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7月搬送件数 前年5割増、 秦野市消防本部 「10年に一度の猛暑に警戒」

タウンニュース

救急車に乗り込む救急隊員ら

全国的に気温が高い今夏。各地で熱中症の救急搬送が増える中、秦野市でも7月の搬送件数が76件(前年同月比27件増)と急増している(7月28日時点)。10年に一度の猛暑ともいわれる暑さに秦野市消防本部消防管理課の担当者は「不要不急の外出を避けるなど、熱中症の予防を」と注意を呼び掛けている。

毎年5月から統計を取り始める熱中症による救急搬送件数。同課によると秦野市内の搬送件数は5月4件(同4件減)、6月14件(同4件増)で、2カ月の累計では横ばいの状況だった。しかし、7月18日の梅雨明け以降、最高気温35度以上の猛暑日が増えるなど、気温の上昇とともに搬送件数も増加。20日には一日の搬送件数が過去最多の9件を数えるなど、7月は76件(同27件増・7月28日時点)と前年に比べ大幅に増加している。

3カ月の搬送件数を年代別にみると「高齢者」(満65歳以上)が57件で最多。「成人」(満18歳以上満65歳未満)が30件、「少年」(満7歳以上満18歳未満)が5件、「乳幼児」(生後28日以上満7歳未満)が2件。症状別では「重症」(3週間以上の入院加療が必要)が4件、「中等症」(重症または軽症以外)が43件、「軽症」(入院加療を必要としない)が47件だった。同課によると、「重症」の4件はすべて「屋外」で発生しているという。「屋外で倒れると重症化につながってしまいます。不要不急の外出を控え、エアコンや扇風機を適切に使用し、こまめに水分補給を」と注意喚起をしている。また、「災害級の暑さで体調を崩す方が増えています。救急需要のひっ迫が予想されますので、引き続き救急車の適時、適切なご利用を」と話した。

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