御前崎沖「マリンロボ」が解禁!ジギングで5.3kgマハタなど多彩釣果【静岡・第二隆星丸】
今年も御前崎沖の『マリンロボ』が解禁。今回はジギングチャーター船にお誘い頂き色々と教わりながらの釣行だ。その甲斐あって、技術・理論だけでなく釣果の方もお土産アリの満足な釣行となった。その模様をレポートしたい。
マリンロボ
『マリンロボ』とは通称で、御前崎沖の期限付き禁漁区の事を指す。今は使われていない海洋観測ブイがあることからこの通称で知られている。根の多いポイントで大型のハタやカンパチが狙えるとあって、6月10日の解禁日を心待ちにしている釣り人が多い。当日もジギング船のみならず、タイラバ船や泳がせ船を複数見かけた。
第二隆星丸
今回は第二隆星丸にお世話になり挑戦してきた。静岡県地頭方港から出船する遊漁船でジギングを得意としており、有名ジグメーカーやショップの釣行会も開かれる実績を持つ。また、中川船長は若いが凄腕の釣り師でオフショア以外もバスや渓流など、様々な釣りに造詣が深い。
筆者も今回の釣行で様々な事を教わった。現在は週末チャーターのみの募集で乗船のハードルは高いが、ジギングを上達させてくれる素晴らしい船だと感じた。
当日のジギングタックル
この海域では2号~4号のタックルがメインになる。筆者の構成は以下。
使用ジグはウロコジグの250g~450gのシルバーをメインに使用。いわゆるスロー系のジグでは無いがキチンと釣果を出してくれた。
モーニングヒットは不発
梅雨入り宣言直後の釣行だったが、当日は荒れの合間の凪日だった。朝一は軽く酔ってしまったが次第に海も落ち着き、絶好の釣り日和だった。6時の規定時間を待って釣り開始。ウロコジグ300gを4号タックルに付けてスタートしたがエビってしまう為、タックルを1ランク落として海況にアジャストしていく。
重量級ヒット到来
ちびハチビキやサバなどが船内に上がっていく中、開始から1時間ほどしたところで筆者に重量級のヒットが訪れた。根掛かりか?と思うほどの強いアタリに経験不足の筆者は慌てるばかりだったが、同船者の方を始め多くのアドバイスを頂き徐々に上げてくることに成功した。
しかし、残り10mまで上がったところで一気にドラグが50mほど出る異常事態。程なくしてフッと軽くなり、明らかにバラしてしまった。
サメの横取りでバラシ
見ていた船長からは「掛かったのはワラサで最後はサメに取られたね。」とのこと。裏付けるようにアシストフックがバッサリと切られていた。
船中で5.3kgマハタ浮上
打ちひしがれていると他の釣り座が騒がしい。何やら良いアタリがあったようだ。竿を置いて様子を見に行くと竿が海面に突き刺さっていた。固唾を飲んで見守る。硬直した展開もあったが徐々に巻き上げて行き、ついにリーダーまで巻き込むことに成功した。
徐々に魚の姿が見えてくる。海面に見えたその姿に「マハタだ!」と誰かが歓声を上げた。無事にタモに入れゲームセット。帰港後の測定で約5.3kg、「最近の御前崎では珍しい良いサイズだ」と船長が太鼓判を押す良型のマハタであった。
楽しみながらお土産確保
後に続こうとジギングを再開する。海況に合わせたタックルやジグの調整を考えながらシャクっていると、サバやウッカリカサゴ、ハチビキなどが釣れて楽しませてくれる。他にもヒメダイや良型マダイなどが船中に上がって賑やかにしてくれた。
途中キメジが跳ねたので浅い所をシャクってみたりしたがそれは不発。そうしているうちに沖上がりの13時を迎え、本日の釣行終了となった。
本日の釣果と反省
筆者の結果はウッカリカサゴ、サバ、ハチビキが2匹ずつと少しだけ地味な釣果となってしまった。朝一のサメロストが本当に悔やまれる。しかし、釣れた魚はどれも十分なサイズで、特にハチビキは初めて食べるので今から楽しみである。
今回はほとんど1種類のジグだけでやってみたが、ちゃんと釣果に結びついて自信が持てた。これは皆様のアドバイスがあったからこそで、いつもはむやみにとジグを変えて迷宮入りしていたので大きな進歩である。
反省点
反省点としてはワンピッチジャークが単調になりがちだった点。これは練習を重ねてシャクリ方のレパートリーを増やしていきたい。
今後の展望
24年度のマリンロボは始まったばかりで年内いっぱい楽しめる。これから夏になればキハダやカツオの回遊も見られドンドン熱くなっていくので、是非挑戦してみて欲しい。
<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>