パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク近藤健介が12球団断トツ!西武・西川愛也も好調
打率.545、2本塁打、wRAA9.0の近藤
プロ野球は後半戦が始まり、パ・リーグはソフトバンクが7勝1敗の快進撃で首位に浮上した。日本ハムは4勝4敗で2位に陥落し、3勝5敗の3位オリックスは首位と8.5差に開いた。楽天は5連勝で4位浮上したが、その後3連敗で5位・西武と0.5差しかない。
SPAIAでは7月26日から8月3日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団断トツのwRAA9.0をマークしたのはソフトバンク近藤健介。8月2日の楽天戦で5四球を選び、3日は5号2ランを含む3安打を放つなど、22打数12安打の打率.545。今季開幕直後から腰痛のため約2カ月間離脱したが、5月下旬に復帰してからは次第に調子を上げ、8月の3試合ではなんと7打数5安打2本塁打7四球、打率.714、出塁率.857と驚くような数字が並んでいる。
チームもオールスターを挟んで9連勝し、1敗後も再び4連勝。近藤の状態と軌を一にするように上昇し、ついに首位に立った。山川穂高も調子を上げており、投打がガッチリかみ合っている。
ロッテ西川史礁、オリックス若月健矢も躍動
2勝5敗1分けだった西武では、西川愛也が好調だ。8月2日のロッテ戦では7号ソロを含む6打数6安打2打点の大暴れ。後半戦だけで本塁打も3本打ってwRAA6.7を記録し、打線を牽引している。
西武と同じ2勝5敗1分けだったロッテでは、ドラフト1位ルーキー西川史礁がwRAA4.2。7月30日の楽天戦で1号ソロ、8月1日の西武戦で3安打猛打賞など31打数12安打の打率.387をマークした。最近は4番に座っており、若き主砲が着実に成長している。
オリックスでは12年目の若月健矢が攻守で貢献している。19打数9安打の打率.474でwRAA3.9。捕手として若い投手陣をリードしながら打席でも存在感を示している。
楽天ゴンザレス、日本ハム・レイエスも上昇
5勝3敗だった楽天では、今季途中に加入したオスカー・ゴンザレスが復調。7月は月間打率.159に終わり、二軍落ちも経験したが、7月30日のロッテ戦で復帰していきなり3安打、翌31日に3号ソロを放つなど19打数8安打の打率.421、チームトップのwRAA2.6を記録した。
日本ハムではフランミル・レイエスが27打数10安打の打率.370でwRAA2.1。8月3日のオリックス戦では21号2ランを含む2安打4打点をマークした。パ・リーグの本塁打、打点の二冠を走っており、今後はタイトル争いにも注目だ。
ここに来てソフトバンクが上昇し、日本ハムとマッチレースの様相も呈してきた。8月9、10日には直接対決2連戦がみずほPayPayドームで予定されており、今後の優勝争いの行方を左右する2試合となりそうだ。
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記事:SPAIA編集部