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症状が似ている「自律神経失調症」と「更年期」の具体的な症状と対処法

saita

更年期

更年期障害と自律神経失調症には共通する症状が多いと聞きます。 それぞれ医学的なケアに異なるアプローチが必要なため、早めの発見とケアが必要です。

更年期症状とは?

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更年期に多い症状としては、まずはホットフラッシュという時間にすると数十秒程度の急なほてるやのぼせ、発汗です。次いで冷えや慢性的な肩こりなど、いわゆる巡りの悪い状態が続きます。これらの症状の自覚があり、年齢が45歳~55歳だとしたら、治療によって症状が改善される場合もあるとのこと。

婦人科を受診して、ホルモン補充療法(HRT)や漢方治療を勧められることが多く、さらに精神的な症状が強い場合などは抗うつ剤や、睡眠導入剤が処方されるケースも。

自律神経失調症と似ている!?

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自律神経失調症に詳しい、カイロプラクティックの専門家まくらくまさんによると「更年期症状と自律神経失調症の症状は類似しており、区別が難しく、両者が合併していると考えられることもあります。対策としては、睡眠・食事・運動と軸に規則正しい生活を送り、ストレス要因を取り除くように努めていきましょう。」とのこと。

ひとまずは、このような症状が現れたときには睡眠のためにカフェイン摂取を控えたり、カラダの負担の少ない油分を抑えた食事を心がけたり、継続できそうな軽い運動を習慣化するなどのセルフケアを心がけてみましょう。

ためらわずに治療を!

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それでも改善しない場合は、迷わず早めに受診を。血液検査や問診で原因を特定し、適切な治療を受ければ日々の生活が安定します。対処が遅れ、知らず知らずのうちに辛い症状を我慢してしまうとQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の質が低下してしまいます。体調が原因で仕事や家事などが進まないと、なおさらイライラしてしまい、負のスパイラルに陥ってしまうかも!? 

もしも現時点で症状が無かったとしても、速やかな治療のためみ予め症状やセルフケアについての知識を得ることはとても大切です。

更年期症状 私の場合

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個人差はかなりあるとは思いますが(私の場合は軽症だと思います)更年期と自律神経失調症をどちらも経験した者として、その症状の違いについてお話しますね。

更年期ののぼせ、いわゆるホットフラッシュは数秒から1分程度の間、瞬間的にカラダが熱を感じます。ドッと汗がでるような感覚に襲われますが、倒れたりクラクラすることもありません。暑い部屋で長時間過ごしたり、温泉でのぼせるような状態とは別の感覚です。

いつおこるのか……というのが、なかなか特定しづらく、まさに神出鬼没。家で家事をしている時や買い物中、仕事で原稿を書いている時にも現れましたが「おっ! 来た来た。」と思っているうちに収まります。汗が気になったので、オールシーズン汗を発散させるタイプのキャミソールを着用していました。

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めまいについては、ふわふわと柔らかいソファやベッドの上を歩いているようなタイプを経験しました。起き上がって普通に生活はできますが、ふと階段でカラダが左右どちらかに傾くようなことも。

回転性のめまい(天井がぐるぐる回る)とは違い、注意しながら普通の生活を送ることができます。動悸は、喉の奥がクッと一瞬詰まるような症状が見られました。息切れをするということは少なく寝込むようなことはありませんでした。

これらの症状は、婦人科で貼り薬と飲み薬のホルモン剤を処方してもらい、全て改善することができました。

自律神経失調症 私の場合

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対して自律神経のバランスが乱れると(こちらも私は軽度だったと思っています)更年期のときよりも大きな回転軸のクラクラする目まいを感じました。

また、動悸というよりも呼吸が荒く浅くなることがあったり、今まで気にならなかったようなさまざまな事柄を何度も繰り返し確認しないと不安になったり、PCを使うときに不自然に肩と首に力が入り、奥歯をグッと無意識に噛みしめていることもありました。その結果、首と肩の凝りに悩まされ不眠にも陥ることに……。

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貧血の持病でいつも鉄剤を処方してくださるかかりつけ医に不調を訴えると「休日は何をしているの?」と問われました。なぜそんなことを聞かれるのか? と不思議に思いながら、大好きなLIVEや歌舞伎鑑賞などに月3、4回通っていることを伝えると「気分はリフレッシュしているつもりでも、感動で興奮状態が続いてしまうため、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいっていないかも。」と言われ、抗うつ剤を処方されました。

「え?抗うつ剤?」とドキッと構えてしまいましたが、飲むとカラダの緊張感が溶けて、とても楽になり寝つきも良くなり、妙な不安感からも解放されました。気分がハイになったり、おしゃべりが過ぎるとか、いわゆる躁のような状態になることもなく「心身ともに心地よく緩めることができた」と感じました。

がんばらない、あきらめない

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どちらの症状でも睡眠を充分取り、激しいダイエットなどで食事を抜くこともなく、安心安全に暮らしているにも関わらず症状が治まらない場合は、我慢せず適切な治療を受けることをお勧めします。「ちょっと疲れただけ」「眠れば治るかも」と先延ばしにせず、大切な今日1日のために、がんばらない、あきらめない……やわらかな気持ちで自分らしく前向きに過ごせますように。

◆取材協力:まくらくま  関西カイロプラクティック医学院卒業 一般社団法人KCS会員
KCSセンター武蔵小杉セラピスト
「背骨をやさしく動かして不調を改善します。キレイな身体はキレイな脊柱から。」
KCSセンター武蔵小杉 

◆参考:働く女性の心とからだの応援サイト・更年期

みやむらけいこ/ライター

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