが多いというのも実に頼もしい。
いわゆる豚サガリの塩炒め。
サガリは歯応えムッチムチ。滲み出る旨みが口の中に広がればご飯が進んで仕方ない。
シャキシャキとしたもやしも絶好の組み合わせ。一緒に頬張れば、その食感は愉快痛快この上なし。
気づけばもりもりと、旺盛な食欲に我ながら驚くばかりだ。
上は同店のランチ概要。
日替わり2品の他に、ラムカレー、まぐろサーモン丼、天丼、ミニかけそばが用意されている。
ごはん大盛りなんと無料!? という太っ腹なサービスも。
上は、前掲とは別のある日のもの。豚サガリと盛り付けの雰囲気が一緒だがこれは『ホルモンのジンギスカン』。
ラムでなく、ホルモンをジンギスカン味でというもので、こうした趣向に筆者は初対面。
使うのは馴染みのある腸ホルモン。ジンギスカンのタレもなかなか合うもので、噛み締めるたびしみ出すホルモンの旨みが映える。
ホルモンは少し大きめに切ってあり、口の中でムチムチとした弾力を返してくる。
愉快な食べ応えに、もちろんご飯もモリモリ。「うちのご飯はけっこう多いので減らしてお出ししますか」と、注文の際、店の方が言ってくれるが、「じゃあ少なめで」と言わずにおいて良かった、という思いで完食を迎えるのだった(笑)。
お店情報
店名:北の酔り処
住所:旭川市5条通7丁目
電話:0166-74-5747
営業時間:11:30~15:00 / 17:00〜24:00
定休日:日曜
駐車場:なし
ランチな後記
いかがでしたか。
それぞれに工夫と個性のある、お店のクオリティーをお感じいただけたでしょうか。
まちなかでお勤めの方はもちろん、まちなか訪問の際の、お立ち寄りスポットに加われば幸いです。
個人的な話題となりますが、昨年、そばの老舗「はま長」さんが昼の営業を取りやめました(現在は夜のみ)。
そんな昭和通りを歩くたび、ちょっと寂しい思いのする筆者であります。
が、本記事のように、新たに昼の営業を始める店もあります。そうした、まちの新陳代謝には大いに期待したいものですね。