口に入れた瞬間のインパクトから驚きの変化へ 苦楽園『串かつ かばごん』で悦びを味わう串 西宮市
カジュアルにソースをつけていただく串かつもおいしいけれど、一本ずつ目の前で揚げてくれる串かつはやはり特別なもの。
阪急「苦楽園口」駅から歩いて3分の『串かつ かばごん』(西宮市)は、四季の移ろいを串で味わえると評判のお店です。
口に入れた瞬間のインパクトから驚きの変化へ続く、まるで“一つの料理”として完成された串かつコースがリーズナブルに味わえると聞いて取材に行ってきました。
店内はゆったりと間隔が取られたカウンター席と、奥にはグループや家族で利用できる個室もあります。
いただいたのは「季節の串10本」コース。今回は特別に揚げる前の状態を見せてもらいました。これから迎える秋の魅力いっぱいの食材が用意されています。
10本も油で揚げた串かつを食べると胸やけするかも?と、心配になる人もいるかもしれませんが、こちらの串かつは軽く、最後までもたれることなく食べられるとのこと。
実は胸やけの原因は油ではなく、揚げる前に食材を絡ませる小麦粉を溶いた<バッター液>と呼ばれる白い液体にあるのだとか。この液体の濃度を間違えると素材の水分が抜けてしまったり、分厚い衣になってしまいます。
そこで、同店ではミリ単位で試行錯誤を繰り返し、素材の水分を逃がさない理想のバッター液を完成させたのだそう。
また、揚げ油はヘットを使用することで衣はカラッとサクッと仕上がります。特有の風味や旨み、甘みが出るのでそれも感じて欲しいとのこと。
パン粉は粗いものと細かいものを使い分け、食材により温度を変えて揚げます。例えば、車海老は火が通り過ぎないように高温でさっと揚げてレアに仕上げるなど、それぞれの味わいや香りを生かすように考えられています。
「アスパラ」はジューシーな食感を味わうにはしっかりした太さが重要。良いものがなければ入荷しないなど徹底しています。噛んだ瞬間に水分が溢れ、自家製からしマヨネーズの油分と程よく混ざり合います。
素材の良いものをただ揚げるだけでなく、どの串にもプラスアルファのアレンジが施されているのが楽しい。素材やソース、それら全てが口の中で一つになった時の味わいのバランスまで緻密に計算されています。
女性に人気の「マルゲリータ」は、ピッツァ・マルゲリータから発想を得た一串。ミニトマトの間にモッツァレッラチーズがとろーり、バジルソースが爽やかに香ります。
そして最後は「〆のカレーライス」!生の唐辛子をヘットで炒めることでじわじわとやってくる奥深い辛さを演出、さらっとしたルーの中には赤ワインと牛肉のうま味がぎゅっと詰まっています。お腹いっぱいだけど食べたい、ちょうどいい量がありがたい♪
串はアラカルトでの追加注文が可能、デザート串もあるとのこと。また、ワインのペアリングなどもできるそうなので相談してみるのもいいですね。
場所
串かつ かばごん
(西宮市石刎町7-7)
営業時間
16:00〜21:00(L.O.)
定休日
月曜日