日田の夏を彩る!300年の歴史を誇る「日田祇園」…大迫力の「山鉾」&老舗の和菓子店の限定「黒豆おはぎ」(日田市)【ふるさとWish】
今回は、アイタカーリポーターの大川紫磨さんが、福岡市内から車でおよそ1時間の場所にある大分県日田市、その中でも情緒あふれる「隈町」にやってきました!この日は気温がなんと40度を超える猛暑日!うだるような暑さの中、大川リポーターは「ジリジリと肌にあたって熱い!」と日差しの強さに驚いている様子でした。
■300年続く伝統の祭り!日田祇園の迫力満点「山鉾」
そんな暑さを吹き飛ばすような熱いお祭りが、日田市で間もなく開催されます。それが、300年以上もの歴史を持つ「日田祇園」です。大川リポーターの目の前に現れたのは、その日田祇園の主役ともいえる巨大な「山鉾」!今回紹介されたのは、9つある山鉾のうちの1つ、「大和町組」の山鉾です。
「わぁ、でかい!立派!」と大川リポーターも大興奮の山鉾は、高さが約10メートルもあり、運行時には旗指物が加わり12〜13メートルにもなるそう。重さはなんと4トンから5トンもあるというから驚きです。
■昼と夜で異なる顔を見せる「山鉾」の魅力
日田祇園の山鉾は、昼と夜で全く違う表情を見せてくれるのも魅力の一つです。昼間は、江戸時代から伝わる水引幕や見送りといった装飾が施され、豪華絢爛な姿で巡行します。そして夜になると、それらの装飾が外され、提灯山へと変貌。昼とは異なる幻想的な雰囲気で、訪れる人々を魅了します。
今回、大和町組の筆頭である佐藤親一郎さんにお話を伺ったところ、今年の山鉾には「ヤマタノオロチ」がテーマとして取り入れられているとのこと。八つの顔を持つオロチの精巧な造りや、どこから見ても見どころ満載です。
■祇園囃子の音色に込める想い
日田祇園の魅力を語る上で欠かせないのが、お囃子の音色です。佐藤さんは「これを聴くと、日田祇園がやってきたという感じになる」と語っていました。実際に、笛の演奏を披露していただくと、その美しい音色に「素敵ですね!」と大川リポーターも感動していました。このお囃子は、山鉾の上で笛、三味線、太鼓を5〜6名の演奏者が生演奏しているとのこと。2日間にわたり、山鉾と一緒に巡行しながら演奏を続けるというから、その情熱と体力には頭が下がります。
佐藤親一郎さんは、「300年ほど続いている祭りなので、自分たちも先輩から引き継いできたものを途絶えさせずに、こうやって子供たちがまだやってくれますので、引き継いでいければ、また繋がっていくんだろうなと思います」と、伝統を守り次世代へ繋ぐ熱い思いを語ってくれました。子供たちも一生懸命練習している様子が見られ、未来へ続く日田祇園の姿が目に浮かびます。
■創業76年!老舗和菓子店「大黒屋菓子舗」で絶品スイーツを堪能!
日田祇園祭を楽しんだら、ぜひ立ち寄ってほしいのが、創業76年の老舗和菓子店「大黒屋菓子舗」です。歴史を感じる趣のある店構えに、「風情がありますね、素敵です!」と大川リポーターも思わず声を上げていました。
店内に入ると、大きな暖簾とずらりと並んだ和菓子がお出迎え。特に目を引くのは、日田名物でもある「そばまんじゅう」です。店主の林啓一郎さんによると、そばまんじゅうは一番人気の定番商品だそうです。
■和菓子ファン必見!目と舌で楽しむこだわりの逸品
今回は特別に、そばまんじゅう以外にも人気の和菓子を3種類もご用意いただきました!
まず一つ目は、鮮やかな緑色が美しい「淡窓」(270円)。抹茶の風味が豊かに広がる上品な味わいで、大川リポーターも「お茶の香りがしっかり鼻に抜けてきて、餡子がようかんになっているから食感が楽しかったです!」と、シャリシャリとした食感に感動していました。
二つ目は、和と洋が融合した美しい見た目の「ラムレーズン最中」(300円)。ラム酒漬けのレーズンを白餡と混ぜて最中に挟んだ一品で、「ラムの香りがすごくおしゃれ!最中の香ばしさも最高です!」と、その意外な組み合わせと美味しさに驚いていました。
そして最後は、土曜限定販売の珍しい*「黒米おはぎ」(2個300円)。もち米と黒米を合わせたおはぎで、「黒米のプチプチ感と、もち米の食感があって本当に美味しい!」と、その独特な食感に大満足の様子でした。どれもお茶によく合い、和菓子の奥深さを感じられる逸品ばかりです。
店主の林さんは、日田祇園の時期にはいつも山鉾に関わっているとのこと。林さんにとって日田祇園は「長く続いた伝統的な祭りだから、これを絶やさず後世に繋げていきたい」という大切な祭りだと語っていました。
歴史と伝統が息づく日田祇園と、心温まる絶品和菓子が楽しめる日田市。今年の夏は、ぜひ日田市を訪れて、日本の美しい文化と美味しい和菓子に触れてみませんか?
『大黒屋菓子舗』
住所:大分県日田市隈1丁目2-25
電話:0973-22-2363
営業時間:午前8時〜午後6時
定休日:不定休
インスタ:@daikokuyakasiho
※営業時間などは変更される場合があります。事前にご確認ください。
※九州朝日放送 2025年7月25日「地元応援live Wish+」の放送内容です。