児島駅前三白市(2025年5月25日開催)~ 月1回、最終日曜のお楽しみ。五感で味わう朝市さんぽ
倉敷市児島地区で毎月開催されている「児島駅前三白市」を知っていますか?
児島では昔から、機業(繊維)、塩業、漁業の三つが地域の暮らしと産業を支えてきました。それぞれを象徴する「綿の白、塩の白、玉筋魚(イカナゴ)の白」を合わせて「三白(さんぱく)」と呼び、児島人の誇りある言葉として現在まで語り継がれています。
その「児島三白」に由来して始まった朝市が「児島駅前三白市」です。今回(2025年5月25日)で196回目の開催となった、歴史ある朝市に足を運んできました。
児島駅前三白市とは
「児島駅前三白市」は、倉敷市児島の7番街・パティオ・天満屋トピア周辺敷地内で毎月最終日曜に開催される朝市です。
三つの施設はほぼ一直線に連なっており、通路沿いに出店店舗がずらりと勢ぞろい。
また、当日は周辺敷地内が歩行者天国となるため、安心してゆっくりと買い物を楽しめます。
イベント当日のようす
会場についてまず感じたのは、鼻をくすぐる香ばしい匂い。
炭火や鉄板焼きの香りがあちらこちらから漂ってきて、思わずお腹が鳴ってしまうほどでした。
「今日はどんなおいしいものに出会えるだろう」と、ワクワクしながら歩き出します。
朝の爽やかな空気のなか、お店の人たちの元気な声が飛び交い、活気があふれていました。
三白市のグルメを味わう
最初に「いもころ」で、トルネードポテトを買いました。パティオ入口に出店しており、黄色い屋台が目を引きます。
30cm以上はありそうな長いポテトに、家族は大喜び。
4種類の味から選んだのは、バーベキュー風味です。ザクザクな食感とパンチの効いたスパイスが絶妙でした。
続いては、「ERI粉’S」のお鍋で炊いたシフォンケーキ。
種類の多さに驚きつつ、選ぶ時間も楽しく思えます。今回はチョコチップ味を選びました。
手に取った瞬間の「ぷるん」とした感触に驚きました。ケーキなのに、ぷるんぷるんなんです。
ひとくち食べれば、しっとりとした食感と優しい甘みが口いっぱいに広がりました。
炭火焼の香ばしさにつられて購入したのは「おかやま小松村」の赤親鳥炭火焼です。
コリコリとした食感と、ピリッと効いたスパイスがやみつきになり、いくらでも食べられそうです。
ハーフサイズ(通常300円)はこの日、小中学生だと200円というサービス価格での販売でした。
その場でハーフサイズを楽しみ、レギュラーサイズは持ち帰って晩酌のおともに楽しみました。
「児島らしさ」が光るものづくりと、意外なブースの発見
「デニム雑貨・N」では、バッグや小物入れ、ペンケースなどがところ狭しと並んでいました。
国産ジーンズ発祥の地としても有名な児島地区。
このお店の商品は児島デニムを使用した手作りの一点もので、同じものは二つとありません。
お店のかたにお話を伺ったところ、普段は委託販売が中心とのことですが、三白市には毎月出店しているそうです。
筆者は家族用に、小物入れを購入しました。
コインケースとして使っていますが、使い込むほどに味が出て、さらに愛着が湧きそうです。
意外だったのが「児島児童館」による、遊びのブースです。
輪投げや魚つり、皿回しに工作まで、小さな子どもたちが夢中になって楽しそうに遊んでいました。
幼児がいる子育て世帯には、とてもうれしいコーナーですね。
意外性で言えば「児島薬剤師会」による血糖値測定コーナーも珍しさを感じました。
・健康に不安があるけど、病院に行くほどではない
・自分の健康について少し見直してみたい
そのような人にとって、イベントでの健康チェックはありがたい取り組みだと感じました。
活気あふれる屋内会場!&ベリーダンスショー
建物内に入ってみると、野菜の販売コーナーがにぎわっていました。
立派なサイズの野菜たちがお手ごろ価格で売られており、会計待ちの行列ができる場面も。新鮮野菜をお得に買えた人たちは、大きなビニール袋を提げてうれしそうな表情でした。
セントラルコートでは、「アトリエ麻ノ葉」によるベリーダンスショーがおこなわれていました。
きらびやかな衣装をまとって艶やかに、力強く舞う姿にうっとり。
会場が一気にエキゾチックな雰囲気に染まり、多くの人が足を止めて見入っていました。
おわりに
「朝市」と聞くと、つい野菜やグルメをイメージしてしまいますが、実際に参加してみると出店店舗のジャンルは多岐にわたっており、その種類の多さに驚きました。
見てうれしい、食べておいしい、聴いてワクワク、香って幸せ、触れて楽しい。五感すべてで楽しめる素敵なイベントでした。
毎月最終日曜の開催で雨天でも実施されるので、お出かけの予定が立てやすいのもうれしいところですね。
ぜひ一度、児島駅前三白市を訪れてみてはいかがでしょうか。