南野陽子と大谷亮介が夫婦役、神戸の「湊」に集った人々の千年の悲喜交々を描く土田英生描きおろし舞台『神戸の湊、千年の交々』上演
12月7日(土)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、南野陽子と大谷亮介が出演、土田英生が描きおろす舞台『神戸の湊、千年の交々』が上演される。
劇団MONO代表として活動しながら、劇作とともにドラマ・映画の執筆を手がけ、笑いとペーソス溢れる作風で知られる土田英生。同作は、土田と兵庫県立芸術文化センターがプロデュース企画としてタッグを組む「神戸シリーズ」第2弾として制作される。
題材は港町神戸。神戸は港とともに発展し、人々の暮らしや記憶の中に港があった。その歴史は古く、奈良時代に築かれた大輪田泊(おおわだのとまり・現在の兵庫区)に始まる。土田は港神戸はじまりの地に着目。日宋貿易の玄関口となった時代から、兵庫津、神戸港と変化していく中で、それぞれの時代を舞台にした話をオムニバス形式で描く。時代 を超えて変わったこと、変わらないもの。何気ない日常の会話から時代と人間を鋭く描く土田英生ならではの、神戸港千年の物語の誕生に期待したい。
物語の軸となる夫婦役には、兵庫県出身の南野陽子と大谷亮介を迎える。歌手として活躍する一方、数々のドラマや映画、舞台に出演し、女優としても評価されている南野陽子。同シリーズ第1台の朗読劇 『アネト』にも出演し、優しさ溢れる演技で観客を魅了した。夫役の大谷亮介は西宮市出身で、映像・舞台に欠かせない俳優として活躍を続けている。関西出身の二人による味わいのある夫婦役が見どころとなる。
ふたりに加えて、関西を拠点に活動する8名の俳優と、一般公募のオーディション により選ばれた10名のエキストラキャストも加わり、神戸の「湊」に集った人々の千年の悲喜交々(こもごも)を描く。
●作・演出 土田英生コメント
二年前、神戸出身の詩人・竹中郁さんの作品を入れ込んだ朗読劇をやらせていただいた。南野陽子さんと文学座の林田一高さんによる手紙のやり取り、そして関西で活躍する俳優さんたちによる詩の朗読。そこでの好感触を起点にして、舞台作品を創ろうと盛り上がり、それが今回の企画実現につながりました。
完全な新作です。神戸が持つ様々な歴史やイメージを背景にしながら、人々の様々な断片を見てもらう。千年という時間の中でも変わらない人間の姿。引き続き南野さんにも出演してもらい、兵庫県出身のベテラン俳優・大谷亮介さんにも参加いただくことになりました! 総勢20人ほどの出演者。どんな作品に仕上がるか、今から緊張しています。
チケットは9月21日(土)からイープラスにて販売開始予定。