特殊詐欺 市長と署長、駅前で注意喚起 1月で被害額1400万円
闇バイトや違法オンラインカジノ、特殊詐欺などの防止を緊急で呼びかけようと、2月18日、八王子市と八王子警察署や関係機関が連携し、JR八王子駅周辺でパトロールと啓発活動を実施。同署の四郎園文明署長と初宿和夫市長も参加して、改札前を通過する人に直接注意喚起を行った。
参加したのは、八王子駅周辺安全対策協議会委員、八王子防犯協会、八王子母の会ほかの団体約50人。午後7時にJR八王子駅南口・とちの木デッキに集合したメンバーらを前に、四郎園署長は管内の詐欺被害について言及した。
四郎園署長によると、管内で発生した2025年1月の特殊詐欺は5件。1回で数十万から数百万円単位の被害額で、累計は1400万円にのぼる。その手口はすべて電話から始まっていることを踏まえ、「電話でお金の話をされたら真っ先に詐欺を疑ってほしい」と呼びかけた。
警察署では、国際電話や非通知からの着信が詐欺被害につながりやすいことを受け、国際電話の休止が申し込める「国際電話不取扱受付センター(【フリーダイヤル】0120・210・364)」や、70歳以上か当該者と同居する契約者が対象の非通知対応サービス「NTT東日本特殊詐欺ダイヤル(【フリーダイヤル】0120・722・455)」を紹介している。
この日は、両者の番号が記載されたカードを同封したポケットティッシュを配布。また、ユーロードや京王八王子駅周辺の街頭パトロールも行われた。