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【発見】しそ焼酎『鍛高譚(たんたかたん)』がグビグビ飲めちゃうヤバい割り方を福岡の営業マンに教えてもらったので試してみた結果…

ロケットニュース24

先日、人生で初めて福岡旅行に行った際の出来事だ。福岡といえば言わずと知れた屋台文化で有名なので、中洲の屋台街に繰り出した。

本場の屋台でいい感じにお酒も入り、カウンター席で隣に座ったサラリーマンの方との何気ない会話から、思いがけない情報を入手することになる。なんでもその人は、紫蘇(しそ)焼酎『鍛高譚(たんたかたん)』を販売しているメーカーの人だという。

「鍛高譚」は私も焼酎の中では好きな銘柄で、居酒屋に置いてあったら大抵頼んでしまうほどだ。ただし、ロックでしか飲んだことがない。そのことを伝えると、その方は自信たっぷりにこう言った……「鍛高譚は “緑茶割り” が知る人ぞ知る人気の飲み方なんですよ」と──。

【写真】鍛高譚をこの3つで割ってみた

・福岡屋台での偶然の出会い

今回の福岡旅行は、いつもの一人旅ではなく、中学時代からの友人と行く「大人の修学旅行」だった。福岡の屋台3大聖地の1つである、中洲の屋台街で本場の屋台飲みを堪能した。

さんざん飲み食いした後、これまた3大聖地の1つである天神から離れた場所でポツンと一軒だけある屋台にたどり着いた。「こういうお店が、知る人ぞ知る屋台かも?」と思い、思わず入店。

屋台街と違い、ガヤガヤしていなくちょうどいい感じ。しばらく友人と飲んでいると、隣に1人で座っていたワイシャツ姿の地元の人と思われるサラリーマンが話しかけてきた。

これぞ、旅の醍醐味。お互い酒が進むにつれて、焼酎の話題になった。その時に男性が何気なく言った一言。

「最近、鍛高譚(たんたかたん)の緑茶割りが流行ってるって知ってます?」

鍛高譚といえば、北海道産の青しそを使った焼酎として有名だ。爽やかなしその香りが特徴的で、水割りやロック、お湯割りが定番の飲み方だと思っていた。私も居酒屋にメニューがあれば思わず注文してしまうほど、好きな銘柄でもある。

「えっ? 緑茶で割るんですか?」と聞き返すと、その男性は笑いながら答えてくれた。

「実は私、鍛高譚を販売している会社で働いているんですよ。最近、特に若い人の間で緑茶割りがブームになってるんです」

とのこと。「ん? さりげなく営業されてる?」と一瞬思ったが、メーカーの人がいうのだから信憑性が高い情報だと思い、モノは試しで実際に検証してみることにした。

・3種類の緑茶で徹底検証開始

福岡から帰って数日後、さっそく近所のスーパーで鍛高譚を購入。

緑茶についても、どれが一番合うのかを確かめるため、コンビニで手に入る定番の3種類を用意した。

・おーいお茶
・おーいお茶(濃い茶)
・綾鷹

まずは、メジャーどころの「おーいお茶」から試してみることにした。

福岡の男性によると、鍛高譚7割、緑茶3割くらいの比率がちょうど良いとのこと。氷の入ったグラスに鍛高譚を注ぎ、そこに「おーいお茶」を加えてかき混ぜる。

見た目は普通の緑茶のような色になった。匂いも、しその香りはほとんどせず緑茶の香りの方が強い。

恐る恐る一口飲んでみると……

おっ! これは……

最初にお茶の味がしっかり感じられ、思わずグビッと飲んでしまう。アルコール感もそれほど強くなく、本当にお茶を飲んでいるような感覚だ。そして、飲み込んだ後に鍛高譚特有のしその風味がふわっと後から広がってくる。

これは確かに新しい味わい。しかし同時に、グビグビ行けてしまうヤバいくらいの飲みやすさがあることがわかった。

続いて「綾鷹」で割ってみる。

同じ比率で作って飲んでみると……

うーん……「おーいお茶」とあまり変わらない印象だ。多少お茶の風味に違いはあるものの、劇的な差は感じられない。

最後に「おーいお茶(濃い茶)」で試してみる。

こちらも、グビっと一口。

なるほど……予想通りというか、やはりお茶の渋みが強い。飲みやすいかどうかは別として、若干だがクセがある味になった。お茶の主張が強すぎて、しその風味が少し負けてしまっている感じがする。

・3種類試した結果とまさかの結論

鍛高譚を3種類の緑茶で割ってみた結果、正直なところ「これは大発見!」というほどの珍しさはなかったものの、飲みやすさは確かにバツグンだった。アルコール度数を感じさせない軽やかな口当たりで、特に暑い日には重宝しそうだ。

そして、個人的に一番合うと思ったのは「おーいお茶」だった。

クセが少なく、しその風味とのバランスが一番良かった。ただ、「綾鷹」との違いはほとんど感じられなかったので、完全に好みの問題といえるだろう。

もう一つの「おーいお茶(濃い茶)」は、前述のとおり、一般的には少しクセが強すぎるかもしれないと感じた。

ただし──。

個人的には、やっぱり鍛高譚のロックが一番好きだと改めて感じた。

なんだかんだで雑味を入れず、しそ焼酎本来の味を堪能したいというのが本音だ。鍛高譚の持つ独特の爽やかさや、しその風味の奥深さは、シンプルにロックで飲むのが一番感じられると思う。王道には王道たる理由があるということを改めて実感した次第だ。

とはいえ、緑茶割りは確かに飲みやすく、特に焼酎初心者には良いかもしれない。今回の検証を通して、焼酎の飲み方にはまだまだ知らない世界があることを感じたのもまた事実。

もし機会があれば、ぜひ試してみてほしい。ただし、過度なアルコール摂取にはくれぐれもご注意を!

参考リンク:オエノンホールディングス「鍛高譚」
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

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