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【葵区・茶町KINZABURO】歴史ある茶町でお茶と藤井聡太棋士も食べた「茶っふる」を味わう

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静岡市葵区の茶町通りにある創業110年の老舗「茶町KINZABURO」は、100種類ものお茶がそろう、お茶の専門店です。オーナー自らが考案したお茶のワッフル「茶っふる」は将棋の藤井聡太さんも対局で食べた逸品でした。

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安西通り周辺(静岡市葵区)

いつも見慣れた街並みも裏を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを散歩します。今回は静岡市葵区・安倍町(あべちょう)から静清バイパス・羽鳥ICまで続く「安西通り」周辺を散策しています。

「茶町」で漂うお茶の香り

安西通りの「安西二丁目」の信号を南に入った通りを歩いていると、ふわりと心地よいお茶の香りが風に乗って漂ってきます。

ほどなくして、お茶工場が見えてきました。風と共にふわりと感じるお茶の香りが心地よい通りです。

少し歩くと、この場所にぴったりの名前の通りに出ました。

「茶町(ちゃまち)通り」です。少し路地に入っただけで、お茶の香りに包まれます。

静岡といえばお茶、さあどんなお店に出会えるのでしょうか。

400年の歴史ある茶町 創業110年の老舗

お茶の香りに誘われて、茶町通りを歩くこと5分。

「茶町KINZABURO(キンザブロー)」と書かれた白い外観の店が見えてきました。

茶町KINZABURO(静岡市葵区土太夫町)

お店に入ると迎えてくれたのは、代表の前田冨佐男さんです。

まずは「茶町通り」について聞いてみました。

茶町KINZABURO 代表・前田冨佐男さん:
全国的に見ても「茶町」はすごく珍しくて、歴史があるのはここだけなんです。400年の歴史があります

茶町KINZABURO 代表・前田冨佐男さん

茶町は徳川家康が築いた駿府の城下町の一つで、茶の商いをする店が集まったエリアです。

ここに店を構える「茶町KINZABURO」は創業110年の老舗です。

100種類ものお茶がそろう専門店

カフェ感覚で入れる外観ですが、中に入ると本格的なお茶専門店だとわかります。

煎茶をはじめとした約100種ものお茶を販売しています。

KINZABURO・前田さん:
100種類はありますね。煎茶、浅蒸し茶、深蒸し茶があります。それから抹茶や釜炒り茶、紅茶など本当にいろいろあります

話を聞いていたらお茶が飲みたくなってきました。

2階には茶室があり、おすすめのお茶を飲むことができます。

おすすめのお茶2種を紹介

店主がブレンド「なごみ」

まずは、お店のブレンド茶「なごみ」から。

しっかりと苦みを感じますが、すぐに苦みは和らぎマイルドになっていきます。

ブレンド茶「なごみ」

KINZABURO・前田さん
いろいろブレンドしているんです。苦みも感じるし、甘みも感じる。香りも豊かです。煎茶も工夫をしています

なごみは茶匠である店主自らがブレンドしたオリジナル茶です。

お茶のブレンドは単に混ぜればいいというものではないそうです。

KINZABURO 代表・前田さん
それぞれの品種の焙煎の温度が大切です。それを失敗すると、いくらブレンドしてもなかなか口の中で溶け合いません

香りが上品な「本山茶」

続いては、静岡の地元のお茶「本山茶」。

まずお茶の色の違いに驚きました。先ほどのブレンド茶「なごみ」よりも薄いんです。

静岡のお茶「本山茶」

最初は飲みやすく、最後にお茶本来の苦みをうっすらと感じました。

KINZABURO・前田さん
「本山茶」は香り中心のお茶なんです。山のお茶ですので、香りがいい。それが本山茶の特徴だと思います

お茶の苦みが苦手な方におすすめの煎茶です。このお茶は東京・銀座のミシュラン1つ星のレストランでも扱われているそうです。

藤井聡太棋士も食べた「茶っふる」

「茶町KINZABURO」では15年前からお菓子も販売しているそうです。

その名も「茶っふる」、お茶とワッフルを掛け合わせた名前です。

クリームの種類は「天竜」「岡部」「川根」などお茶の産地ごとにあるほか、「ほうじ」や「くるみキャラメル」「チョコ」といった味もありました。

前田さんが「本山(166円)」と「イチゴ和っふる(154円)」を出してくれました。

KINZABURO・前田さん
静岡で将棋の名人戦があった時に、藤井聡太さんが召し上がったんです。勝負おやつですね

なんと、藤井聡太棋士が食べたという「茶っふる」。気になります。

茶っふる 左)本山(166円) 右)イチゴ和っふる(154円)

藤井聡太棋士の勝負おやつは、市民投票で決めたそうです。

選ばれた8種類の中から、藤井聡太棋士自身が選んだのがこの「茶っふる」でした。

食べてみると、濃厚なお茶の風味が口の中に広がり、しっかりと苦みも感じられます。

“茶っふる”に込められた思い

そもそも、なぜお茶の店がワッフルを作ることになったのでしょうか。

KINZABURO・前田さん:
ふと昔、母がワッフルを焼いたことがあったなと思い出したんです。ワッフルを焼く鉄の板を探したら、家の天井の戸袋の中から出てきたんです。これは歴史になるなと思いました

そして前田さんは、県内各産地の抹茶の味が違うことを知っているからには、その違いを生かしたワッフルを作ろうと思いついたそうです。

実際のワッフルを焼く鉄板

こうして家族の記憶と静岡のお茶文化を融合し「茶っふる」が完成しました。

茶町通りで出会った、110年もの歴史を紡いできたお茶専門店「茶町KINZABURO」。本格的なお茶はもちろん、お茶スイーツも味わえる、静岡ならではのお店でした。

■店名 茶町KINZABURO
■住所 静岡市葵区土太夫町27
■営業時間 平日 9:30~18:00※イートインは17:00まで
      日祝 10:00~17:00
■定休 水※年末31日まで 夏季・年始休業あり
■問合せ 054-252-2476

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