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もっと快適に、使いやすく! 生まれ変わる東広島の建物4選

東広島デジタル

 東広島市内で現在進行中の施設整備について、完成予定時期や事業の目的など、市民の皆さんが関心を寄せる4つの建物について紹介していきます。(取材班)

利用できるスタイリッシュな待合所 黒瀬地区バス交通結節点〈黒瀬町兼広〉

黒瀬地区バス交通結節点にあるスタイリッシュな待合所

―整備の目的とリニューアル後。

 現在、少子高齢化や人口減少により、公共交通の存続が厳しい状況になっています。特にバス交通は、利用者の減少により便数が削減し、さらに利用者が減少していく「負のスパイラル」となっています。
 少子高齢化による人口減少時代に差し掛かり、地域内で発生集中する移動の全体量が減少することが予測されています。このような中で、市民や来訪者、特に学生や車の運転ができない(近い将来不安を感じている)方が、自立した社会・日常生活を行うための「移動」に不可欠な公共交通を、将来にわたり持続可能とするためにさまざまな取り組みが必要だと考えています。
 路線バスについて、広範なエリアをできるだけ細かく運行しています。しかし、バス路線によっては、長大(距離が長い)で細い(便数が少ない)系統が利用者の減少によって、将来にわたって維持するのが厳しい状況となっています。また、近年はバス乗務員の確保が大変厳しい状況にあり、バス運行自体の存続が危ぶまれる事態となっています。
 そのような状況の中、将来にわたり持続可能なバス交通に向けて、利便性と運行効率の向上を図るため、バス交通結節点を整備しています。
 整備においては、複数のバス事業者も利用しやすく、また利用者に快適な待合環境を提供できることを重視し整備しています。また、整備後にはバス路線の再編も行い、多方面への乗り換え拠点となることが期待されています。

―とてもスタイリッシュな待合所。機能や設計のポイント、利用開始の時期について。

 設計においては、施設意匠や機能などを地域の方と相談して決定しています。そのため、バス利用者の待合環境向上だけでなく、地域の方々が集まって憩えるような場所となることも想定しています。
 現在、待合施設はご利用いただけます。バス結節点としての全面供用開始は今年度末を予定しています。

―読者の方へのメッセージ。

 バスロータリーの造成工事中ではありますが、バス・待合施設は通常どおりご利用できます。空調完備・フリーWi-Fiも整備し、快適にお待合いただけると思います。バスをご利用している方はもちろん、気になった方はぜひともバスに乗って黒瀬地区バス交通結節点までお越しいただければと思います。
 また、交通結節点の機能を妨げない範囲で物販等にご利用いただくことも可能です。ご興味のある方は市交通政策課(082-422-1049)までお問合せください。

令和8年8月から利用開始予定 黒瀬生涯学習センター〈黒瀬町菅田〉

足場に囲まれた黒瀬生涯学習センター(2025年10月13日撮影)

―整備の目的は。

 物理的な不具合を直し、建物の耐久性を高めることに加え、設備等の機能や性能を引き上げ、施設全体の長寿命化を図ることを目的としています。

―リニューアル後の施設。

 修工事後は、施設へご来館されます皆様に、より安全で快適な施設利用をご提供できるものと考えています。
 特にトイレにつきましては、劇場棟1階の多目的トイレをバギータイプの車椅子が旋回できるスペースを確保できるように改修予定です。バリアフリー改修は主に、手すりや点字ブロックの設置、せせらぎホールの車椅子席を増設する予定です。
 なお、リニューアルオープン時のイベントやお披露目会につきましては、現在検討中です。実施する際には、(公財)東広島市教育文化振興事業団のホームページ等においてお知らせいたします。

―読者の方へのメッセージ。

 平素より黒瀬生涯学習センターをご愛顧いただきありがとうございます。当センターは、皆様に末永くご利用いただけますよう、長寿命化改修工事を施工中でございます。
 工事期間中、皆様には大変ご迷惑、ご不便をおかけいたしますが、安全にセンターをご利用いただきますためにもご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。

これまで以上に多くのに親しまれる体育館へ 東広島運動公園の体育館〈西条町田口〉

内部の工事が進む運動公園体育館(2025年10月13日撮影)

―整備の目的は。

 東広島運動公園体育館は平成4年に竣工し、約30年間使用してきました。この工事では、今後も利用者にとって安全かつ長期に体育館を利用していただくことを目的に、老朽化が著しい箇所の改修と、トイレのバリアフリー化などの機能向上を実施します。

―リニューアル後の施設。

 古く、壊れていた箇所をリニューアルし、空調設備や照明、アリーナの床などを更新、トイレのバリアフリー化も行います。完成後は、より幅広い年代の方に親しみをもって利用していただける施設になると考えています。※オープニングイベントは検討中です。

―読者の方へのメッセージ。

 いつも東広島運動公園体育館をご利用いただき、誠にありがとうございます。現在、体育館は老朽化した設備の更新や不具合箇所の改修工事のため、長期休館となっており、市民の皆様にはご不便をおかけしております。
 工事は現在、安全で快適な施設を目指して、順調に進んでいます。完成後は、これまで以上に多くの皆様に親しまれる体育館として生まれ変わる予定です。ご利用再開まで今しばらくお待ちいただきますよう、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

2025年11月から運用開始 市役所市民課窓口〈西条栄町〉

リニューアル後の東広島市役所市民課窓口のイメージ(提供写真)

―整備の目的は。

 今回のリニューアルでは、来庁者が目的の窓口に迷わずたどり着けるよう、視認性と誘導性に優れた案内表示を整備。さらに混雑を緩和するため、窓口の配置や待合スペースの動線を見直しています。リニューアルの総事業費は移設費用を含めて約2,010万円。

―リニューアルした窓口での新サービスについて。

 新しい窓口では、令和6年3月から証明書の発行手続きなどで導入されていた「書かない窓口」の仕組みを住所変更など異動手続きに拡大して取り入れます。職員が内容を聞き取り、申請書を代わりに作成する仕組みで、来庁者は記入の手間を減らすことができます。

 さらに令和8年1月14日からは、住所変更に関連する手続きを一括で受け付ける「書かないワンストップ窓口」を開始する予定です。対象は市民課の住所変更、戸籍届出の一部、国民年金、国民健康保険、介護保険など。令和8年度以降は対象手続きの拡大を予定。また、親族の死亡に伴う手続きをまとめて行える窓口も事前予約制で設置する予定です。

―読者の方へのメッセージ。

 同市高垣広徳市長は「来庁者の滞在時間短縮を図り、最終的にはオンライン申請を拡充し『行かない窓口』を目指していく」と話しています。

プレスネット編集部

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