二重瞼の手術で眼球と目尻を縫い合わされた女性 2年後も続くかすみ目、うつ、脱毛で苦悩(中国)
中国山東省の美容クリニックで二重瞼を作る美容整形を受けた女性が今月17日、中国ネットメディア『搜狐视频』に自身の悪夢のような経験を語った。医師は手術中、眼球と目尻を縫い合わせるというミスをして、女性は手術から2年経った今でも身体的、精神的に苦しんでいる。
山東省濰坊(いほう)市出身の張さんは2021年11月、地元の美容クリニックで約60万7千円(3万元)をかけて、二重瞼を作る整形手術を受けた。
しかし、手術中に張さんは目に違和感を覚え、後に左眼球と目尻が縫い合わされていることを知った。医師は手術後に「全て上手くいきましたよ」と伝えたが、張さんは今でもトラウマを抱えており、当時のことを次のように明かした。
「2021年11月、私は左右の目尻の位置が違うため、二重瞼の手術を受けました。医師は『調整しながらやってみましょう』と言っていましたが、縫合の際、眼球に妙な違和感を覚えました。」
「抜糸後のことでした。私は眼球と目尻の間が糸のようなもので繋がっていることに気づきました。外科医で病院長の王氏は『深刻ではないから大丈夫』と私を安心させ、『くっついた眼球と目尻を離すから』と別の手術を勧めたのです。」
しかしながら2度目の手術はうまくいかず、左目は炎症を起こし、張さんは体調を崩してしまった。そして1週間経つと、眼球と目尻の組織が再び癒着し、左目がかすむようになった。また目薬が手放せなくなり、左の眼球の動きが制限され、周囲を見る際は頭を動かす必要があった。
そこで、張さんは「このままではいられない。上海の大きな病院で矯正手術をしたい」と病院側に交渉したところ、王院長はこう告げたという。
「手術は簡単なので、地元で受ければ約2~4万円(1千~2千元)で済む。もし目に不快感があるなら手術をすればいいし、そうでないならそのままにすればいい。」
さらに、張さんは「施術代の約60万7千円(3万元)を返して欲しい」と主張したものの、王院長は「それは多すぎる。約20万2千円(1万元)なら応じる」と言ったきり、返金を先延ばしにしているそうだ。
張さんは「1万元では上海への旅行代にもなりません」と憤慨し、「ストレスにより、私はうつ病を発症しました。また深刻な脱毛にも悩まされているのです」と肩を落とした。
なお、問題の美容クリニックは「濰坊奎文丽人都医疗美容门诊部(Weifang Kuiwen Lirendu Medical Beauty Clinic)」で、今回の件に関してはコメントを避けている。
ちなみに2022年には、“フォックスアイ(fox eye)”と呼ばれる糸リフトを受け、顔や目が腫れて感染症を患った男性が話題となった。糸リフトは、キツネのようなシャープな目にするために皮下に糸を挿入し、眉尻を内側から引き上げるという方法だった。
画像は『新浪网 「8月17日,山东潍坊。」』『香港01 「眼球與眼角竟縫在一起!女子花3萬整容致眼球無法轉動視力模糊(影片截圖)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)