<夫、あわよくばホテルで……>出張の多い夫「大人2名」でスイートルーム?あやしい!【まんが】
私はマリ。夫のキヨヒトとは社内恋愛で結婚しました。結婚して半年で第一子を妊娠。仕事を続けるか迷いましたがつわりもひどく、精神的にもつらかったため、妊娠を機に退職。現在は専業主婦をしています。その3年後に第二子も授かり、現在は4歳のエリナと1歳のリョウの子育てに奮闘しています。夫も順調に昇進し、管理職に。家事も育児もできる限り手伝ってくれているし、出張が多いところ以外、不満はありません。幸せに過ごしていたと思っていた私に衝撃の事実が判明しました……!
夫は週末に出張が入ることも珍しくありません。エリナは幼稚園に通っていますが、リョウはまだ小さく就園前なので正直余裕がないときもあります。
しかし、管理職の仕事を夫が頑張ってくれているおかげで、お金には困っていません。家事もできる範囲でやってくれるので感謝しています。
私たち家族は、年に2〜3回は羽を伸ばすために旅行に出かけます。今回は12月の半ばに大阪へ行こうと計画中です。余裕のない育児のなかで、「ああ、今日はリョウを散歩に連れていけなかったな」「エリナが幼稚園の支度をするとき、怒ってしまったな」と落ち込む瞬間が何度もあります。でも定期的な旅行と、出かけた先でご当地のおいしいものを食べたり、水族館や動物園に行ったりと、たくさん遊んでリフレッシュするのです。
夫もハードな仕事を頑張ってくれているのです。お金が浮けば、夫を労うために、プレゼントが買えるかもしれません。
旅行サイトは夫婦でIDやパスワードを共有しています。普段は夫が予約してくれることが多いのですが、たまには私も……と思いログイン。宿を検索しようとすると、「予約一覧」の文字が。ふと、これまでどんな宿に泊まったのか確認したくなり、ページを開きました。
会社の出張であれば、スイートルームには泊まらないはずです。これって……女? 思わず夫の寝顔を見ました。大人2名で年明けからなぜスイートルームに泊まろうというのでしょう。仕事が忙しいと言っておきながら、もし別の予定も組み込まれていたのだとしたら……。正直、私は不貞を疑ってしまいました。寝ている夫を起こすわけにもいかず、よくわからない緊張をしたまま、どうすればよいのかわからず、その日は眠れませんでした。
私が知らない夫の外泊予定!お相手はまさかの人物、衝撃
昨日眠れなかったせいか、いつにも増してエリナにイライラしてしまいます。こんな、子どもに当たるようなことをしてはいけない……そう思っても、「夫が不貞をしているかもしれない」という考えが頭の中にぐるぐると回って平静ではいられません。
もし離婚をすることになったら、フルタイムで働かなければいけない。そうなったら、子どもたちを預ける場所を探さなくてはいけません。でもそうすると、働ける環境の選択肢は狭くなる……。考えなくてはいけないことが多すぎて途方に暮れます。
リエから返ってきたのは意外な答えでした。相手はリエだったんだ。外泊の理由が仕事だということはわかりましたが、リエはスイートルームが予約されていることをおそらく知らないようです。
あっけらかんとした返事からは、夫とリエに何かあるとは考えづらかったからです。おそらく2部屋のうちシングルがリエの分、そうしてスイートルームは夫で、もし何かあればリエを誘って……と考えていると私は推測しました。
4歳のエリナはもう話がわかる年頃なので、子どもたちにわからないように決着をつけたいです。私は壁掛けのカレンダーを見ました。夫は週末に出張が入ると、必ず平日に休みを取ります。
夫の状況を知りたいと思って連絡したら、リエからは「一緒に出張」だと明るい返事がきました。けれどどうやら、リエはスイートルームのことは知らないようです。会社へのダミーでシングルを予約し、本当は2人でスイートへ? 同僚だったリエを、私は一人の友人として好きでいます。私はリエを信じたいのです。 夫のメッセージものんきで、やきもきしているのが自分だけのような気持ちにさせられます。私の考えすぎだったらいいのですが……。しっかりと夫に真意を聞いてみようと思います。
よからぬ思いを抱いたサイテー夫!悩んだ末に出した結論
私は念のため、夫が予約している宿の履歴や、リエからの返信を紙にプリントアウトしました。小さなプリンターから出てくるこの情報が、私には「浮気心の証拠」に見えて、ため息が出ました。
今日は平日ですが、夫は週末出張の代休で家にいます。エリナは幼稚園へ。リョウは午前中にたっぷり遊んで昼寝中です。私たちはリョウを起こさないよう話し始めました。
私はどこかで、あの予約は夫の間違いだった、という結果を期待していました。紙を出したら、「予約間違えてた!」と慌てて予約を取り直してくれるのではないかと。しかし、夫の反応は「青ざめる」でした。私の勘は間違いでなかったことを物語っています。
寝ているリョウがぐずって何かを言っていましたが、夫と私が黙るとまた静かに寝始めました。
私はリビングを出て別室にこもりました。怒りでどうにかなりそうです。夫のしていることは、リエにも会社にも心底失礼な行為です。私がたまたま予約履歴を見つけなければ、大問題になっていたでしょう。キヨヒトは仕事を失ってもおかしくないことをしました。家族のためにも、こんなことは二度とあってはならないのです。
年明けのホテルの予約は、当然キャンセルさせました。心底悩みましたが、リエには今回の夫の行動を話さないことにしました。リエに対してよからぬ思いを抱いて、リエに失礼なことをしないよう、夫の行動には目を光らせるつもりです。
相手にわからないと思ってついたウソは、いつかバレます。今回は、不幸中の幸いのようなタイミングで隠しごとに気づくことができました。私にとって失いたくないものは、2人の子どもの幸せです。今回は別れを選びませんでしたし、夫が信頼を築き直してくれることも願っています。けれど今後少しでも「2人の子どもの幸せに、夫はいらない」と思う日がきたら、その道を選べるように準備をしておこうと思います。