滑走距離3100m伸びる 運転速度も国内最速 上越市安塚区「キューピットバレイ」のリフトリニューアル
新潟県上越市安塚区のスキー場「キューピットバレイ」の第2クワッドリフトの改修工事がこのほど完了し、今シーズンから運行を開始する。滑走可能コースはこれまでの4本から8本になり、滑走距離も4500mから7600mに増加する。運転速度は国内最速となり、短時間で発着点を結ぶ。2025年11月29日、関係者が集まり、竣工式が開かれた。オープンは12月19日の予定。
《画像:このほど完成した第2クワッドリフト(上越市提供写真)》
同スキー場は1990年12月にオープン。ゲレンデには第1、第2のクワッドリフトとペアリフトが運行してきたが、30年以上が経過し、施設設備全体の老朽化も目立ってきたことから、市は第2リフトを延伸して更新することを決めた。改修工事の事業費は16億281万円で、2023年度から工事を進めてきた。
完成したのは「単線自動循環式高速リフト」で定員は4人。乗り場がこれまでより山麓方向に約400m移設され、全長は1425mと、従来と比べ約400m延伸された。最高速度は国内最速となる秒速5mで、乗り場から終点までは約5分。滑走可能コースの増加で、スキー場内の回遊性が向上するほか、上級者向けの非圧雪コースや、自然の地形や林間を滑走できる「ツリーランエリア」も楽しめるようになる。また、シーズンオフにリフトを日差しや雨から守る搬器格納庫も整備された。
《画像:搬器格納庫内(上越市提供写真)》
《画像:リフト乗り場(上越市提供写真)》
約30人が出席した竣工式で、小菅淳一市長が関係者への感謝を述べ、「いよいよ12月19日から新たなリフトの共用を開始し、装い新たにスノーシーズンが幕開けする。来場者に喜ばれ、末永く愛されるスキー場になることを願っている」とあいさつした。
《画像:関係者によるテープカット》
完成動画が披露されたほか、テープカットも行われた。式典終了後には今シーズンの安全祈願祭も開かれた。
《画像:12月19日から運行が始まる第2クワッドリフト(11月29日撮影)》
同スキー場を運営するスマイルリゾートの高島祐二営業部長は「リフト延伸で滑走可能コースが増えた。ロングコースや新雪を楽しめる非圧雪コースなどもあるので、思う存分スキーやスノーボードを満喫してほしい」と話している。
ウィンター | 【公式】新潟県上越市のスキー場:キューピットバレイ( https://www.yukidaruma-kogen.com/winter.html )