清水エスパルス番記者が「うわー、完璧や」と唸った湘南ベルマーレ戦のゴール。宇野選手の絶品パスと松崎選手のシュートをヒデさんと熱く語った
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞の清水エスパルス担当、小沢佑太郎記者がチーム状況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。(2025年4月1日放送)
鬼頭:清水エスパルスは3月29日、ホームのアイスタで、ここまで好調の湘南ベルマーレと対戦。ホームで久々の勝利を手にしました。序盤から激しいプレスを仕掛け、前半9分、宇野選手が倒されて獲得したPKを北川選手が決めて先制。小澤さん、振り返ってください。
小澤:まさに全員のプレスが効いた1点かなと思います。ファウルで倒された宇野選手が注目されますけど、周りの北爪選手や乾選手もプレスを掛けたからこそ、相手の選手がバックパスしたところを狙えたんだと思います。
ヒデ:やっぱりボックス内でガンガン仕掛けてほしいですよね。何か起きますもんね。
小澤:まさに象徴的なプレーですよね。
ヒデ:北川選手、PK落ち着いてましたね。集中しているなっていう感じがしました。ベルマーレがこれまでずっと調子が良くて、僕の中では「ちょっと嫌だな」って感じで迎えたホームゲームでした。でも1点取れたっていうのは大きかった。
小澤:そうですよね。しかもあの早い時間でしたからね。
鬼頭:PKを蹴るのは獲得した宇野選手だと私は勝手に思ってたんですけど、キャプテンの北川選手が蹴ったのは理由があるんですか?
小澤:もうチームとして決めてるんですね。今シーズンはファーストチョイスは北川選手と。
ヒデ:チームで1番点を取るであろう選手に。やっぱり彼が一番信頼されてるし。
小澤:キャプテンとして、責任を負うっていうこともあるんじゃないですかね。
鬼頭:そして前半28分でした。中盤でのパス回しから相手守備を崩すと、最後は松崎選手が冷静にゴールに流し込んで追加点をゲットしました。
小澤:はい。もう記者席で見ていて「うわー、完璧や」と思いました。北爪選手が右サイドで溜めて、相手をうまく引きつけたんですよね。最後はマテウスブエノ選手が溜めて、ゴール前で3、4人に囲まれながら松崎選手にパスを出して。松崎選手は利き足とは逆の右足でしたが、冷静に流し込みました。
ヒデ:要所で本当にすっごいハイクオリティーなプレーが続いたんですよね。
小澤:そうですね。1番注目してもらいたいのは、やっぱり宇野選手がマテウスブエノ選手に出したパス。ほぼ後ろの、見えないところに出してるような。
ヒデ:あの小野伸二君も言ってましたよ。あれが今シーズン1番のベストプレーだと。
小澤:はたから見ていると、視野の中に入ってないんじゃないかなと思うんですが、あそこが空いてるのもブエノ選手が走っているのも宇野選手には見えていた。あのパスで決まったゴールと言ってもおかしくないんじゃないかなと。
ヒデ:リスナーからは「今シーズン始まったばかりだけどベストゲームに感じた。特にブエノ選手と宇野選手の連係がよかった」と。
小澤:そうですね。あの2人に清水というチームが支えられていると言っても過言ではないのかなと思います。
ヒデ:なるほど。
鬼頭:後半は相手に押し込まれましたが、しっかり守りきって5試合ぶりの白星。3対0のクリーンシートになりました。
小澤:京都戦、その前のガンバ戦となかなか思うように自分たちのサッカーができなかった。自分たちのサッカーを取り戻す一戦になったんじゃないかなと思いますね。
ヒデ:もちろんゴールを決めた選手たちが評価されるのは当然なんですが、ディフェンスラインも整っていたなと思います。
鬼頭:そして我々の矢島選手、大分から来た弓場選手、さらにはルーキー小竹選手もリーグ戦初出場しました。
小澤:矢島選手はやっぱり「さすがだな」っていうテクニックでした。3−0でリードしてた場面だったので、試合を壊さず落ち着いてプレーをすればっていうところで、矢島選手の特徴が存分に生きる時間帯だったんじゃないかなと思いますね。
弓場選手はちょっと短い時間でしたけど、アグレッシブにボールを奪うっていう特徴の片鱗が見えた試合じゃないかなと思います。ルヴァンカップの相模原戦はフル出場して、彼の特徴がすごい出ていました。もう少し出場時間が長くなってくると面白いかなと思います。
小竹選手はもうサポーターの期待感たっぷりという感じで、ボールが行くたびにスタンドからざわめきが…。「やってくれー」と。
ヒデ:厚みがありますねえ。監督はもう大変ですね。どのカードを切るか。
ルヴァン杯2回戦は磐田とのダービーに
鬼頭:ルヴァンカップ、今度は4月9日に2回戦でジュビロ磐田と。ヤマハスタジアムで静岡ダービーということになりました。
小澤:静岡県民としては静岡ダービーって聞くだけでちょっとソワソワしてくる。
ヒデ:鹿児島キャンプの時には雷雨で途中でゲームセットになってしまったわけだから。そう考えたら、これは見物ですよ。
小澤:リーグ戦とかルヴァンカップとか、そういうことを抜きにした試合ですよね。
鬼頭:関係ないですもんね。お互いにジャンケンでも負けたくないんですもんね。カテゴリーは違いますけど、ジュビロも調子を上げてますよね。
小澤:お互い過密日程でどういうメンバーになるかちょっと分からないんですけど、やっぱりサックスブルーとオレンジの戦いっていうのは、どちらも負けられない。メラメラとくるんじゃないですかね。
鬼頭:若い選手の対決が見られそうですね。
ヒデ:それはあるでしょうね。あとはもう、ベテランがここで。
鬼頭:あとは連戦。過密日程で8連戦でしたよね。
小澤:中2日で試合が続くので、なかなかタフになってきますね。この連戦をどれだけの数字で乗り越えられるかが序盤戦のポイントになるのではと思います。
鬼頭:期待する選手は?
小澤:今季まだちょっと静かな、乾貴士選手ですね。
ヒデ:確かに取れてないですね。要所要所はやっぱりお見事ですけどね。
小澤:お見事なプレーはたくさんありますけど、得点やアシストといった数字ではまだ本来の輝きではないのかなと。乾選手がここで爆発したら、さらにいいチームになってくんじゃないかなと思います。