元町の『-LESS(レス)』を取材!神戸のデザイナーが手掛ける「お手頃で質も良い」レザーバッグの秘密 神戸市
日々変化していく世界のトレンド。近年は性別や年齢にとらわれない考え方が広がり、「自分にとって素敵なもの」を探して大切にしていくことに価値を感じる人が増えているのではないでしょうか?
元町駅すぐの場所にある『-LESS(レス)』は、創業当時より「性別や年齢にとらわれないもの作り」を続けてきたレザーバッグ店。神戸市出身のデザイナー・下田真史さんが手掛ける様々な品が並びます。
バッグには日本有数の革の生産地である播州地方で開発した「オリジナルレザー」を使用。全て国内で生産されていますが、手頃な価格帯を実現し形や色など種類も豊富です。今回は下田さんにブランドに込めた思いとそのこだわりを取材しました。
同ブランドの創業は15年前。店では「alto.(アルト)」「-Less(レス)」「-LESS PREVAIL(レスプリベイル)」3ブランドの商品が展開されています。”本当に同じ人が手掛けたもの?”と思うほどその形や色、風合いは様々です。
カラフルな色合いが特徴的な「alto.」は、”革の素材を知ってもらう”ことをコンセプトとしているそう。つぎはぎをせず、1枚ものの革の面を活かしたデザインが特徴で「ロスも多く、裁断も難しいため職人さんには頑張っていただいています」とのこと。
デザインもシンプルでかわいらしいですが、何よりも革の手触りがいい。サイズ感も幅広く展開されており、年代やシチュエーションを問わず使いやすいラインナップとなっています。
続いてシックな印象の「-Less(レス)」は下田さん自身の感覚を最大限に表現し、よりデザイン性にこだわっているのだとか。キメが細かい馬革を使用しており、使い込むうちに独特な風合いや艶を感じられるそう。
「レスは単なる否定の言葉ではありません。プライスレスやジェンダーレスといった言葉にあるように、そのブランド名には”余分を削ぎ落とし、本質を見極める美学”を込めました」と下田さん。
バッグはどれもシンプルなのですが「他ではない、これが良い!」と手に取りたくなる。その理由はこうした作り手の想いに込められているのではないかと感じました。
また「-LESS PREVAIL(レスプリベイル)」は昨年5月に登場したという新ブランドなのですが、こちらにはある秘密が!こちら、なんと傷のある革で作られているのです。
食べる人のことを考え、より自然に近い環境で育てられる牛が増えた結果、虫刺されやケガなどが目立つ革が増えるということが発生しているそう。
そういった革は多くの場合に処分されてしまいますが、下田さんは傷を目立たなくする加工法を考案し最大限活かすことに成功しました。この加工により、なんと撥水性も兼ね備えた革へと進化したそう!
確かによく見ると傷が分かるものもありますが、使っていくうちに入るだろうと思うような小さなものばかり。そういった背景から他ブランドよりさらに手頃な価格設定となっていて、これは嬉しいです!
「高校生から70代まで、店には幅広い年代の人が訪れます。革が好きな人はもちろん、革製品を持ったことがないという人にも見てもらえたら」とのこと。なにより印象的だったのは、デザイナーさんの「商品に性別はありませんから」という言葉でした。
自分用はもちろん、誰かへ贈るプレゼントにもピッタリのカバンが見つかること間違いなしです♪
場所
-LESS(レス)
(神戸市中央区三宮町3丁目9-16 熊谷ビル1階)
時間
11:00~19:00
定休日
水曜日