ジョッキーを目指す超ストイック女子高校生も 全国唯一サラブレッドを生産する「静内農業高校」
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
学校に行って、高校生たちのリアルな声を聞きました!
熱中している あれや、これ…イマドキの高校生はどんな学校生活を送っているのでしょうか。
先週、道内各地の高校で行われた入学式。
静内農業高校にも51人の生徒が入学しました。
日本一の桜並木ともよばれる、約2000本の桜が咲き乱れる二十間道路桜並木からすぐの場所にあるのが…
静内農業高校です。
実は、道外から来た生徒も多くいるのだそう。
どうしてそこまで生徒たちを惹きつけるのか…?
静内農業高校の魅力に迫ります。
教室に入り、まず世永アナが気になったのが…?
世永アナ:「名前の漢字が同じなの!」林さん:「同じですか?」
林聖奈(はやし・せいな)さんは、静内の桜に関する“ある研究”をしているそうです。
林さん:「静内の宝の二十間道路桜並木の捨てられる木を使ってスモークチップを作って、学校で作っているゴーダチーズを燻製するっていう研究をしています」
捨てられてしまう木を“ゴミ”と言われたのがショックで、担当の先生に相談をしたところ、動いてくれたといいます。
完成したチーズのお味は…?
林さん:「めっちゃおいしいです」
静内農業高校では、生徒が商品を開発するだけでなく売ることを学ぶ機会も多くあります。
山田さん:「先輩たちが作ったものを試しに食べてもらって、評価を頂いて改善してもらう。おいしいって言ってくれました」
道外から来た生徒に質問!
今回、集まった生徒の中には道外出身者が多くいました。
最初の印象はどうだったのでしょうか?
東京から来た青木さんに話を聞いてみました。
青木さん:「山ですね。自然好きなのでいいなって。東京に縛られているだけじゃ生きていけない」
大阪から来た須江(すえ)さんには、入学して心細い中、寄り添ってくれた友達が。
須江さん:「ホームシックで、教室で泣いていたら一緒に泣いてくれて」
鈴木さん:「一人でも頑張っていていい子だなって」
世永アナ:「ベストフレンドじゃん!ずっと一緒?」須江さん・鈴木さん:「ずっと一緒です」
兵庫県出身の廣瀬さんは、進路選択に悩んでいたときに、友人から高校を紹介してもらい、すぐに親に相談したといいます。
廣瀬さん:「兵庫県から北海道行きたいんや!って…親はどしたん?って」
千葉県出身の岩田さんがこの学校を選んだ理由は?
岩田さん:「2500万円で売れたセリがあったと思うんですけど。静内農業高校って馬の生産をしているんだって知って。もともと乗馬を習っていたこともあって、馬に興味があって」
静内農業高校は全国で唯一サラブレッドを生産している高校。
出産の瞬間から、育成、セリまで経験することができるんです。
そんな中、岩田さんがみつけた将来の夢は?
岩田さん:「夢は装蹄師になることです。馬の蹄に鉄をはめて、人間でいう靴みたいなものを作る仕事」
同じく装蹄師を目指す生徒も…
種田さん:「今後の馬業界は人手不足もあると思うので、(業界を)支えていくうえで大事なものだと思うので面白いと思いました」
ジョッキーを目指す生徒に密着!
中には、大きな夢を持ってジョッキーを目指す生徒も!
山田 向日葵さん:「JRAのジョッキーになって、まだ日本人が勝ったことのない“凱旋門賞”で最初に勝つことが目標です。出身の東京だと常に馬が身近にいないので、毎日馬と暮らす生活がしたいと思ったので来ました」
向日葵さんはジョッキーになるために体力づくりのために、床の体操競技“タンブリング”という競技を中学生から始めたそうです。
始めてからわずか二年目で全国優勝をし、中学3年生の時には“世界年齢別選手権”にも出場!
しかし、高校に進学すると共に、タンブリング競技は辞めてしまったと言います。
世永アナ:「後ろ髪ひかれなかった?」向日葵さん:「全くしなかったです」
世永アナ:「すべてはジョッキーになるために?」向日葵さん:「はい」
そこまでジョッキーを目指すのには、ある理由が…
向日葵さん:「武豊ジョッキーの乗り方とかフォームがとても好きで、憧れてなりたいと思った」
向日葵さん:「私が騎手になったら、一緒に日本ダービーに出て、鼻差で勝ってめっちゃ喜びたい」
そんな向日葵さんが所属する、馬術部にお邪魔することに!
ここでは、学校で飼育している馬の手入れをしたり、OBであり、学生時代に馬術の全国大会で優勝経験もある小林先生らに騎馬技術を習います。
世永アナ、人生初の乗馬体験させていただけることに!
世永アナ:「安定感抜群」向日葵さん:「トップクラスに乗りやすい馬です」
世永アナ:「どんなことを心がけながら接してる?」
向日葵さん:「自分を上に見せるときと、なだめる『ありがとうね』っていう気持ちを交互に使い分けて乗っている。伝わっていると思います」
練習終わりは寮に帰宅。
みんなそろっての夕食です。
しかし、向日葵さんはお米を食べていませんでした。
向日葵さん:「体重のコントロールも大事なので、夜は揚げ物とか炭水化物は控えています」
新1年生:「朝も食事管理しているのを見てるので、すごいなと思う」
毎日6キロ走るなど、ストイックな向日葵さん。
その体幹はご覧の通り!
向日葵さんが現在目指しているのは、ジョッキーを育成する競馬学校への入学試験に合格すること。
一次試験は4か月後の8月です。
向日葵さん:「大変だと思うんですけど、ジョッキーになった人はそれを乗り越えてなっていると思うので、それ以上の努力をすればなれると信じている」
そんな、向日葵さんのご両親は…
向日葵さん:「長期休みのときは一緒にトレーニングしてくれたり。走っていたら、自転車で並走してくれたり…」
向日葵さん:「早く騎手になって恩返ししたい」
※掲載の内容は番組放送時(2025年4月16日)の情報に基づきます。