NPO法人あっとほーむ 児童が不要品循環を実現 3月30日に「おゆずり会」
「認定NPO法人あっとほーむ=牛久保、小栗ショウコ代表=」が運営する放課後児童クラブに通う小学4年生の児童6人が、県子ども・若者みらい提案実現プロジェクトで学校用品の「おゆずり会」を提案し、小学生部門で「優秀賞」に選ばれた。「おゆずり会」は3月30日(日)、ノースポート・モール(中川中央1の25の1)で開催される。
プロジェクトは、子どもの意見を県の施策に直接反映させるため、県内在住・在勤・在学者を対象に、子ども・若者の目線で考えた「みらいに希望が持てる」事業提案を募集・選出し、事業化するもので、今回が初めて。小学生・中高生・若者の3部門で計102組が応募。書類審査を通過した9組がプレゼンテーション発表会に進み、「最優秀賞」と「優秀賞」が決定した。
同法人の放課後児童クラブに通う尚大さん、啓太さん、駿太朗さん、寧玖さん、夏希さん、明日香さんの6人は、応募にあたり「ゴミが多く、海が汚れていくことが気になる」と社会課題の改善案を出し合った。その中で、小学生が授業に使用する文具や体操着、裁縫セットなどが、卒業後、ゴミとして廃棄されることに着目。「不要になった文具などを循環させることでゴミを減らせるのでは」と「子どもの子どもによる子どものためのおゆずり会」を提案し、「優秀賞」に輝いた。児童らは「頑張って考えてよかった。とてもうれしい」と満面の笑顔を見せた。
環境にも心にも優しい取り組み
「おゆずり会」は3月30日、ノースポート・モール地下1階のすぽぱーくでが開催される。正午から午後4時。対象物品は、削っていない鉛筆や未使用の消しゴム、ノートなどの文具をはじめ、体操着、水着、絵具セット、裁縫セットなど。譲る物品は直接会場へ持ち込み。余った物品は、次回「おゆずり会」を実施する団体、社会貢献団体へ引き継がれる。
実現にあたり、児童らは「皆が大切にしていたものを大切に使ってくれる人のもとへ。これから小学校に進学する人、引っ越しや進級で新たに学校用品が必要な人たちが、楽しい学校生活を送る手助けができたら」と意気込む。