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冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第十回: 薄刃澄美役・日髙のり子さん|「美世の中にあるものを澄美に投影できたらと考えました」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が放送中です。

本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。

アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第十回は美世の母・薄刃澄美を演じる日髙のり子さんです。

 

 

【写真】冬アニメ『わた婚』第二期:日髙のり子メールインタビュー【連載第十回】

「どこか美世と似ている雰囲気を取り込めたらいいなと」

──アニメイトタイムズの連載インタビューで日髙さんにお話をうかがうのは初めてになるので、少し遡ってお話を教えて下さい。『わたしの幸せな結婚』の物語について、最初にどのようなご印象をお持ちになりましたか? また、作品のテーマやキャラクターたちにどのような魅力を感じられましたか?

日髙のり子さん(以下、日髙):美世があまりにも激しくいじめられるので、観ていて胸が痛くなりました。清霞の愛情をなかなか受け入れることができない美世にもどかしさを感じたり、清霞と出会えて良かったと安堵したり、感情が忙しかったです。

 

 

──美世の母親を演じるにあたり、日髙さんご自身が特に意識されたポイントや、ご自身が特に印象深く感じた点があればお聞かせください。

日髙:どこか美世と似ている雰囲気を取り込めたらいいなと思いながら演じました。人を思いやる心や真っ直ぐな気持ち、芯の強さなど、表に出てこなくても美世の中にあるものを澄美に投影できたらと考えました。

 

「澄美は直の未来が明るく幸せなものになって欲しいと願っていたはず」

──これまでのお話の中で、特に心に残ったシーンやエピソードがあればお聞かせください。

日髙:直くんとのシーンですね。まさか2人の間にあんなエピソードがあったとは……。直くんにとっての心の拠り所が澄美以外に何もないという悲しいシーンでした。収録の時、内田くんは「一緒に録れて良かったです」と何度も言ってくれて、作品に対する思いが直のように熱かったです。

 

 

──第二十三話では、甘水との関係性をはじめとして、これまで明らかになってこなかった過去が描かれました。この関係性や背景について、日髙さんご自身がどのように解釈され、演技に反映されたのでしょうか? 収録で演じる際に心がけたことや、心に残った場面などございましたら教えて下さい。

日髙:子どものころの澄美は素直な優しさで直と接していたと思うのですが、大人になっても直の思いが昔と変わらないどころかますます強くなっていくこと、自分という存在が直の中でどんどん大きくなっていくことに少し戸惑っていたのではないかと思いました。

ひとつのことに拘り、執着すると周りが見えなくなってしまいますもんね。澄美は直の未来が明るく幸せなものになって欲しいと願っていたはず。その思いが伝わらない悲しみも込められたらいいなと思いながら演じました。

 

 

「安心して。美世はもう大丈夫」と言ってあげたい

──第二期で登場するキャラクターの中で、ご自身以外で特に気になるキャラクターや注目してほしいキャラクターを教えて下さい。

日髙:井上喜久子ちゃんがものすごく意地悪な役を演じているのが、本人とのギャップ萌えであり私のツボです(笑)。

 

 

──「もし今お母様が生きていたら、あのひと(甘水)になんと声をかけるのだろう……」という美世の言葉もありましたが、日髙さんが澄美に声をかけるとしたら、どのような言葉をかけてあげたいと思いますか?

日髙:「安心して。美世はもう大丈夫」と言ってあげたいです。

──クライマックスが迫ってきました。視聴者に楽しみにしていて欲しいことを教えてください。

日髙:どうぞ最後まで、美世と清霞の愛を見守ってくださいね。

 
[構成・逆井マリ]

 

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