コンセプトは「楽しい都電」 東京さくらトラムの8500形1両が新デザインで生まれ変わる 26年春頃運行開始
三ノ輪橋~早稲田間(12.2km)を結ぶ都電荒川線(東京さくらトラム)の車両が生まれ変わります。
対象となるのは1990年代に運行を開始した「8500形」のうち1両。JR九州の観光列車「ななつ星 in 九州」などを手掛けた水戸岡鋭治さんがデザインに協力します。
「新しい都電」をコンセプトとし、車体外装は昔の都電を彷彿させるきらびやかな山吹色に。内装は木材を豊富に活用し、多様なパターンにデザインされた座席を導入します。
東京都交通局はこの計画を「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」と銘打ち、地域に根差した路線として走り続けてきた都電の更なる魅力向上と沿線地域の活性化を図るといいます。
「コンパクトながらも機能性や多様性を備えたデザインとすることで、都電を日々の交通手段だけではなく、観光目的で楽しみながら移動できる空間へと生まれ変わらせます」(東京都交通局)
リニューアル車両のデビューは2026年春頃を予定しており、今年5月23日~7月22日にかけてクラウドファンディングも実施。支援金は改装費用の一部に充当し、「車両デザイングッズ詰め合わせコース」「車内に名称記載権コース」「お披露目式ご招待&テープカット参加コース」「お披露目式ご招待&一番列車乗車コース」などを用意します。
(画像:東京都交通局)