大阪・関西万博は芸術鑑賞も楽しめる!静けさの森近くに巨大壁面アート「森の道ー青い森」を展示
大阪・関西万博では、2025年10月13日(月・祝)までの期間「Study:大阪関西国際芸術祭/EXPO PUBLIC ART」を開催中。会場内各所で、国内外のアーティストによる現代アート13作品を鑑賞できます。
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「静けさの森」の近くに巨大壁画アートがお目見え観る人の心をゆさぶる生命が息づく景色
「静けさの森」の近くに巨大壁画アートがお目見え
「Study:大阪関西国際芸術祭/EXPO PUBLIC ART」に参画しているクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」では、全長約13mの巨大壁面アートを展示。設置されたのは、会場の中央「静けさの森」エリアに隣接する建築物の外壁です。
「森の道ー青い森」
作家・田﨑飛鳥氏が描く「森の道ー青い森」は、静かで落ち着いた雰囲気を纏いながら、内側から力強さが伝わってくるような作品。
そこには、宮沢賢治の童話「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)」のエッセンスが重ねられています。周囲に嘲笑されながらも虔十が植えた杉の苗が、彼の死後にやがて子どもたちが遊ぶ「美しい公園地」へと成長するというストーリー。一人の行為が時間を超えて風景を変えていくこの物語は、都市における緑の再生や多様性と共生の価値を象徴しているかのようです。
観る人の心をゆさぶる生命が息づく景色
陸前高田市在住のアーティスト田﨑飛鳥さん
監修を務めた金沢21世紀美術館の元チーフ・キュレーターでヘラルボニーCAOの黒澤浩美さん
「森の道ー青い森」は直立する樹々の間を吹き抜ける涼やかな風とともに、生命が静かに息づくような景色が描かれています。
色彩について、「色は心が聞いている」と語る田﨑さん。その言葉のとおり、内的なリズムと感情の温度が重なり合い、観る人の感覚を深くゆさぶる作品に。万博を訪れる際には、ぜひ足を運んでみませんか。
\from Writer/
パビリオンやイベント鑑賞に、グルメ、ショッピングなど多彩な楽しみ方がある大阪・関西万博。現代アートの鑑賞もそのひとつです。会場内を散策しながら、五感を刺激する時間に浸りませんか。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/ヘラルボニー 文/谷尻知子