リアルなカスタムカルチャーの最前線! 世界中からファンが訪れる「MOTORCYCLE SHOW 2025」潜入レポ
2009年にカリフォルニア・オレンジカウンティで誕生した「ボーンフリー」。いまや最も有名な屋外型カスタムショーとして世界中からファンが訪れている。今年は去る6月21、22日の週末に開催され、過去最大級の来場者数を記録!そんな世界最高のショーの模様をレポートし、“本場”の空気感をお届けしていく。
会場に並ぶすべてのバイクにアワード受賞のチャンスあり!?
ボーンフリーショーは「インバイテッドビルダー」と呼ばれる、カスタムに造詣の深い主催者から招待されたビルダーたちによるコンペティション。しかし彼らだけではなく、会場入りしたすべてのバイクが審査対象となるため、その年招待を得られなかったビルダーたちも渾身のカスタムを持ち込んでショーに臨むのだ。
メインステージ横にはボーンフリーのマーチ(オフィシャルグッズ)を販売するテントが立ち、終日ファンたちが列を作っていた。人気のデザインは即完売するほどの盛況ぶりで、このあたりからもボーンフリーがいかにスペシャルなイベントであるかがわかる。
本場アメリカもFXRがアツい!!
土曜日に行われるのがクラブスタイルの老舗「サンディエゴカスタムズ」主催によるFXRショー。各地から集ったさまざまなカスタムFXRがずらりと並ぶ光景は実に圧巻だった。
塗装もジャッジの重要なポイントになるため、さまざまな塗装パターンでアピール。定番のソウルペイントはもちろん、ド派手なフレイムスも多かった。カリフォルニアの空に映える!
足まわりや吸排気系をカスタムしたパフォーマンス系FXRも多く、ターボなどの過給機を備えたマシンも見受けられる。日本からも北九州の「アーサー」が初エントリーしていた。
土曜日のラスト、最も盛り上がるのはサンディエゴカスタムズが製作したFXRが当たるギブアウェイ(大抽選会)。今年はこのマシンを当選者がゲット。羨ましい!
クラブバイク&バガーのパフォーマンスカスタム
「サンディエゴカスタムズ」のブースでは、同店が製作したFXR、ダイナ、バガーなどのクルーザーを展示。さすがはこのシーンを牽引してきた老舗だけあって、どのマシンも隙のない仕上がり。M8ソフテイルをベースにしたアドベンチャーバイク(!)も注目を集めていた。
ビルダーの技術が光るフルスクラッチ
ボーンフリーのメインイベントは、主宰に招待された「インバイテッドビルダー」たちによる珠玉のカスタム展示。今年は過去最多の32台が並び、そのセンスや高い技術は来場者たちを魅了した。アワードを得た数台のバイクは、その年のホットロッドカスタムショーに招待される。
ハーレーダビッドソン社が主催するコンペティション
ハーレーがビルダーやインフルエンサーを指名、各々に最新マシンを提供してそのカスタムを競う「H-D インバイテッドビルダー」。今年は6台のマシンが展示され、ある者はヴィンテージ風、またある者はチョッパーと、それぞれ個性的なカスタムで目の肥えたギャラリーを唸らせた。
(出典/「CLUB HARLEY 2025年8月号」)