【日本上陸間近?】中国人が「いま中国で一番流行ってる」という飲み物があまりに意外すぎるアレだった
2019年ごろまで私の中で長めの「中国ブーム」が起きており、年に数回中国へ渡航していた。あれは果たして一過性のブームだったのか、私はマジモンの中国好きなのか? そのへんの判断がつく前にコロナが発生してしまったワケなのだが、ともかく昨年、約5年ぶりに中国へ行ってきた。
約5年前、日本はタピオカブームの真っただ中にあったが、中国人の友人は「中国でタピオカブームはとっくに終わっている。今はフルーツドリンクブームだ」と言っていた。フルーツ味をしたクリーム状の液体が幾重にも重なった1杯1000カロリーくらいありそうなヤツ。私はあまり好きではなかった。
あれから5年……果たして今、中国では何ドリンクが流行っているというのか?
・オシャです
幸いにも「いま中国で一番流行っている店は絶対にここ」と力強く断言してくれたのは、日本語を学ぶ女子大生のスイちゃん。女子大生が言うなら間違いないだろ。
その店の名は『CHAGEE 霸王茶姬』。「霸王茶姬」を中国語読みすると「bà wáng chá jī」となり、その略称としての『CHAGEE』なのだと推測されるが、中国語不得意のため正確なところはよく分からない。
現在『CHAGEE』は少なくとも上海市内にはかなりの店舗数を構えている。以前中国を頻繁に訪れていた頃の記憶に残っていないことから、おそらくここ数年で一気に勢力を拡大したのでは? と考えられる(違っていたらごめんなさい)。
シンプルめで助かるCHAGEEのメニュー表。
もちろん基本モバイルオーダーである。マゴマゴしていたらお店の人が助けてくれた。優しいな。
テイクアウトの場合はオシャレな手提げに入れてくれます。
・んで!
で、問題の女子大生スイちゃんが「CHAGEEといえばコレ」とススメてくれたのがこちら。
なんとコレ……
レモンティーなのである!!!!!!
とにかく目立つことに命をかけていそうな(※ 勝手なイメージです)中国において、“飲み物の原点オブ原点” と呼んでも過言ではない「レモンティー」が流行っているという事実……驚嘆の思いを禁じ得ない。
『七里香』というお茶を使ったレモンティー18元(約375円)。これでもか! と輪切りの生レモンがブチ込まれており、爽やかで大変美味である。スタバでいうとグランデくらいのサイズ感なので、かなりお手頃だと思う。
レモン半個くらいは入っていそうだが、不思議と酸っぱさを感じることなく最後まで飲み切れる。フラペチーノとかエスプレッソとかがあまり得意でない私は、一発でCHAGEEの大ファンになった。とはいえあの中国でコレがそんなに人気とは、依然として信じられない気持ちではあるが。
・CHAGEEはイイぞ
そこから2週間の中国旅で、私は1日平均2杯のCHAGEEを飲み続けた。
こっちはミルクティー。
甘すぎず、妙なクセもなく、それでいて過去に体験したことのない茶葉の深い味わい。大してお茶好きなワケでもない私がこれほど頻繁にCHAGEEを購入してしまうのは、日本と比較して “お茶を飲みながら歩く習慣” が格段に定着している中国の空気感の仕業だろう。
そんなカフェ激戦国の中国で一番人気って、結構スゴイことだよなぁとシンプルに思う。
なおミルクティーのストローはこういう形状でした。世界は広い。
・飲み歩きの国
ちなみに私が2週間中国を練り歩いた結果、「かなり勢いがある」と感じたのは『K 22. 酸奶草苺』という店。
ここはとにかくビジュアルに全振り(もちろん味もいいけど)して勢力を拡大しているブランドである。
捨てるのを躊躇するほどカワイくて印象的な作りのカップ。このカップ片手に颯爽と街を歩くチャイニーズギャルを何万人見たことだろう。
茶飲み歩きシーンにおいて、中国は日本の一歩か二歩先をいっているとみて間違いない。とすると、この先日本で「逆にレモンティーブーム」あるいは「オシャレカップブーム」のどちらかが巻き起こる可能性は結構ありえるとみていいのではないだろうか?
以上、現場からお伝えしました。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.