鶴見小学校 女子トイレにナプキン設置 地元商店主らが協力
市立鶴見小学校(白井美保校長)の4年生から6年生が使用する女子トレイに生理用ナプキンが昨年度末から設置されている。同校では現在、その利用状況や使い勝手の意見を募るアンケートを児童に行っている。
設置のきっかけは、鶴見銀座商店街のイベントなどで同校児童と関係のある(株)木曽屋の中西美里さんの発案から。市立東高校でも同様の取組みがあり、生徒たちに喜ばれていた。そこで、初潮を迎え始める年齢の小学校高学年の児童にも提供したいと、中西さんが学校に相談して始まった。
ナプキンは女子トイレの個室6カ所に設置されている。元々あった木箱を活用し、同校技術員がかわいらしいイラストを描いて、手に取りやすいよう工夫されている。設置前はナプキンを忘れてしまった時は保健室に出向く必要があったが、今は誰にも知られず、気兼ねすることなく手にすることができる。
木箱の中身は定期的に入れ替えられ、今後は使用状況などを見ながら頻度も検討していくという。ナプキンの補充にあたっては、木曽屋のほか横浜鶴見北ロータリークラブなどからも提供があるという。
現在集計を進めているアンケートでは、児童から「あってくれて安心した」「不安が減った」など喜びの声があがっている。白井校長は「地域の方々の協力で、子どもたちの安心につながり、本当にありがたい」と話す。中西さんは「大切なのはずっと続けていくこと。形を作り、引き続き子どもたちに安心を届けられれば」と語った。