Yahoo! JAPAN

日本人女性に一番多いがん 乳がん早期発見のための検診とブレスト・アウェアネス

チイコミ!

日本人女性に一番多いがん 乳がん早期発見のための検診とブレスト・アウェアネス

乳がんは、早期に発見し、早期に治療をすれば治癒率の高い「治るがん」です。早期発見のために重要なポイントを聞きました。

教えてくれたのは

三和病院(千葉県松戸市) 院長 渡辺 修さん

マンモグラフィ検査と超音波検査

日本人女性の罹患(りかん)率第1位のがんは乳がんです。年間で9万人を超える女性が罹患しており、9人に1人が生涯に一度は乳がんにかかると言われています。しかし、死亡率で見ると第4位。ステージ1(しこりの大きさが2cm以下でリンパ節転移がないもの)で発見すれば、10年生存率は約90%です。

早期発見のためには乳がん検診が有効ですが、日本の受診率は欧米に比べて低く、なかなか改善されていません。著名人が乳がんを患ったという報道が出て一時的に受診者が急増したことがありますが、それっきりにせず、適切な方法・頻度で定期的に受診することが大切です。

30歳以降は、年代別に検診方法を変えて、毎年1回受診しましょう。30代は超音波(エコー)検査、40代はマンモグラフィ検査(2方向)と超音波検査を隔年で交互に、50歳以上はマンモグラフィ検査(1方向)の受診がおすすめです。30~40代は乳腺濃度が高いため、マンモグラフィでは病変が見つけにくいことがあります。そのような場合は超音波が有力ですが、マンモグラフィでしか見つけられない乳がんもあるため、両方の受診が必要なのです。

マンモグラフィ検査と超音波検査の違い

ブレスト・アウェアネスという習慣

実際に症状があって乳がんが見つかる場合は、9割以上がしこりを感じたことがきっかけです。ですから、検診と合わせてセルフチェックもぜひ習慣化してください。日頃から乳房の状態を意識する生活習慣を「ブレスト・アウェアネス」といいます。まず普段の自分の乳房の状態を知らなければ、何か変化があっても気付くことができません。お風呂上りに鏡を見るなどして、しこりやくぼみ、乳頭からの分泌物などに気付いたら、検診を待たずにすぐに医師に相談しましょう。

乳房チェックのやり方

「血縁者に罹患者がいないから私は大丈夫」と思う人もいるかもしれません。しかし、遺伝性の乳がんは5~10%と言われています。がんはさまざまな要因によって発症すると考えられていますが、乳がんの9割は遺伝以外の環境要因が関わっているわけです。例えば、喫煙は乳がん発症のリスクを上げることが分かっています。また、閉経後は体重が増えるとリスクが高まるため、適度な運動を心掛けましょう。乳がんは人ごとではないという意識で、日頃の生活習慣に気を付けながら、定期的な検診を忘れないようにしてください。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 2024|親子で行ける!新潟の夏休みレジャースポット18選

    Komachi Web
  2. 猫のおならが『犬の顔面に直撃した』結果…まさかの展開が面白すぎると爆笑の嵐「芸人並みの反応で草」「なんかすごい音したw」と5万再生

    わんちゃんホンポ
  3. 35組出演のステージに当日飛び入り参加OKのダンスバトルなど 宝塚市立文化芸術センターで『SUMMER DANCE FESTA』開催 宝塚市

    Kiss PRESS
  4. 人間よりも体調管理難しく ペットの熱中症に注意 

    YOUよっかいち
  5. エンブラエル、持続可能な航空機コンセプト「エネルギア」の新展開を発表

    DRONE
  6. 【誕生日占い】21~31日生まれの基本性格と本質

    charmmy
  7. <義母なんなの!?>元カノの写真を何故見せる!返事の正解不明……「私は邪魔もの扱い?」【まんが】

    ママスタセレクト
  8. 新版K式発達検査とは?準備や結果の見方、活用法など【専門家QA】

    LITALICO発達ナビ
  9. 高橋英樹、舞台を鑑賞した後にバッタリ出会った人物との2ショットを公開「私の舞台でも相手役をお願いしました」

    Ameba News
  10. 生後13日目の赤ちゃん犬たち…ついに『目が開いた瞬間』が尊すぎると21万再生「かわいいの大渋滞」「鳴き声たまらん」「まさに眼福」と悶絶

    わんちゃんホンポ