【横浜市都筑区】サレジオ学院 鉄道模型の「甲子園」で入賞 赤レンガ倉庫を忠実に再現
サレジオ学院中学校・高等学校の鉄道・模型部がこのほど、東京都新宿区で開かれた「全国高等学校鉄道模型コンテスト2025」に出品。「理事長特別賞」と「JR貨物賞」の二冠に輝いた。
同コンテストは、鉄道模型・ジオラマの制作活動を行う高校生に、自由な発表や交流の場を与えることを目的に行われており、今回は187校がエントリーした。出展者は「60cm×60cm」「鉄道をカーブさせる」という条件のもと、鉄道模型・ジオラマのモジュールレイアウトを1台制作。その制作背景や技術などが評価された。
同部からは、山出行人さん(3年)、野嶋淳史さん(3年)、吉田成希さん(2年)、高山滉太さん(1年)の4人がチームを組み、出品に手を挙げた。顧問の藤井俊彦教諭によると「やる気と根気を兼ね合わせた希望者がなかなか現れず、4年ぶりの出場」だという。
出品した作品は『昭和の横浜赤レンガ倉庫と臨港線』。4人は昨年3月に赤レンガ倉庫の下見に。その後、市港湾局に図面の提供を依頼し、150分の1サイズで設計。市販のキットや封筒、消しゴム、マスキングテープなどを材料に制作した。
当初は昨年のコンテストに出品する予定だったが、入手した図面の緻密さから、完成度を追求するには時間が不足すると判断。満を持して今年の出品で調整した。「建造物や線路の配置にこだわり、設計だけで半年ほどかかった」と苦労を明かした。
今回の受賞に4人は「普段からコンテストなどに出品する機会は少ない。そんな中、鉄道模型界の『甲子園』と言われるコンテストで受賞できてうれしかった」と声を合わせた。藤井教諭は「細部までこだわり、やり切ったと思う。皆よく頑張っていた」と労いの言葉をかけた。
同部は現在、20日(土)、21日(日)に同校で開催される「サレジオ祭」での展示準備に奔走している。