激痛で救急外来に駆け込んだ31歳男性、腹腔から長さ65センチのウナギを摘出(ベトナム)
あるインド人男性(31)が先月下旬、ベトナムの首都ハノイの病院で緊急手術を受けた。激しい腹痛を訴える男性だったが、彼の腹腔からは長さ65センチ、胴回り10センチのウナギが見つかり、無事に摘出されたという。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』などが伝えた。
先月27日、ハノイにある「ベトドゥック病院(Viet Duc Hospital)」の救急外来に、31歳のインド人男性が激しい腹痛を訴えてやって来た。
腹痛の原因について聞かれた男性は「正午頃、肛門から大きなウナギを挿入した」と答えた。医師は早速、複数の検査を行い、レントゲン検査でウナギと分かるような長い骨が男性の腹部を横切るように左から右へ伸びていることを確認した。
結腸直腸・会陰外科センター副所長のレ・ニャット・フイ医師(Dr. Lê Nhật Huy)は、内視鏡検査の専門家と麻酔科医のチームを結成し、ウナギを摘出するために肛門から内視鏡を挿入した。しかし、直径約4センチのライム(チャイン)が直腸を塞いでいることが分かった。
チームは肛門からの摘出を諦め、緊急開腹手術に切り替えた。そして、男性の腹腔の中に長さ65センチ、胴回り10センチの生きたウナギを発見した。
フイ医師は当時の状況について、「肛門から挿入されたウナギは逃げようとしたのだろう。男性の直腸と結腸を噛みちぎり、腹腔へと入り込んでいた」と述べ、「ウナギは無事摘出した。またライムは肛門から押し出すことに成功した」と明かした。
チームはその後、他に異物がないことを確認し、穴が開いた直腸と結腸を縫合した。ただ直腸内の汚染がひどく、腹腔内には便の存在が認められたことから、吻合部から排泄物が通過するのを避けるために人工肛門の形成も行った。
フイ医師は今回の手術後、「これまでに患者の肛門からは、エッセンシャルオイルのボトル、ガラスのコップ、性具など様々なものを摘出してきた。ただ生きた動物は初めて」と述べ、次のように注意喚起した。
「ウナギは酸素がない嫌気的条件下でも長時間生存が可能で、消化管に穴を開けることができる。興奮を得るために動物を肛門から挿入することは、深刻な結果を招く可能性があるため絶対に避けるべきだ。」
そしてこのニュースには、「なぜ、こんな無謀なことをしたの?」「ウナギが逃げられないようにライムでブロックしたのだろうか?」「信じられない」「ウナギも必死だったのだろう。かわいそうに」「ウナギは助かったのか?」「自業自得だし、これは動物虐待だよ」といったコメントが寄せられた。
ちなみにベトナムでは今年3月にも、激しい腹痛を訴えて入院した男性の腹部からウナギが摘出されており、消化管内で生きていたことが確認されていた。
画像は『MustShareNews 「Man in Vietnam stuffs 65cm live eel into anus suffers intestinal rupture & severe pain」(Source: Dantri)(Source: Báo Sức Khoẻ và Đời Sống)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)